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汗ばむ夜は
また眠れないかと
憂鬱にもなるが
熟睡のうちに寝過ごして
時間を失ってしまうよりは
ましなようにも思える
ふとベランダに立つと
思いの外夜風は冷たく
束の間の避暑に恵ま ....
爪先立ってみる
踵立ちはできないものと諦めた
不安定な気持ちがそうさせる
高みへと少しでも近づこうと
支えなんて欲しくない
なんにもいらない
でも少し
いつもと違う
視点が ....
なめし革一枚に隔てられた人肌の感触
この一文に高揚する心
困惑し
驚愕し
恐れ慄き
それでいながら
触れてみたくなる
欲望を
衝動にかられないよう
自制を試み
それでも ....
降り積もった枯れ葉が
雨に打たれる
踏み付けられて
泥に塗れて
こんな汚れた姿を
見たかったんじゃない
頬を流れる涙は
雨に打たせて誤魔化す
寒さで凍えるように
震えて見せて
....
髪の生え際から
肩へかけて滴る
汗の粒が止まらない
負けたくなくて
暑いという一言を
口にしないで
我慢している
ため息が出る
腕を掲げて
陽射しを避ける
熱の篭った空 ....
飛び乗って
腹を蹴飛ばして
猛スピードで駆けて行く
風よりも速く
目にも見えぬ
勢いをつけて
駆け抜ける
翼はためかせ
嘶いて
暴れ馬よ
迸るエネルギーを
抑えることなく
舞い ....
華やかに散ってゆく
花びらは雨だれに撃たれ
風に身を捩らせて
朽ちてゆく
救われることなく
踏みにじられて
それでもなお凛と
色を失わず
最後の一瞬までも
華であり続ける
誇らしげ ....
偏頭痛というのか
なんだかぼんやりとしている
気持ちが宙に浮いているというか
目が覚めている気がしない
声がくぐもる
気をしっかりしていないと
涎を垂れ流しそうだ
誰かにもたれかかりたい ....
稀に見る真剣な眼差しに
早まる鼓動は
私のものなのか
あなたのそれか
区別がつかないほど
かつてない近い距離で
手に触れることなく
想いが交差するのを感じ
悦に入る既のところで ....
チュートリアルの動画の
インストラクターの
無味乾燥な声は
愛惜しさが引き起こされない
文と文のあいだに間が置かれず
ときに微妙なイントネーションの
不適切さが感じられるのだけれど
....
この頭の痛みは
風邪のひき始めか
昼間の飲酒か
ただの偏頭痛か
いずれにしても
ろくなもんじゃない
穏やかな気持が欲しいと
思うこともあるけれど
大抵いつもはそんなことを忘れていて
焦燥し、憔悴し、
喜怒哀楽を誇示して疲れ
沈んでみたりする
しょだまさしさんの坂本瞳子さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
悪夢
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坂本瞳子
自由詩
1*
17-9-12
差し伸べる
-
坂本瞳子
自由詩
1*
17-2-25
ふしだらな
-
坂本瞳子
自由詩
2*
17-1-28
雨の中
-
坂本瞳子
自由詩
3*
16-11-21
失神
-
坂本瞳子
自由詩
3*
16-8-1
愛馬は翔ける
-
坂本瞳子
自由詩
1*
16-7-10
華やかに、華
-
坂本瞳子
自由詩
3*
16-6-16
このまま
-
坂本瞳子
自由詩
3*
16-6-5
接近
-
坂本瞳子
自由詩
4*
16-5-22
ポエティック_リクエスト
-
坂本瞳子
自由詩
1*
16-5-16
なんだろうと
-
坂本瞳子
自由詩
1*
16-5-11
波打つ気持ち
-
坂本瞳子
自由詩
2*
16-5-8
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