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電源ボタンを長押しする
携帯電話の電源を切った
見えない筈の乱雑な線までもが
空間を埋め尽くす想像・幻覚
電池まで外してかなぐり捨てる
    まだ足りない


街に出たら眼鏡 ....
電車の窓から見える景色は
近景がこんなにも速く流れるのは何故?
遠景よりも遠ざかるのは何故?
僕の傍にいる方が早く消えてゆく?
ならば遠ざけておかなくちゃ
大事なモノほど消えてゆ ....
たとえば

今君が僕を好きと言ったとして
僕はどう思うだろう?



最近、怖いんだ
何か生み出したいのに
何も生み出せない事が
自分には何もない空虚
それを飲み込む事が
 ....
コンクリートの直方体に
鉄の芯が入り
表面がガラスで覆われた
無機質で重い建造物
その林の中にいると
美しい灰色の空気によって
吐き気がする

夜になると
別の世界が顔を出す ....
寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
その絵画は、
曰く付きだった

とある画家の
最後の傑作であった

まず、その絵のジャンルが分からない
人物画なのか肖像画なのか
風景画なのか何なのか

ただ、正確に言うと ....
一瞬、黒を染める閃光
一瞬で死んでしまう火薬たち
目を離すものか
瞬きなんてするものか
君と過ごす最後の二人の時間
涙なんて……
…ううん、やっぱり無理だ

霞んだ花火、震えるほど ....
今日は、りんごの解剖を行う

はぁ
りんごですか

うむ。いいか、このりんごは何色だ?

赤色ですが

では、解剖してみようか

−ほら、解剖したら赤ではなくなったよ

 ....
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
 ....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
少女は欲しかった
壊れるものしか知らなかったから
ただ
壊れないものが欲しかった

父から貰ったテディベアは
引き取り手の叔父に引き裂かれた

父は車にはねられて
人形のように手 ....
水素さんの凍月さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャットダウン- 凍月自由詩5*15-8-7
置いてけぼり- 凍月自由詩7*15-7-27
一陣の想像- 凍月自由詩4*15-2-17
都会- 凍月自由詩9*14-11-13
融鉄- 凍月自由詩16*14-10-4
滲んだ絵画- 凍月自由詩3*14-7-29
FIREWORKS- 凍月自由詩4*14-7-26
解剖台#7/23-21:12:48- 凍月自由詩2*14-7-23
ブランコの調律- 凍月自由詩15*14-7-18
砂漠へ- 凍月自由詩5*14-7-17
壊れないもの- 凍月自由詩5*14-7-10

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