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あの日

粉雪が降っていて
黒曜に閉ざされた狭い部屋

ふたり キャンドルを灯し

薄い毛布にくるまって
しがみつくように抱きしめたね

寒いかい…

ううん、大丈夫。

 ....
いくつもの出会いを
得て
知った
大切な喜びに
私はつくられている
いくつもの別れを
得て
知った
大切な悲しみに
私はつくられている
硬いソファまで差す陽が
サキの太腿を切り取り


新居、印鑑、身分証。近くの
小学校から 子どもたちの声が微かに


聞こえる? サキの下腹部に
耳を押し当て 子ども 欲しいな、
 ....
風が強く テントを打った
毀たれるような寒さの中で
ストーブにあたった

5つの頃 寂れた駅の入口で
飴色の夕日の中で
吹きすさんだ風と
おんなじ音が聞こえてきた
目を閉じると
あの ....
 小学校の正門前
 通学路を跨いで並び建つ民家の
 玄関先に置かれる
 バラの鉢植え

 通勤途中に
 つぼみが、
 いつまで経っても
 開かないわ と思っていたら
 その日
 薄 ....
道端の薔薇
朝の公園
焦げていく観葉植物
親切な店員
放り出したコントローラー

立ち上がり
二本の足で歩き
その道を信じて
何の為にかも
分からずに傷付けた人を
腕に抱き締めて ....
何が災いするか
わからないかわりに
何が幸いするか
わからないから
命に従うだけだ



ありがてえこってす
こう思えることは
みんなの
おかげ
ありがてえこってす
あなたもわたしも未来さん
そうなんです、未来さん
ガンダムに出てましたか?
そうその未来さんです

砂場を掘り続けて
掘り殺したこともあった
明るい未来さん

背中に羽をはやして
 ....
都で流行っているひげ茶です
これはご丁寧にどうも
と、そのような取引があってから
何度か顔を洗って
学校にも行きました
戦争があったかもしれません
泣いて帰って戸棚を開けて
ざざーっと海 ....
○「詩がうまれるとき」
寝ているとき
歩いているとき
美しいものに出会ったとき
クラシックを聴いているとき
漱石の本を読んでいるとき
女房とケンカしたとき

○「裏金」
「政治には金 ....
自分のために
したことが
他人のために
なれば
一石二鳥よね



ここのこころを
言葉に
置いて
あなたへ届ける
いのちの声を
夜の{ルビ静寂=しじま}に独り遊びは慣れている
悲しみと 愛しさの狭間でウイスキーをあおり
君を待つ秒針だけが過ぎてゆく

期待と不安がよぎる交差点
ヘッドライトだけが過ぎていく

ぼく ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
暗く 深く 月明り 差す

夢の底から 水面を 見た

息を潜めた 笑い声がする

あんなにも 熱かった 光

小さな手に 握らせた 花

緩慢に 痩せ 衰える 土

ゆっくり ....
雪国の
冬の
晴れ間は
神さんからの
プレゼント
いなくなった私の
空白に
星が
ひとつ
生まれる



何はともあれ
ありがとうさまと
みんなを
思う
ひとつの宇宙で
何故… 何故…
君は其処にいるの?
遠くて
遠くて

いまはまだ届かない

水上飛行機のプロペラを回していけば
すぐなのに

いまは鍵を持っていない

予感が{ルビ奔=はし}る ....
あなたは
私を大切にする
他の何もかもと同じように
愛そうとする

ありとあらゆる
劣情で口汚く罵られる
他の誰かと
違うことを選ぶ

私はあなたの選択を
ただ親の代から受け継い ....
そのなだらかな 坂 の
おりても のぼっても やがて
おんぎゃあ って 聞こえる の 
 
 
 
誰もの昼を飲み込んで溶かして 初めて
夜というものになったのだということを
寝顔の君 ....
朝は曇っていたけれど
天気予報を信じて洗濯した
どうせ一日では乾かない
束の間の外干し

