9番目の大豆の記憶
[1つの干ばつ/1988年--]
それは人類に関する
最悪の状況の収穫だった
(その後に)見解を表現します

-- 内側 -- 再び
[それは大きい]
土の中で ....
ロイター発
アラスカ、米国で
「人食いバクテリア」が
発見されました

病院関係者は5日に死にました

神もそれに感染しましたが
伝染の等級によって
心霊手術の後
内科治療を受け
 ....
窓の厚いカーテン
胸の大きな女性の呼吸
それが引き開く[それ]
によっては
陸上部の女性達を
見られるかもしれません

ダッシュは走る場合
5あるいは6人構成
彼女達の脚
カマキリ ....
自然な風を楽しむことで
不意に居眠りしていれば
外は真っ黒になるでしょう

雨が窓から
ひょっこり現われている

窓は急いで閉じられました
エアコンが付けられました

かびている臭 ....
カラスを見て下さい
不吉であると思います
それは隠れた可能性

初老の人間は
地球のトップから
やがて消えるでしょう

その時に役割を
リードする生物
それはカラスです

知能 ....
空から
空から
山が降って来た
山はプリンだった
プリンは灰色で
口を開けると
口を避けて
意外にも頭皮を
センターから
パカッとされ
赤いハゲの
ブロードバンドを
みんなに見 ....
お得意のハサミで
夜を招きよせる
美容師の笑い声

あはは
あははと
距離を縮めていく

やがて彼は
潮目に沿って
金色の糸を流す

彼女達は
心からは笑わない
ただ彼に
 ....
盗まれた
海の藍一色
ペン先に浸し
描かれた
白磁に咲く
蘭の花

開き行く茶葉の
馥郁たる芳香が
矢車草摘む
少女の面影を
うつし世に誘う

リフレイン
君にまた会えた
 ....
女神との約束の時間
力まかせに開く遮光カーテン

波長の長い横殴りの光
眼底の石室に漣が立つ

ふらふら
フラペチーノ
ふらふら
フラペチーノ

割れた鏡にでも
なれた自分がい ....
薄い雲に覆われ
目視できる
ギリギリの明るさで
太陽が唸っている

目を閉じると
破裂した光の飴玉が
痛みなく脳髄に
突き刺さってくる

その色は最初
透明な初乳のようで
やが ....
薄暗い銀色の雲は
何か巨大なものを
隠している
山よりも大きい
何か
空よりも大きな
何か
この胸をさいなむ
蟻の行列のような
何かを
暗闇の中に
包み込まれた
オレンジ色の
シャーベット

じわじわと
味わいながら
黒い舌が舐める

勢い余って
こぼした雫は
三日月になった
天気のいい日には
あの用心深い
マッコウクジラでさえも
プカプカ浮いてきて
日向ぼっこをする

細胞の中に葉緑素が
あるわけじゃないのに
きっと哺乳類の
マインドの問題だ

俺達 ....
曇りの日が
続く時は
曇りの日を
愛したい

じめじめした
陰鬱な空

じゃなくて
しっとりとした
目に優しい空

とか
とにかく
物は考えよう

一度君も
離れてみ ....
黄金色に燃えている
糸杉が燃えている
ぐるりぐるりと
渦を巻きながら
黄金色に燃え盛っている
夢のような
青に
灰色を
ほんの少しずつ
混ぜていく
そして出来上がった
今日の夕暮れと
わたしのこころ
雨雲に覆われた空
徐々に夕暮れて行く

私はブリキの
如雨露の中に
閉じ込められた蛙

とても無様だ

ああせめて
如雨露の先の
小さな穴から
溶け出して
花びらを濡らす
 ....
安穏な洞窟の中
降り注ぐ驟雨が
旅立ちを強制した

外に出て
傘をしぼめば
そこは
ドライランド
一切の潤いは
否定されている

だけど
悪い事ばかりじゃない
この
ドライ ....
僕の家は
坂道の上にあるので
坂道の下から
生えている木の
てっぺんの部分を
ちょうど
一階の窓から
見ることが出来る

