唇についた生クリームと
コーラの泡を
知らないふりで、だからにやにやした
帰り道の電灯の下で
蒸発していく我々の影が
気づかれないうちにこっそり
合図したの

いまだ! ....
場合によってはあなたのぎこちない指よりあなたの声の方がはるかにわたしを乱す

ぐっとなってそっと言ってもっとぎゅってなんてうっそ
ずっと待ってたってだってきっとやっぱほん ....
触るのいやだったから
紙コップかぶせて
動かなくなるまでほっといた
そのあと掃除機ででも吸おうかなって
そういう寸法
ああ、中でぶつかりながら飛び回ってる
あの羽音 ....
おはようあなた
白い部屋そしてキス
眠りは柔らかくて飲まれそうになる
もう2時だわ
小さくためいきとあくびのブレンド
寝ぼけた彼をおいて身支度
近くのパン屋さんでやきた ....
電線が星をつなぐと星座になる
ふたつ目の鉄塔で 誰かと誰かのためいきがぶつかる
そんな夜に

鳩をふうとふくらまして、きっぱりと目を閉じた
丸いテーブルをなぞる
角を探す

朝が来 ....
今夜
熱を吸い取った風がするりと逃げていくね
もうすぐやわらかくて軽い布が
肌を覆い隠す季節

そうして、君のためだけに体を磨くよ
そうして、こっそりと見つかってしまっ ....
悲しかった
誰も居なくて
もう駄目だと思った
浴槽に涙を落として
からだをまるめた

お願いだから、わたしからとりあげないで

仰向けのわたしを杭で
ぶす ....
ロックが馬鹿でよかった

スネ毛が気持ち悪いねなんつって

汗かいてべたついてくさいねなんつって

じゃあくっつかなきゃいいのにねえ

馬鹿らしいことっ ....
目印が欲しくて
この白い足首に巻きつけた
アンクレットはなかなか千切れない


輪郭をおぼえるほど
見つめ続けたつぶら
次にすることが分かるほど
繰り返した方法
 ....
きみがわたしじゃないってことをいまのいままでわすれてました


今日雨が始まった
冷たくなった指先をいたわる、握り締める、げんこつ
ためいきも残り少な
そしてずっと泣かないまま ....
明日の朝になったら
気付かないうちにあたしが
鮭の小骨になってて
どの食卓でもよけられて皿の端に置いてきぼりで
最後には
グルメな猫にも食べてもらえずに
入れられたゴミ袋を ....
君のくちずさむ
つぎはぎメロディー
僕はとなりで
アクセル踏み込む

君に尋ねても
「どこでもいい」というけど
僕の提案は
すべて気に食わない

信号をいくつも ....
やさしい音楽しかきけないときがある
と二度書いて消した
書けば書くほどに
それでいったいなんだっていうんだろうという気がしてならなかった
人間が正しくないセイブツで、言葉と表情を持 ....
すべての歯の間という間にクッキーを詰めてにやりと笑ってみせるとあんたはにかっと笑って各々の歯の間に胡麻を挟んで見せて、全部食べろと言うので舐め取ってみるとさながら胡麻クッキーが如しだ
 ....
ほんの
わたしがあなたを好いている
っていうことを
他の誰かとおんなじような言葉に変換したくないせいで
いろいろと言葉をいじくってるのです

つまりは
わたしがあなたを好 ....
いなびかりが消える前に
濡れた制服の女の子に
ワイパーが生む摩擦に
思い出してしまって大変
黙って指なんてなぞる

雨に拒絶された車の中の
あなたとわたしと蚊
輪郭があ ....
________(76)
タイトル カテゴリ Point 日付
君にキスをするよ自由詩3*06/12/2 21:46
キッチュ ポップス チュッパ チャップス自由詩4*06/11/29 2:38
Je te veux.自由詩3*06/11/29 2:29
おままごと自由詩1*06/11/29 2:27
くしゃみ自由詩3*06/11/26 21:38
秘密基地[group]自由詩5*06/9/9 3:25
大人自由詩1*06/2/9 11:20
noon moon自由詩0*05/5/8 2:12
青いワンピース自由詩3*05/5/3 15:47
まばたきの振動自由詩2*05/2/26 17:53
順応前夜[group]自由詩4*05/2/2 1:55
レイディキャンディ自由詩2*05/2/1 22:56
そしてあなたに両手を開いて振ることもできる自由詩8*05/1/25 6:45
おやすみ前の偉大なるディスカッション自由詩3*05/1/23 6:32
訳す自由詩4*05/1/23 6:00
沸点の雨自由詩8*05/1/16 22:52

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