冬生まれの子はよくミルクを吐いて
深夜に洗濯機を回したものだった
洗濯物はいつでもエアコンで部屋 ....
ふと

人間 誰しも発光体

と言葉が降ってきて


そういえば

人体って赤外線だしてるんだっけ




そんなことを思った


寒くなるみたいなので

どう ....
 スーパーの食品売場
 高らかと流れ始める
 映画『ロッキー』のテーマソング

 バックヤードから颯爽と登場する
 二人一組で値下げシール貼り回るアルバイト達
 曲がサビの旋律になれば ....
貴女の輝きが
侵食し穴を穿ち
破壊する 私を

暗がりのなか輝くもの

円の延々と生まれ来る
それぞれの後光を帯び
薔薇色のなかのアクセント

私は努め在り私は死につつ在り

 ....
宇佐の古墳に眠る人が
来るというので仕出しを取って待っていたのに
なかなか来ないから気になって
語尾がうさになってしまった
困ったうさ……
とか言ってるうちにその人が
すごいニコニコしなが ....
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
 
 
 
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ....
ほら、見てごらん
指先が少し光っているよ

表情のない肖像画が呟いた

ベランダに出て
夜空に透かしてみたけれど
少しも光っちゃいない

ん… 指が石化している
でもキーボードを打 ....
 Adoは天才

 Vaundyも天才



 歌える人はうらやましい

 表現できる人はうらやましい、けど



 一切合切天才みたいな人でも

 案外存外心配事とか ....
 雑然とした卓に
 ちょっと戯れに挿した
 寒椿の 紅い沈まり

 眠れないのです

 時は重たいものですね
 全て寝静まっているのに
 音があるのです

 秒針が刻む
 藍 ....
思惟のふちから
言葉が崩落してゆくとき
僕は君の夜を抱き
君は僕の夜を抱く

その暗い球体の中に
守るべきすべてが
あるかのように

たとえばそこに
紅い薔薇
暗さの中では
も ....
由木名緒美さんの自由詩おすすめリスト(3109)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬のアダージョ- レタス自由詩7*23-12-26
※五行歌「いくつもの出会いを_得て」- こしごえ自由詩5*23-12-26
※五行歌「いくつもの別れを_得て」- こしごえ自由詩3*23-12-26
fingerprint- 完備 ver.2自由詩423-12-26
ひとり- Giovanni自由詩9*23-12-26
冬のばら- リリー自由詩4*23-12-26
通勤- 303.com自由詩4*23-12-26
※五行歌_二首「何が幸いするか_わからないから」- こしごえ自由詩4*23-12-26
未来さん- 春日線香自由詩323-12-26
ひげ茶- 春日線香自由詩623-12-26
独り言12.25_B- ホカチャ ...自由詩1*23-12-25
※五行歌_二首「ここのこころを」- こしごえ自由詩4*23-12-25
Too_far_away- レタス自由詩6*23-12-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩18*23-12-25
月夜の森を行く- 303.com自由詩5+*23-12-24
※五行歌「神さんからの_プレゼント」- こしごえ自由詩3*23-12-24
※五行歌_二首「星が_ひとつ_生まれる」- こしごえ自由詩4*23-12-24
夜間飛行- レタス自由詩4+*23-12-24
未来- 303.com自由詩3*23-12-23
okaeri.com_61-70- AB(な ...自由詩623-12-23
冬日のこころ- そらの珊 ...自由詩9*23-12-20
めも- うし自由詩2*23-12-20
おつかいじいちゃん[まち角29]- リリー自由詩5*23-12-20
貴女に- ひだかた ...自由詩5*23-12-20
宇佐- 春日線香自由詩223-12-20
sayonara.com_61-70- AB(な ...自由詩1023-12-20
ある肖像画- レタス自由詩11+*23-12-19
Adoは天才- おやすみ自由詩123-12-19
アンニュイ- リリー自由詩12*23-12-19
抱_擁- 塔野夏子自由詩9*23-12-19

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