心が切り裂かれ涙は星になって
君は呟いたね 
何を愛していたのだろうと

星になった君の涙を 
僕が一粒指で弾いて
未来に零れる流れ星に変えた

満天の星空は君の美しい涙
とめどなく ....
鍵盤が風に舞うとき
心の奏でる音色がある
生まれなければと嘆くには遅すぎて
涙を宝石にして差し出したあの日
音律だけがいくつも身体を打ち抜いた

もう戻らない帰らない
かすんだ心で先は見 ....
夜空を剥ぎ取って
この心を包むことができたなら
あなたの宇宙(そら)を飛べたでしょうか

星をつかまえて
髪に飾ることができたなら
果てしない大海原を
あなたまで導いてくれたのでしょうか ....
世の中にはいつも恋が溢れている
そこかしこ失恋も含めれば
見渡す限り恋が溢れる

若きものは知らぬ間に恋に墜ち
老いたものは過去のシグナルを見つめる
一方的に見つめるだけのものだから
き ....
互いの心に根をはって
咲いてくる花がある

咲いた花なら散るのが定め
散った花びら互いに撒いて
毒の花でも祝福を

悲しいときには涙を注いで
楽しいときにも涙を注いで
間引いた葉っぱ ....
愛するということに
答えはない
愛したということにも

そしてきっと

という言葉の中にすらも

かつて死神がこう言った
神様は信心深い人にしか現れねえっていうだろ?
それに引き ....
壊れた蛇口から君の悲しみは流れ消えてゆく
もう輝かない電灯は心の闇を照らして
一人残された君に
世界は崩れ落ちながら優しく思い出させる 
愛する人がいたことを

大地は裂け地鳴りが歌う 
 ....
ブラウン管に浮かんだ偽物の海を見ていたら
涙が出てきた
涙も海に帰りたくなったのだろう
あれは偽物なんだよと教えてあげたけれど
あとからあとから
俺も私もと押し合いながら零れてくる
それを ....
愛するという言葉はいらない
もう君はいないのだから
別れの言葉もいらない
戻らないと誓ったのだから

わたしの心のポケットには
誰の手も入らなかった
だから小さくもなかったし破れることも ....
涙が書かせる言葉がある
流れて消える泡沫の
一瞬にしてまた覚めぬ夢
心が鳴き伝える音がある
そして詠うわたしがいる
旅立った言葉は涙に包まれて
優しく鳴く
見送るだけのわたしはただ
そ ....
我が身に寄りかかる雨は
遠き地の君の涙か
悲しみに塗れるその色は鮮血
今はただ
何を信じて今日まで来たのか
それすらわからなくなった君がいる
罪があり罰がある
救済という言葉の影には
 ....
前田慶次が活躍したのは戦国時代
まだ
刑事という仕事はなかった

ジーパンだとかスニーカーだとかマカロニだとかスコッチだとか
日用雑貨食料品が
刑事になれた時代があった
いい時代だった
 ....
思い出の隙間からあの人は消えて
荒涼たる未来には誰も待ってはいない
吹きすさぶ風は淋しさを歌うけれど
何も聞こえないよりはいい
何のために誰のためにそんなことわからない
嫉妬で顔を洗い嘆きで ....
恋するたびに砕けた欠片を
涙でそっと集めて抱いて
鋭利な言葉で裂かれる思い
すべてこの手で集めきるには
わたしの心はあまりにも拙い
誰かの世界に埋め込まれたあなたの愛は
今日もわたしを彷徨 ....
あなたへの想いを響く音にして
閉じ込めた心の猫目石
口付けて震わす閃光の弦
石に刻みつけたのは
ガンジス川の砂の数
それほど遠い過去世のこと
二人の日々
誓いの言葉

清音に震わす心 ....
君の手は何をつかむためのもの?
君の言葉は誰を包むためのもの?
手が二つあるからこそ
人間は愛する人を抱きしめられる
心があり口があり言葉があるからこそ
愛する人を優しく包むことができる
 ....
刀折れ矢が尽きても
倒れられないことがある
身は魂魄に成り果てても
走り続けなければならないことがある
愚かなことよと罵られても

信じるということは疑わないということだ
たとえばそれ ....
罵りあうためにあなたを欲したのではなかった
ただ
ままならぬ人の世で瞬きの間だけでも
互いの鼓動を抱きしめることで
少し眠りたかっただけなのに
淋しさよりも悲しみを
罵声ではなく歌声を
 ....
人は己の踏み締めた足跡に人生を見る
しかし踏み潰したものを見ることはない
見つめれば脚を踏み出せず
歩を進めれば踏み潰さざるを得ない
人が脚を持ちそれがまた
踏みにじる罪深さから逃れられない ....
人は何も持たずにこの世に出でて
何かに押しつぶされそうに
喘ぎながら生きている
何のためにと問いかけることは
おそらくは禁句であって
しかも新たな分身を作る
己の問いの答えもないまま

