としをとるたあいてえてことだ

きんにくなのか

しんけいなのか

りょうほうなのか

たえたりくるしんだり

としをとるたあいてえてことだ


死よりは平等ではないかもしれ ....
つまらない

くちだけの

あしがともなわないで

すとれすかかえたばか


おれにちょっかい

むねがすこしうらがえるくらいの

いらだちおぼえる


つまらない
 ....
若い音楽

若い過ち

大人になるとモノサシの

その長さ以上しなくなる


それがほんとうに正しい生き方なら

こんなにいらいらしているのは何故


若い音楽

若い ....
「雪ふってる」

きみがぼくの後ろ肩に額をあてた。


この部屋にふたりは久しぶりだった。

あのころたがいにたがいの仕事を理解できていなかった。

だからぼくはますます仕事に没頭し ....
陰惨な事件が起きると

テレビでタレントたちが

なぜこういう事件が後を絶たないのかと

怒っているのをよく見かける

なぜ私たちの国では専門家ではなく

タレントが事件を語るのか ....
山をのぼるたびあたりまえのことだが

生き物いがいも存在しているこの世界に

山が石で岩でできていることをおもう


日本でにばんめに高い山は北岳だ

連山にあるのに富士山より孤独な ....
朝日は夕日

生き物の気配のない夕日だ

でも夕日は

ちっとも朝日ではないのだ


影が長くのびるよ

ビルからひかりの後光さす

朝から立ち止まってるひと

誰も待っ ....
どんな素晴らしい力も

ただしいものにつながってそれを経て得た力でなければ

間違いなく汚れている

そんな力に触れてしまったひとはよく覚えておいてくれ


その汚れはあなたの富や名 ....
2トンてダメだな

まるでダメだ

まるっぽダメだ

40キロだったら

よかったのか

ピラミッドの石って

あれ何トンだ

たくさんひとも死んだだろう


声かけ ....
ふつうがなにかも分からない

善悪の区別もたぶん

ついてもいないし分かってもいない

なにが悲しみなのか

その結果のようなものをタオルで拭く

なにも元には戻らないし

関 ....
裏切りはいつももう

すでに進行していて

素知らぬふりしていたひとも

あばかれるとすっとぼけてる


星空の瞬きって

その距離と俺の距離って

なんのものまね

す ....
東京の風がつよい

霞がかった青空だ

むりやり既視感を

呼び起こさなくても

子供のころ学校で

教室の窓にうつる

運動場や町並みだ


あのころの細胞は死滅してて ....
支持率浮上のためだとか

北との融和路線のためだとか

根っこにある反日感情のせいだとか

はたまた国民性によるものだとか

これらすべては私たちの論理だ


ゆるさないからゆる ....
時は風のようなもの

俺には虚無の風が吹く

虚無とは無限の風のこと

希望が風のリレーをする

俺よ、俺たちよ

時は時を置き去りにしたりしない


前後ぐらいのことは変わ ....
大人になれば

つまらないやつなんていなくなるし

いてもうまくコントロール出来るようになると

そんなふうに思っていた

理不尽にとらわれている訳ではないけれど

みんな自分を正 ....
弟のいない食卓に

仕事前に母がこしらえてくれた家庭の味がのっている

机の引き出しには

計算機やペンや定規が整然と片付けられたままだった


真実、を知りたければ

代償をは ....
俺の親父の誕生日を祝うために市場で食材を買う女は

そのちいさな宴を終えて

車から降ろされるまで大声で歌うことをやめなかった

白骨死体が見つかるまで俺を探しつづけるような女だ

俺 ....
ああ神よ

宇宙をつくりたまいし存在の番人よ

あなたの法律は

絶対ではないようです

簡単にやぶれるし

少々がんばればゆるしてもくれる

神よ、俺のいちばんの親友よ

 ....
ゆるすからゆるされるのだ

ゆるさないからゆるされないのだ

あたしをひきちぎる

あなたのひとみ

にんげんみたいなぬいぐるみ


悲しみのピアノ

短調の和音

ゆび ....
思い出のような未来にも

オルゴールから牧歌がきこえている

弱い女が泣いている

