美雪の埋没した雪原の手書きの地図 お知らせの電子音が飢餓の昼に降下していく 「言
語や記号がすべてではなくてもね」 「『映像』となる私たちが置き去りにされていたの
は?」 無数の美雪が埋め ....
二面鏡の隅に目がある
穴から出ると夜
森には残された息だけが息づいている
細切れの海岸
前日の帰路
煌々と
息もなく 帰宅

二面鏡の
繰り反しの音
隅から
暁に
 ....
「私」のことを誰も知らない。
植物になった私のことを誰も知らない。
金属になった私のことを誰も知らない。
空気になった私のことを誰も知らない。
階段の二段目に落ちていた写真。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ではない 言語の 視覚と聴覚 行き

走る ド ミ ソ 木を割ったように

暁の方向へ 触れながら 寄せては返す波

九字 在 でやっと  ....
蓮華が動物のように咲いている。
色を全て手放し、
油膜のように流体的な色相
鮮やかというより、
美しくて吐き気がする。

それは、
堪える必要がある吐き気である。

その ....
塩素の匂い。水面に、空が映り込んでいる。プールの底も、同時に、透けて見える。プールの底も、空も、同時に、空であって、プールの底であって、同時に、なくて、Clと書くのだよ、塩素は、と教わった。空、と、プ .... 部屋では男が赤子と遊んでいた。赤子が床を這うのに合わせて男の体も動いた。男と赤子は親子ではなかった。しかし顔はよく似ていたが手足はまったく似ていなかった。男は動かしている手が誰のものだかわからずに遊ん ....
益子(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
_自由詩213/12/5 22:02
自由詩212/4/5 19:23
無題自由詩011/7/18 23:18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自由詩011/7/16 13:11
レンゲ自由詩211/3/20 0:05
pool自由詩211/3/18 22:54
赤子自由詩111/3/18 22:48

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