 ....
影がありそして光があるように
光だけでは光は見えず
影のみでは闇も知れぬまま
互いの温度の違いの中に
愛する人の存在を感じ
すれ違うことで孤独を知る

寄り添うように生きるこ ....
あの人も去ってこの人も去って
行く道の知れぬこの先を
一人歩いてゆかねばならぬというのなら

悲しみにも嫉妬にも涙することはないのだろうか

ただ孤独ゆえの涙は透明で美しいといっても
そ ....
擦り切れた指先でなぞる未来も持たず
一瞬の刺激
読み捨てられる雑誌のように
そのために私たちは在るのではない
愛しているという言葉は
搾取するための言葉ではなく
私たちもそれを望んで口にし ....
人がなぜ目を持つのか
明確な答えはない
愛するものを見るためか
憎むべき相手を睨むためか
どちらにせよ人は
目に見えるものに縛られる
本当に大切なものは
目に見えるものではないと知りな ....
まみれてしまった
人知れず汚れていく生き様
心凍えてもう戻れないと
君は言うけれど
凍える世界にいればこそ
私たちの吐息は白く輝く
だから大丈夫
まだ君は
歩いてゆける
人生には三つの弦があるという
理想と現実と失望と
それらをかき鳴らした音色が
夢と呼ばれるものであると
ある人は言う

理想を天とし
現実を地とし
失望を人とするならば
この世界に諦 ....
私が欲していた言葉の先にはあなたがいた
たとえその姿が偽りであっても
私には溺れるより他にない
軋む身体をつなぐあなたの声が
また私を壊そうとする
寂しさと不安の合わせ鏡に写るのは
あなた ....
私にはあなたを焼き尽くすような強さはない
筆圧が愛の重さを表すというのなら
私の愛は軽薄にして
紙面に刻み付けるほどの価値もないのかもしれない
あなたの書く文字が美しくて
それがあなたの愛の ....
音の中で踊る手は
揺れ惑う想いを引き裂いて
引き寄せた悲しみを
天に帰す

わたしの瞳に宿る寂しさが
天と地の狭間にある弦を
かき鳴らすとき
雨音がわたしの頬を伝い流れて
旋律を変え ....
楔形文字で時を刻んでみた
シュメール人ではなかったことに気がついた
なので
時を楔形にすることに決めたが
そもそも見えるものでないことに気がついた
亀の甲羅に刻んでもみたが
鼈甲の髪飾りに ....
アマル・シャタカ(129)
タイトル カテゴリ Point 日付
流星群自由詩7*07/6/9 14:59
幻想回向自由詩607/6/6 13:41
この愛に泳ぎ疲れても自由詩4*07/6/5 4:13
捨てるぐらいの愛でいいから自由詩5*07/6/2 19:58
紅い薔薇自由詩5*07/6/2 10:58
パッション自由詩307/5/26 15:41
世界の終わりに流れる詩(うた)自由詩4*07/5/25 2:47
渚にて水の者ゆえ自由詩4*07/5/24 0:57
燃え尽きたあとに駆け抜けて自由詩5*07/4/26 23:20
散華拾遺歌自由詩507/4/21 22:23
雨が似合うから自由詩407/4/18 22:22
けいじ物語未詩・独白2*07/4/17 23:44
哀しいけれど自由詩7*07/4/16 1:16
たとえばそれが幻でも自由詩7*07/4/11 1:45
宇宙の塵の数ほどの想いあなたに馳せし夜自由詩5*07/4/5 0:15
抱きしめて涙零して生きてゆく自由詩707/4/4 2:05
汚辱の底で自由詩607/4/2 22:15
蜃気楼の彼方自由詩9*07/3/29 14:20
駆け巡る悲しみの果てに自由詩11*07/3/26 22:34
悲しみの向こう側自由詩607/3/13 23:55
それを愛と呼ぶなら自由詩6*07/3/8 8:00
祈り自由詩4*07/2/28 21:39
軌跡鎮魂歌自由詩10*07/2/25 1:00
星屑の記憶自由詩607/1/15 0:39
白夜自由詩707/1/4 23:42
三つの弦の物語自由詩14*07/1/2 12:07
欲しい言葉自由詩7*06/12/25 23:16
最後の雫自由詩12*06/12/20 22:18
慈芽留歌[group]自由詩1006/12/13 22:39
刻印自由詩706/10/29 12:40

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