俺はあと何度騙されればいい
悪魔に招かれた食卓にゃ
自分の肉が乗ってるとも気付かずに
貪れるだけ貪って
空腹感は薄れずに
でも悪魔に失礼のないように
その場しのぎで笑ってみせんだ

 ....
背伸びをしていた幼子が
やがて高い視点を持つように
何はなくともお前の魂は
ゆくゆくは輝くだろう
磨こうとして
擦り傷だらけにならないくていい
鈍い光を孕んでも
摩耗していくよりマシだろ ....
カサカサカサ
夜風に集られる紙くず
雑踏を縫って宛なく転々と
たぎる街はハイヒールを遣わして
君を救ったのだ
もう辱めは受けまいて

人間 人間 セックスアピール
寒くないのかその格好 ....
雨にも負けて風にも負けて
ふやけた雑巾をこころと呼ぶ
握りつぶすのは容易くとも
気持ち悪くて触りたくもない
他人の物なら尚更だ
それは僕にも言えることだった

別にお前を不幸にしているわ ....
鍵を持たない動物の
手となり足となり
この檻を去る為の
手となり足となる
食いちぎられるのが怖くて
そこに温度は込められない

鍵を持たない動物の
鍵にはなれない
全てを与える事 ....
冷たさの切っ先を研ぐ月光へと
自殺志願者の息が首をもたげる
いっとう美しい行いの後も
彼は彼のまま生きるだろう
あぁ穴だらけの空が光っているよ


サナギではないというのに
殻であ ....
IMAGAMIMAGAMI(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
リバティ・ベル自由詩015/5/6 12:43
自由詩115/4/19 18:53
たぎる街自由詩215/2/5 12:35
リビングデッドは自ら死を選ぶか自由詩315/1/25 3:10
就労支援所にて自由詩3*13/3/14 21:48
よるさえ自由詩211/12/2 23:01

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