四十七の朝
クイック、クイック、ロコモーション、
まる、かど、ひらべったい、りったい、
燈いろの目
いたいけなあの娘が
まるで権威的な老人のよう
こだわりの正論 ....
地上波には自由がなくなった
ネットならまだやりたいことができる
そう言っていた芸能人が
ネットで失言したお笑い芸人に牙をむく
この牙むき芸能人は結局権威的なだけだ
地上波 ....
じかんが時々にくくてたまらなくなる
初恋に置き去りにされて
死んでしまいそう
悲しみにしばられて
それは腹痛や歯痛みたいに
その人にしか分からない苦しみ
その人でさ ....
夕焼けきれいだね
月がでているよ
みどりの薫りがする
オリオン座だよ
あの店の看板おもしろいね
あのひとのなまえなんだと思う
年取ったらって
ますますしがらみ ....
とある雑誌の2011年3月号に載ったマンガを読んだ
3月号だから2月に発売されたのだろう
3月11日には4月号が発売されていたんだと思う
それはそうと
2月に発売されたというこ ....
僕のまわりの大学生
彼らはテレビをみない
YouTubeをみてるかきいてるかしている
マンガばかり読んでいないで本を読みなさい
よろしく、
YouTubeばかりみていない ....
安い喫茶店で
オレンジ傘のした
別れ話は後で
お土産はいらない
ひかりが滑る
孤独行を演じては
口はぽかんと
フェラチオみたい
車窓にうつる
死な ....
普通がぼくらを苦しめる
普通に対して
なにかが足りないと悲しくなる
普通なんてまやかしなのに
普通に対して
一喜一憂こどくを舐めている
きみがおもう普通よりも
....
純いろの砂浜で
ともだちいたんだね
夢遊病者のあしどりで
忘れものを取りにいく
ガソリンをまく
火を放つ
ほうむる
自分をやり直す
純いろの砂浜 ....
ICU
初日のひかり眩しくて
おとこの指をちち(傷)に這わせる
雲が楽譜の白みせる
空に水いろたちのぼる
不思議の国のアリスたち
ゆく年くる年踊ってる
その悲しみに冬光る
日ノ出を祈りに愛しいあのこ
夕暮れのダンスが来るまえ ....
たまや
ほんとうはそこにいたかった
冬花火
どこかでだれかが虐待される
たいせつにしてくれなかった
くもりぞらのゆうがた葦の原
たまや
ほんとうはそこ ....
太陽が硝子を撃つ
それはいつ頃からだろう
じぶんがいなければ
壊れてしまうようなひとが好きだ
光が刺さる砂浜で泣いた
たいせつにされたかったひとに
たいせつにさ ....
水天宮前をあがって
ジャンクションのその先に
20万くらいのワンルームがあった
彼女が住んでいる
近くには成田まで55分のバスターミナル
明日の夢を見る
今では ....
坂本花織はコアラに似てた
マーケティングしたら南青山あたりに児童虐待が多かったのだろう
ゆずは弾き語りツアー中に2020年解散を発表するにちがいない
カルロスゴーンは見るからにヒール ....
ラジオ少年だった
FMではなくてAMの……
さんまさんに自宅の電話番号を教えてもらったことがある
二度かけてみたら二回とも
ねてるかエッチしてるかひとりエッチをしてるのでご用の ....
そういえば蛾を見ない
みのむしなんかも見かけない
Wi-Fiのせい?
そんな気がする
もうやけになって
いっそ世のため人のために生きたくなる
そう決意するのでは ....
素粒子が光速の99%でぶつかる
わたしは反物質を採集する
そして夜
アボカドの種を飲み込む
宇宙の身近に
わたしの黒い意識に
死にいたる恐怖が点滅している
....
観念といのちが混じりあう
人工は自然人による作だ
どこかにあるだろう決定的なもの
そんなものあるはずもないのに
あるように振る舞ってしまう
言葉で掴みそこねている
....
落ち葉がからころ鳴っている
葉擦れのあまい匂いがする
坂道にたんを吐いてのぼる
どうやら身体が火照っている
目の前を風が吹く
猪に身構え
日常が身近にいる
....
太陽の廻りに虹がかかっている
時間やお金をかければなんでも手に入る
でもかける時間やお金がないひとがいる
地平の月の大きさに友と親しむ
友よ、俺はずっと抗いつづけたい
....
大陸移動の山の影
そのうえを
星のかけらが糸を曳く
それがきえると
点々々のまたたき青黒いパノラマ
野球選手がくびになる
せこい大人がお金でもめる
持たざ ....
世の中、
人間からや自然から、
悪意や理不尽を、
感じてしまうような時、
わたしたちは普段を試されている
普段、世の中を、どう感じているか、試されている
日々、 ....
ひともよわい生き物です
それは死にたくなるからではありません
生きようとするからよわいのです
星空に
まるで影絵のような
時を
見上げます
不協和音と
....
何物かからのご加護にあずかっている
そんな感受性は失言かウソだ
浅すぎてポンプでも吸えない
何物かのご加護などないのだ
ただひとびとと生きていくだけなのだ
価値観やレ ....
ああ、こうしているあいだも
どこかの山脈は
星明かりにだけ照らされている
追い抜いたら歩をゆるめるひとの
かかとをなんとなく故意に蹴った
復讐みたいなことをされている
....
深夜のラジオ
うまく生きていくための鍵をもらった
赤い会議中
近づけば隠れるひくい月
壇上にパイプ椅子
間に合いそうもないなら電話いれて急ぐな
調べたのか、経験 ....
合唱の空
ひびきあう秋の空
こだまする秋の空
人間という楽器が
羊と鋼と調和する
合唱の空
高らかな優しさと
ぼくとつな犠牲心
人間という楽器が
....
腐敗するわたしのなかに
群青がうまれる
空も大地もそれに染まり
わたしは群青にはさまれている
奇跡は誰にでも起きている
どうやらわたしは無用のようだ
不運は群青 ....
透明で早い朝
秋
けむりの匂い
肌につるんと
光
老いも若きも
夜だけでなくて
朝まで寒くなる
ひと恋しいなど
くだらん洗脳だ
透明 ....
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