鳥の巣や
枝に突き刺さった
蛇の干物や
デリケートな部 ....
その昔人間の
手付かずの丘だった
僕の街には
タテハ蝶がやって来る

その中でも特に
僕の家の玄関の
植え込みの低木に

イチジクの実のように
群れてじっとしている
彼等が悲しい ....
安価な着色料で
染め抜いたような
オレンジの夕暮れ
粉末を飲み込んだ
雲を溶かすマグマ

アーティフィシャルな
世界が
夜に消える前の
アーティフィシャルな
この光景は
たぶん
 ....
見慣れた空から降る
無数のカプセル剤
アスファルトの上
止まらないダンス

俺は下を向き
薬を掬い取り
犬のように
顔を突っ込んだ

水無しで飲める
限界は超えていた
途端に胃 ....
窓のカーテンを
開けるのが
遅すぎたので
空たちはすでに
色を失っていた
だけど彼等は
ただじっとしている
訳ではないようだ
動いている
動いている
じんわりと
じんわりと
そ ....
夕暮れの大気
弔辞を書く為に
薄墨に筆を染める

水っぽい墨が
時間とともに
幾重にも
幾重にも
塗り返され

暗い時間へ
暗い時間へと
遥かなる
水魔の国へと
僕を誘って ....
思ったよりも
女と呼ばれている
それらの体液は
声が低いものだ

みんながみんな
ソプラノでは
歌わないし
歌えない

だけど
おのおのが
女達の
おのおのが

人生を濾 ....
いつまでも
いつまでも
ひきずっていく
しっぱい
ぬぐおうとも
ぬぐおうとも
ぬぐいきれない
もう
おわったのでは
ないのか
まだ
このわたしを
くるしめるのか
いいかげん
 ....
バケツ一杯
カスタード
アツアツを
クルクル
しながら
ぶちまけた

今日の夕空

子供達が
心の鼻で
嗅いでいる

やがて
夜のほうへ
 むかし人であった女の幽体が、やはりそのむかし宿と呼ばれていたこの廃墟から、離れられずに留まっている。全ての人はあまりにもあっけなく死に絶えてしまい、幽霊になる者とて稀で、彼女は孤独だった。

  ....
僕の昨夜の窓から
お通夜のような
山腹のともし火が
見えていた

夜が更けるほど
冷えかけの
マグマのように
増して行く
くれない

やがてそれは
手を加えた
薔薇のように
 ....
水面の煌めき
優しい母
優しい父
最初の記憶

スケート場
見知らぬ母
見知らぬ父
二番目の記憶

祝福の大洋
消えた航路
創世の記憶
シエスタ
和田カマリ(217)
タイトル カテゴリ Point 日付
9番目の大豆の記憶自由詩1*12/7/10 17:13
ロイター発自由詩2*12/7/9 15:56
記録会自由詩1*12/7/7 16:40
ウィンドウ自由詩012/7/6 18:38
そして一つの世界の後で自由詩012/7/5 18:21
灰色プリン自由詩2*12/7/4 17:42
アドリアネのブロー自由詩2*12/7/3 19:09
アールグレイの邂逅自由詩3*12/7/2 19:14
フラペチーノ自由詩1*12/6/28 18:33
透明な初乳自由詩5*12/6/27 18:18
不安自由詩4*12/6/25 18:46
シャーベット スカイ自由詩4*12/6/22 20:02
哺乳類のララバイ自由詩1+*12/6/16 19:03
晴れた日の束縛自由詩3*12/6/15 18:27
糸杉自由詩1*12/6/14 9:31
灰青自由詩3*12/6/13 18:30
如雨露の中の世界自由詩1*12/6/12 17:21
ドライランド自由詩012/6/8 18:16
飛ばない鳥の目自由詩4*12/6/7 17:35
帰郷自由詩1*12/6/6 17:43
金星の夕焼け自由詩2+*12/6/5 19:21
カプセルレイン自由詩012/6/4 17:54
夜の雲自由詩2*12/6/1 19:30
薄墨自由詩3*12/5/31 19:22
濾過自由詩2*12/5/30 18:51
いつまでも自由詩012/5/29 19:24
クリーム色の夕空自由詩012/5/28 17:50
せせらぎ自由詩3*12/5/24 18:03
新月自由詩4*12/5/21 19:14
シエスタ自由詩012/5/18 16:38

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