盲目野郎は最初から不戦敗を決め込むので
それは次第に勘違いするようになったのです)


咲かぬ花
有機物に種が埋まっていればもうけもの

排水口へ消える、溶け合わぬものも個々も ....
ボウルの中でぱくりぱくり吐き出す泡は
あなたにとってはただの泡なのでしょう

1つの○が溶け合わぬ意味も知らずに
私達はあなたの腹におさまり
明日の夜半あなたは下卑た腹を揺り
私達は海 ....
トゥーアーリー、トゥフォガット


(ノートの隅に、死に際のさよならを書いた

意地汚くも弱々しいこの本音は、墓場まで持っていく)



指先の色も
まるい肩も
あの黒い月が ....
花が揺れるのを
染み込ませる様に
或いは
焼付かせるように
目の奥で繰り返しては



震える草いきれを
君に重ね

いた

痛みを

守れなかった
守りたかった
 ....
  闇夜に炎が一筋舞って
  空虚に食われて消えた


  *


  これは引越し、
  要る物と要らない物に分ける
  あれと同じだよ
  マシュマロのような
  ハ ....
さすらったり
若い頃はかっこいいって言われたり
結果的においしいところをかっさらったり
してみたい


淡々と
やーらかいもんでも
頬張って
炭酸啜って
寝ころんで
立つこと ....
開けた跡地の看板に軽く絶望を唱える
お会いしなかったのは全くもってこちらの都合であり
ノスタルジックの甘みと苦みに浸されるのもこちらの都合であり
好きになったのもこちらの都合である

何を生 ....
明け方 白が街を縁取って
地面に這い蹲った存在証明に
目を細めておはようと言う

舞う色を数えもしないくせに
風に色を求めてる
なびいたマフラー(残像、その色を誤認してる)の先より
何よ ....
(固まらない粉雪が踏み潰されて鳴く音にどこか似ていた)

開かれたバインダーの数字と目が合う
淡々と馴染む体温

ここはえらく日当りが良くて
裏を返せば何もないということ。
今日は沈んだ ....
吐息だけが白く昇って
何を祈るでもない
ただ
彼女はちょっとした暇潰しに
空き地にどこからか
降ってきた神様が
お配りになられた
愛についての本を開いたのだ
何にせよ説教じゃん
明け ....
何かを取り込もうとして
何かを踏み潰す

硬質な音と感触に
サンダルをのければ
日に焼けた洗濯ばさみのご臨終
あーあ…

黄ばんだアクリルの下
ぶらさがってんのは
劣化した夢の ....
薄皮まんじゅうすら剥いで到達したいの



欲しいものを手に入れて
流行の呪文を詠うルージュは綺麗に阿呆面

「鳥ばっか見てんね
「毛虫も見てやろうよ すぐ近くに居んのに
「近付き ....
顔も知らない同級生を書いた
会った事もない失われた才能について書いた
知らない人生を書いた
腐乱した身体を正してやった
今日も遅刻した

人生の切り売りができるんなら
あの時、死んじまっ ....
ゆるゆると目を開ければ
ネクタイの衣擦れる音で
覚醒する

ギターを爪弾いた手が
今は不器用にネクタイを結んでいた

ワイシャツの光沢が目を刺す

君の手はそんなに大きくなかった
 ....
薔薇色の人生だと
傷を歌う君に
しょうもなさすぎて僕は笑った
すると君は真面目な顔で
歌える事が幸せなのだと
傷だらけの
灰色の顔を
誇るように
笑った
誰かと手をつなげること
君 ....
やわらかい光のいろを
とらえそこねて
やわらかな泥に沈む
やさしく頬を埋めるので
嘲笑にも目を閉じる
怠惰にしがみついている
その手首が冷え切って
棘が刺さるように
痛むのにさえ
目 ....
気付いたっけ
俺はもう定年までのあと少しば
注射針と一緒に歩いていて
今日も空は青く暑くて
ヘルメットの下で
やんだぐなると
溜息を吐いた、
んで、見上げたとき、ヘルメットの庇を少しだけ ....
こんなはずじゃなかった
うまれてくる世界を間違えた
ノートに埋めた忌み名とか
教科書に挟み込んだ死骸とか
見ないふりをしていた
線の引き方は
誰も教えてくれなかった
特別なのうをもって
 ....
何でもない言葉が嘲笑にすりかわるよ

自分だけが許されると思い上がり
君は駄目だねと言ったが最後
後の祭り
キャンプファイヤー
踊り狂う部外者の群れ
飛んで火に入るなんとやら
空しさを ....
距離感を見失う
くらいに弱い
誰かの
触れるとふやけていくよう
結局何もつかめず

