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わたのある夏の日の
火の粉とともに
野原の蒸気は渦をまく。
ぼくらは真赤です。
麦畑をすぎる
風になまえがあるように
瞬きもまた瞳。
ぼくらは真赤です。
｛引用＝
ねえ、でぶでぶ
神様は毛がないってホント？
みたことある？
ねえ、でぶでぶ
にがいって字書ける？
でぶでぶの字って
うさぎの耳で ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらって
いくつかは つめたく ゆるされて
それでも
濡れた空が ひらかれてしまえば
水の旗は ふかく たなびくの ....
羊歯が葉を裏返し
白い歯を見せて笑う
日陰の庭で
ちいさな神様が
泣いている
山じゅうの
虹を融かしこみ
熱い涙をながし
泣いている
（ちいさな神様の
まっかな
まっ ....
