すべてのおすすめ
強情な父にも歳月ふりかかり ポツリとつぶやく 弱音ひとこと
幼き日 父に連れられ行く公園 涼しき口笛 吹き進む道
口数の多き母にもうなずいて 男の生きざま 背で語る父
....
読み止しの本のページに蒼といふ字をころがせば梅雨の来たりぬ
カフェで待つ我を嘲笑いしストリートただいたづらに人の行き交ふ
雨音がやけに心に響く夜 広すぎる部屋頼りなき我
泣かぬ空みあ ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き
背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ
水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅
風邪薬ばらまく園児裏山 ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき
みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように
屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機
焦がれて ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。
ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない
触れてとは言わない言えないでも触れな ....
一つだけ失くすことより得るものの少なさならばもっと失え
きつねいろチーズケーキにのせすぎたペパーミントのばかあほまぬけ
宇宙から何も来ないと信じながらレモンジュースを挽いて ....