猫のかたわらで
いねむり猫


眠り猫の丸い足 桃色の肉球のやわらかさが欲しくて

眠り猫のパタパタしている尻尾は 狸寝入りの証拠だが

薄めを明けていられなくて、目がぐるりと回って閉じた

いまだ…


昼前に起きた私に、やけにうるさく鳴くと思ったら、君は朝食を食べてなかったんだ

そのくせいつもの食事をあげると、目を細めてまたいだな!

満足のゴロゴロ鳴きは、最近めったに聞けなくなった

そういえばおまえももう中年のおばさんだ


一緒に遊んでいるつもりだったけど 遊んでもらってたんだと

このあいだ気がついたので、少し高い餌を買った


肉球にはめったに触れられない、だから触れたときは仕返しに引っかかれても我慢する

引っかかれた傷を舐めていると、おまえの仲間になった気がしている



自由詩 猫のかたわらで Copyright いねむり猫 2007-05-19 12:00:59
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