嗚呼
今宵もまた上弦の月

この月を見ると
あなたを思い出す
いえ
常にあなたを思っています
今も

隣りにあなたがいるという
この日、七月七日

それだというのに
どこかう ....
・・・雨。

空は願いで満たされて
重く沈んでゆく(まるでヒッグス粒子だね)

それでも
雨上がりの夜空

皮肉でしょうか
なんだか空気が澄んでいるようで
夏のわりには
綺 ....
雨が降ればいいのに

たなばた

空の上のふたりの恋の話なんて
どうでもいい

だって自業自得でしょ?
天罰でしょ?

でもいいじゃない、年に一度きりだって
逢えるんだから

 ....
なんて
聞いたことが無いけど

情景が思い浮かびます

今 窓の外では
かえるの鳴き声がうるさいくらいに

田んぼに囲まれた土地柄なので
当たり前のことですが

月が見え隠れする ....
この人生
僕がほんとに主役なら
ヒロインは君しか居ないはずだった

それなのに
君は脇役のように横切って
通り過ぎてゆく

代役なんていない
むしろ、君が主役で
僕が脇役でもいい
 ....
ぼんやりと 外を眺める
雨の日
誰もいない校庭

賑やかな廊下 教室

ただ 退屈な、
いや、馴染めないでいる
寡黙の私

語りかけてくる
言葉をさえぎるようにため息

チャ ....
自分の命と引き換えに
お願いをしたことがある

神様、仏様、
あるいは悪魔でも構わなかった

願いを叶えてくれるなら
誰でもよかった

白い犬だ
大切なペットだ

それが病気に ....
「あなたの愛はどこか角がある」

君が云ったその言葉には刺が・・・
事を丸く治めるために
何も云わずに微笑みかけた

たとえば
愛を敷き詰めてみる

角があると云われた
私の愛は四 ....
雨音が降り続く静寂に
薄暗い部屋

こんな日に訪れる人なんていないから
ベルはならない

炭酸水を手にとった
窓の景色はゆっくりと流れて
時計は止まってしまった

好きな雨の歌を
 ....
雨宿るこの地球で
僕は何を思うのかな?

殺伐とした砂漠に
雨は幾年月 やってこない
霧だけは たまに
朝日を滲ませる

そんな土地にも生命はいる

虫は身体を器にして
霧から水 ....
今日の朝
街並みは少々異様な光景で
路上に色眼鏡とカメラを片手に持つ人々

刻一刻と薄暗くなってゆく
視線は月と太陽の重なりへ向けられている
金環日蝕

昨日からテレビで見ているから
 ....
去年  

  被災地カーネーション

  母の日に

  贈ることも
  贈られることもなく

  カーネーション

  津波にのまれ
  それでも咲いた

  カーネー ....
みんなといってみたかった場所がある

それは地平線が見えそうな草原に
暖かな風が吹く海辺に
木漏れ日が揺れる森に

みんなはもう土の中だね
墓石も何も無く
静かに僕の庭にいるんだね
 ....
風の無い穏やかな夜

仕舞い忘れた鯉のぼりが
だらしなく天を仰いでいる

それでいて
雲はせわしなく月を見え隠れさせて

不安定な上空には入道雲

たしかに今日から夏ですが
少し ....
夕焼けが染み込んで
焼き魚が  はためいている

こんがりと  空の匂いを漂わせ
塩のような星粒が  いい塩梅に


そんな屋根より高い鯉のぼりや
ベランダにかわいくなびく鯉のぼり
 ....
きっと心の奥底で
何かが弾けた

ビッグバン

それはひとつの災害でした

まだ不確かな感情は
濃密で
情熱的で

少し偏った

不透明な愛でした



膨張してゆく ....
ちゃむ(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
上弦の月自由詩312/8/25 1:10
不幸な七夕自由詩512/7/8 1:21
それはまだまだ幸せのひとつで自由詩512/7/6 0:00
古池や蛙飛び込む水の音自由詩312/7/1 1:06
主役自由詩112/6/26 0:52
走る自由詩312/6/20 0:01
命の重さ自由詩212/6/12 0:16
○愛と□愛自由詩512/6/7 0:18
呼び鈴自由詩2*12/6/4 23:58
届かない唾自由詩012/5/30 23:28
木漏れ日を見ていた自由詩612/5/21 23:38
カーネーション・リインカーネーション自由詩412/5/13 14:14
最初の森自由詩412/5/12 0:13
立夏自由詩612/5/5 23:57
焼き魚自由詩612/5/3 22:56
ビッグバン宇宙論自由詩712/4/30 23:33

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