眠り猫の丸い足 桃色の肉球のやわらかさが欲しくて

眠り猫のパタパタしている尻尾は 狸寝入りの証拠だが

薄めを明けていられなくて、目がぐるりと回って閉じた

いまだ…


昼前 ....
うす闇の中に漕ぎ出す小船で
香りの良い酒を口に含む

舌の奥でひらめく遠い国の人々の夢

長く私を苦しめている怒りが、闇と香になだめられていく

夜はゆったりと流れ出す死にかけた巨大な生 ....
遅い午後のコーヒー
ざわめきの中でBGMのゆったりとしたパーカッション

泡のような思考が
とぎれとぎれに湧き上がってくる

孤独で身軽なつぶやき

シャワーの後のバスタオルに包まれる ....
暗いはずのその部屋は 
細い光の糸で織られた薄い布で包まれていた

あるいは深い海の底から はるか上方の水面の瞬きに 憧れるように

その部屋で静かに息をしているのは 私の家族たち

そ ....
自分を壊す試みに疲れて
ふと窓の外を見ると
静かに細かな雨が木々の葉を打っていた

今の私にはけっしてとどかない
やさしい雨に打たれているすべてがうらやましい

手を突き出して受けた雨は ....
私は盲目のまま、足を投げ出して街角に座っている
監視カメラのように世界を写しているだけの
ガラスの箱のようなまなざしで

ガラス箱の中で生まれる淡いひらめきは
孤立したままで消えていくのがふ ....
いねむり猫(126)
タイトル カテゴリ Point 日付
猫のかたわらで自由詩007/5/19 12:00
失われた夜の夜自由詩207/5/19 10:33
連鎖するかすかな予感自由詩106/3/18 12:15
明るい闇の訪れ自由詩106/3/14 23:48
青い壜の中で自由詩306/3/13 23:47
心を殺し合うこともある自由詩106/3/13 0:04

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 
0.03sec.