目を閉じて

意識を部屋の外に出し

玄関も

マンションのエントランスも抜けて

空へと向かわせる

雲の上に座って

ふわふわな感じを

体で味わい

時に下を見下 ....
目の前に並べられた

あたしと彼の渋い色のマグに

焼酎がなみなみと注がれていて

お酒のあまり強くないあたしは

今日の酒宴の成り行きを

密かに覚悟をする

飲めないくせに ....
あなたの隣で

あなたが想うヒトの事を想ってみた

あなたは彼女の

どこに惹かれたんだろうか

思いつくところがたくさんあって

また少し悲しくなった

手を伸ばせば

 ....
僕は

毎日に意味を見出そうと

目を凝らし続けていた

今僕がやっている事に

何の意味があるのか

それによって

どんな喜びを手に入れることが出来るのか

だけどそう ....
西からの陽射しにビルの陰が真っ直ぐに伸びている

その影を踏まないようにして歩いた

最近はすぐに闇が迫ってくるから

その闇から逃げるように少し早足で歩く

昨日のあなたの言葉を反芻 ....
君の横顔を覗いてみよう

少しうつむきがちなそのまつげに

触れてみよう

僕は

君のかけらを

毎日拾い集めては

つなぎ合わせて

毎晩君を想う

 ....
焼け焦げた夏の余韻を引きずって

見上げる空は高く

雲間に見える太陽はきらきらと

優しく照る

かざした手の指のすき間から

もれる光の中に何を想おう

やわら ....
扉を開けて駆け出す

だってあなたが逃げるから

灰皿を蹴飛ばしてしまって

灰が宙を舞う

雪のように宙を舞う

だけど女は

追いかける

だってあなたが好きだから
 ....
ゆっくりと

ポケットに差し入れたあなたの手に

指を絡ませる

寒いから

歩いて帰ろう

と言うようなあなたが

とても好きで

私は自然と笑みになる
白々と夜が

夕焼けに良く似た光を放ちながら

ゆっくりと明けていく

僕は

お酒を呑んでいる

眼も

喉も

掠れているから

今は君に会えないな


公園 ....
紺色の夜を歩く

街灯の灯りが

少し酔った目に滲む

緩めたネクタイが

ゆがんでいる事に気づく

たばこ臭くなってしまった上着の

袖を少し嗅いで

眉をしかめた

 ....
あなたの背中を眺めている

遠くから眺めている

手を伸ばしても

もう届かないと判っているから

少し泣きそうだけど

視線だけは逸らせないでいる


うつむいて

靴 ....
泣く事に逃げたんだ

言いたい事の半分も

伝えられていない事を知っていながら

涙を流す事を自分に許したんだ

君が

男のくせにと笑っても

涙を止められないよ

君が ....
真夜中にラジオを聴きながら

無言のまま私たちは

新しく出来たまっすぐな道路を走っている

窓の外の

流れていく景色に目をやった振りをして

本当は

曇ったガ ....
あなたの

素直さも

幼稚さも

全部受け入れたつもりでいたけれど

あなたの

素直さも

幼稚さも

私にとって

こんなにも凶器になろうとは
間違ってもあなたを

2度も好きになりはしないと

私は固く目を閉じて

大きく息を吸い込んだ

冬の夜の空気は冷たく

私の頬を刺し

こぼれそうだった涙も

いつの間に ....
yoshi(46)
タイトル カテゴリ Point 日付
うた自由詩3+*07/1/23 22:52
決意自由詩4*07/1/21 23:31
独り言自由詩7*07/1/21 19:44
前へ自由詩3*07/1/21 19:31
散歩自由詩307/1/20 7:45
横顔自由詩2*07/1/18 22:53
至福自由詩207/1/16 0:41
自由詩207/1/14 10:23
帰り道自由詩107/1/14 10:08
自由詩1*07/1/13 11:26
彼女自由詩2*07/1/10 23:35
背中自由詩4*07/1/9 20:26
自由詩1*07/1/9 1:07
自由詩2*07/1/8 0:25
凶器自由詩3*07/1/8 0:09
自由詩307/1/6 2:31

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