この女がどれだけ強くなったかを

死んだ俺がどうして知るだろう


恥など晒して女を和らげてい ....
トンネルを音楽を聴きながら歩いた

自宅と職場のあいだを

トンネルを音楽を聴きながら歩いた

電信柱の多い坂の道を

トンネルを音楽を聴きながら歩いた


女のため息は

 ....
神よ、シオンでは

あなたに讃歌が捧げられ、

エルサレムでは

いま誓いが果たされます。

主よ、聖霊よ、

わたしの祈りをお聞き届けください。


雲から月が顔をだす
 ....
勝手にやっとけとも言えない

風邪なら休まなきゃいけない

か弱きひとが罪を重ねる

それは理不尽?

それは普遍?

それともよくある不公平?

歩いていると落とし穴が

 ....
暗く苦く甘い感情動作のテトリス

積み上がる

泣いている

安い明かり

ただの偶然

物語のなかでいとしいひとが死ぬ


資本が資本を守り増やし

理不尽を産み落とす ....
あのころまだ

ふたりは人生一回目だったから

ぶこつだった

ぎこちなかった

ぼくはピンクいろの布団を

蹴とばしたし

あたしはあなたが寝るのに

電気を消さなかった ....
バスのなかも

入院棟の廊下でも

ベッドの加湿器の煙りにも

だれかのためなら何でもできる


胸を押さえる

青の洞窟で

浅い息を吐く


バスのなかも

入 ....
いまという過去の最前線が

いまという過去の最北端が

灰色の海原と見分けのつかない蒼空に

ぼくだけを取り残して姿をかえてゆく


時の墓標に手を合わせていよう

あの場にあの ....
時効成立

罪の車輪を拭っても

こびりついた汚れはとれず

車輪がまわるたび

あたりを不均一に汚していた

冗談じゃない


校庭に一輪のはだかの花束をおく

セピア ....
雨にうたれる子供たち

させない傘で帰り道

雨の日も雪の日も

傍観者よろしく

プラカードをみつめてる


この怒りもて

つつがなしや冥府回廊

迷宮の世

立 ....
冬の国道

裸の街路樹

そこから動けず

風にも雨にも負けないで

そこから動かず

葉を繁らせ枯らせ散らせ

冬の国道

裸の街路樹


完全なる受け入れの御姿! ....
ペペロ(179)
タイトル カテゴリ Point 日付
としをとるたあ自由詩019/2/15 8:06
宇宙への手続き自由詩119/2/15 8:02
若い音楽自由詩219/2/14 21:39
雪中歌自由詩519/2/11 9:47
2分後の世界自由詩319/2/10 16:38
孤独の山自由詩1019/2/10 9:07
朝日は夕日自由詩919/2/7 23:27
力と汚れ自由詩419/2/2 20:18
2トンて自由詩219/2/2 16:34
ふつう自由詩419/2/2 9:49
素知らぬふり自由詩319/1/30 22:45
東京の風自由詩619/1/29 14:06
提言自由詩019/1/29 13:21
シグナル―風のリレー―自由詩219/1/28 17:31
シグナル―大人になれば―自由詩019/1/28 13:42
シグナル―忘れられぬひとよ―自由詩319/1/28 12:30
シグナル―時計と写真―自由詩419/1/27 16:17
シグナル―願い―自由詩219/1/27 13:34
シグナル―ゆるし―自由詩1119/1/27 7:00
シグナル―思い出の牧歌―自由詩319/1/25 23:16
シグナル―トンネルのさきの光―自由詩119/1/25 19:19
シグナル―月の手紙―自由詩519/1/20 22:09
シグナル―分水嶺―自由詩319/1/19 23:46
シグナル―物語殺人―自由詩319/1/16 23:04
シグナル―木洩れ日のなかで―自由詩919/1/16 11:01
シグナル―青の洞窟―自由詩119/1/15 17:33
シグナル―時の墓標―自由詩219/1/15 14:00
シグナル―罪の車輪―自由詩119/1/14 21:13
シグナル―迷宮の世―自由詩119/1/14 17:09
裸の街路樹自由詩119/1/12 20:45

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