寒いのは
からだが感じる「とき」じゃなく
君の言葉が胸刺す喪失


夜が泣く
なんか場末の居酒屋で
突っ伏して泣く酒に呑まれて


楽なフリ
だけは忘れず人間を
 ....
粉雪の午前1時の初詣ではぐれないよう握りしめる手

猫が泣く白昼3時の縁側で百日紅の木をみている如月

雨が降る午前5時半3月の春は名のみの不在のくらやみ

桜舞う午前 ....
  
(短歌八首)

夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで


嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい


ただ黒い
シミ ....
 

この、
どうしようもある
僕らの街を
僕らは、
なないろのちいさな泡になりながら
すこしいかりながら
風に巻かれて
飛んでゆくんだ

それだけが
この、
どうしよう ....
 

ちいさな猫

(可愛い)

可愛がられるための
もふもふの
器のような猫

ひとさし指で
そっとひたいを撫でて
そのいのちの繊細さに
すこしゆびさきが震えた

 ....
 

宇宙の果てまで 鴉を追って
君と白夜を みてみたい

白んだ街に ひとけもないし
静かにしても 目立つキス

わたしがあなたを 初めて弾いた
午前3時の 紅布団

軽めに漏 ....
 

あたらしい
言葉を探すひまもなく
ぼくに捧げる月並みなやつ


昼間みてた蒼空が
どこに消えたのか
知識では
知っている

ひとりっきりのこの部屋の
すこし ....
みおろすと
土曜の街の西半分
くるまもひとも少ない春のひ



病室で
さくやみた夢なんだっけ
春の陽射しにぼやけてしまって



ただ白い
世界が僕をつつむ ....
  

詩人なんてもんはだな
泣きたいことも美しく
疾しいことも美しく
切ないことも美しく
嵐のことも美しく
死にたいことも美しく
生きる辛さも美しく
汚ないことも美しく
えが ....
 

なないろの
星々が
にぎやかな声をあげて
キラキラしてる

だれの声もみんな
楽しげな色をしている

なにかに向かって
ゆっくりと
終わりかけている

どこにも
 ....
(短歌七首)

真夜中に
起きてる僕は世間とか
常識とかに泥かけている


なんていう
未来は暗いと云いはって
いっしょに泣こうと云っているのか


終末を
みて来た ....
  

ゴールデンウィークも
そろそろ終わりかけの今日この頃
みなさま、
いかがお過ごしでしょうか?

それでも夜中は
すこし寒くって
布団にくるまって
寝ているひと
どーこ ....
愛は
失うものじゃ無いからね
って。
失うものは
恋だから、ね、って。

その言葉に
なんの意味があるのかは
知らないけれど
なにひとつ
その言葉に価値がないことは ....
 

ある海をみながら
海の家で食べた焼きそばが
美味しいって君がいったのを
憶えてる

むろんそれは
そんなになんていうか
特別に美味しいものじゃなかった
と想う

 ....
洋食を 食べながら
言葉って 美味しい だけだね
食器のあたる音が ちいさく
なにかを 伝えてるかな

珈琲を ブラックで飲む癖
あなたに教えられた
ほんとうは 甘ったるく
 ....
よこで寝る
スマホの虜の彼女さえ
心を血濡らす悪夢に泣くよる



時は過ぎ
夢は遠くにみえたよる
眠れないほど熱すぎる息



世界さえ
燃やし尽くしてみた ....
あたらしい
朝日はまいあさ昇るから
あなたを照らすキラキラのやつ


締め付けられた夜が終わり
信じられない苦しみにも
眠れなかった部屋にも
あかるい朝日が
さしてくれるまる ....
 