それで
目の前の
いくつを
失くしたのだろう

それで
目の前の
いくつを
壊したのだろ ....
いちをかぞえて
かぞえきれることに
挑戦した
馬鹿ども

天才か天災か
預かり知らぬ
みちを
たがやし
かぞえる
たねつぶ

わらうそら
いくつかも
しらぬのに
おいた
 ....
 Aは今日も黒い服から白く細い病的な腕を出していた。私は笑顔を作りつつうんざりした。痩せている彼女に黒は似合わない。さらに細身に見えてしまうからだ。それに彼女ときたらいつも乾燥性のフケを肩に落としてい .... 陳列棚を指先で示したものの
どれだったか見当はつかなくて
店員はあの、と困ったように上目遣いした

白い煙なのに何で紫煙だなんて言うのかしら

あなたは透明になっていく

結局レジ袋に ....
海に連れて行ってくれる筈の
君の爽やかな声は
疑問系で終わってしまった
「南へ行きたいのか?」
落胆の周波数に
頷く事を忘れて
ただ見つめあっていた
そのうちにラジオが
波音を引き寄せ ....
今まで震災後についての色々に何度となく触れてきたけれど
宮城県民として何かしらやはり言った方がいいんだろうなと思うので書きます


http://mainichi.jp/select/news ....
エラーなら
イレイザ
消せばいいの
ケイイを踏み越えた
180℃のオーブンで
焼かれるなら
美味しいネタも
墨を塗られて
永遠になるって
言うけど
冷蔵庫で
忘れ去られる運命 ....
ふりそそぐ朝を受けての
アニヴェルセール
距離を計りかねる

目蓋の矢が抜けぬ
スペシャリテ
平静そんなんでもなかったりして

君の白い首筋に
(ひどくエロティック!)
東京を願い ....
お腹が痛いのだけれど、病院に行くのは面倒だし、
まあ今が楽しければいいし、少しだけ気を付けようと思う





まだ桜は咲いていない。
ブルーシートの被さった保育園の砂場。
そ ....
衝動が虚しく
上滑りを塗り重ね
胎を押し付けて
触れた指先に
衝撃の[error]判定

煩わしい肉塊

(潜伏していた違和感)

生産体制異常発生
後悔のレッドアラートが鳴り響 ....
庭にも
屋根にも
雪が残っていて
まだ寒いね

こんな日は
ストーブを点けて
こたつにもぐって
寝転ぶ
平和な日曜にすべきで

テレヴィジョンは
がれきしか映さないので
 ....
ブルーベリー(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
マリアなんて知らない自由詩2*13/12/7 23:46
私たちは口を開いている自由詩2*13/12/4 19:31
さよなら、エヴァーグリーン自由詩2*13/10/22 19:14
あの日のこと、その後のこと自由詩1*13/7/28 22:50
いつかだった昨日のはなし自由詩3*13/7/13 18:47
(例えば/時には) 奥田民生のように自由詩1*13/7/10 16:02
(都合の良い)手紙自由詩5*13/5/25 2:50
孤独安寧自由詩013/2/16 16:13
事務員自由詩2*13/1/31 23:52
誰も知らない自由詩1*12/10/8 15:03
あきふうみ自由詩2*12/10/6 4:28
ヴィッチ自由詩1*12/10/4 20:00
2万円自由詩0*12/9/27 1:29
ティアドロップ自由詩2*12/9/15 19:11
aniversary自由詩1*12/9/11 22:12
沈下自由詩4*12/8/26 18:57
professional自由詩2*12/8/13 19:51
manualies自由詩0*12/8/5 16:29
follow hollow自由詩012/8/4 18:12
白昼夢自由詩1*12/7/19 13:08
count(er)自由詩1*12/7/7 19:48
腐れ縁散文(批評 ...012/6/27 0:27
エスケープ失敗自由詩1*12/6/16 2:00
strawberry on the radio jam自由詩4*12/6/14 23:46
何が見えてますか?散文(批評 ...1*12/6/6 0:27
ディアレスト混線自由詩1*12/6/4 2:44
幸せな休日自由詩2*12/4/30 12:11
日記:ある風景(ゆるやかに死んでいくこと、或いは蔓延する無気 ...散文(批評 ...2*12/4/15 2:50
独りよがり自由詩1*12/4/14 7:44
生存戦略宣言自由詩2*12/3/11 22:23

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