批判を
聴くのはだれだって嫌だけど

正しいアリバイを
ちゃんと示してみれば

批判は消える

なんて訳なくて
いつもいつも白い綿飴みたいな
やさしさだけに救われる
 ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った


懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車


週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
 

エリーゼ、空が青くて凄いッ

ほうとうに。
あの雲、白馬みたい

ちょっと変だけど、
そう
みえないこともないか

でも
カバみたいにも
みえるね

あなた ....
いつだって
神さまだって水だって
あなたと一緒に光かがやく


夜の影に隠れていた
ようやく起き出した朝が
ゆっくりと身を起こし
やさしく微笑むと
今日もあたらしいい ....
海峡を
トテトテ飛んでる一匹の
蝶の名前も気持ちも知らない


宝島
みたいな豊かな国に住み
それでも悩みは尽きない疾しさ


いつまでも
しあわせな日がつづくとは
 ....
 

目覚めたての君の唇が
なんて動いたかは
わかったよ

生きるって
素晴らしいと想うんだ
好きはものを
好きなだけ
好きって云えるしあわせ

そこにはすこしくらいは ....
 

いつだって
けさが始まる坂の上
春と一緒に光かがやく


夜の影に隠れて
起き上がった朝が
ゆらゆらとゆれている
やさしく微笑みながら
今日もあたらしい ....
 

悲しみを
無視して
世界に届けよと
歌を歌ったヨウサギがいて

どんな正しさが
その
歌声に宿っているかは
だれも
気づかないのかなぁ?

どうしようもなく
 ....
(短歌七首)

砂浜で
初めて会った黒髪の
春の香りのする空の下


街が朱に
染まる時間になるとほら
ほらあの鳥が地面に降り立つ


ひとり住む
部屋がなにかを ....
 

そこにいるのは
だれ?

カーテンの影にかくれて
黒いちいさな夜が
ゆらゆらとゆれている

わずかに残った理性が
そんなものは居ないと
こころに適切な助言をする
 ....
 

涙だけ
流した意味を胸に置き
しあわせになる夢はよるみる


寂しいと
悲しい目をして僕をみる
大天使でも堕ちる清い目


線を引く
どなたにどんな正しさが
 ....
 

(短歌七首)

麦ちゃんと
いう名の猫も縁側で
春の海鳴り聴いて寝ている


オレンジの
ブイに停まったアホウドリ
百年まえの空をみている


部屋が揺れ
 ....
 

救世主さまは
人類を救済されたのだろうか?

本来なら
すでに滅びているはずの
愚かな人類を

いまだ
生き延びさせてくれてるのだろうか?

それとも
これから
 ....
秋葉竹(824)
タイトル カテゴリ Point 日付
ときのうた短歌024/5/17 19:13
半年短歌124/5/16 20:36
寒いのはこころであってからだじゃないとかいいながら布団に潜る短歌524/5/15 6:54
この、どうしようもある僕らの街を自由詩024/5/14 11:05
祝福のうた自由詩324/5/13 8:39
北行自由詩224/5/12 5:53
あたらしいあした自由詩124/5/11 12:55
やまいのうた短歌124/5/11 11:23
すべてカンタンなハナシ自由詩324/5/10 12:30
なないろの星々自由詩424/5/9 8:20
よる短歌224/5/5 4:46
まるでエッセイみたいな詩を書いてみたくて。自由詩324/5/5 4:33
バカな愛自由詩424/5/4 12:55
海の家自由詩224/5/4 10:39
自由詩424/5/2 21:43
よるのうた短歌124/5/2 4:08
あたらしいいちにち 3自由詩224/5/1 7:58
バカな花自由詩124/4/29 17:59
自由短歌324/4/29 4:08
エリーゼ、あなたのためになら自由詩3+24/4/28 6:58
あたらしいいちにち 2自由詩224/4/27 20:38
希望短歌124/4/26 8:01
ヨウサギノウタ自由詩324/4/25 8:01
あたらしいいちにち自由詩424/4/24 8:19
ヨウサギ自由詩324/4/23 7:22
けせらせらせら短歌024/4/20 11:01
菜の花自由詩124/4/20 8:32
神さまに救いを求める愚かさ短歌224/4/18 21:57
好き好き好き好き好き短歌324/4/17 21:11
さしこめる月光自由詩124/4/16 19:09

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