この街のいたるところに咲いてる花の名前を知っているか?
君は君の名前をいつだって忘れてる
僕のキスでそれを思い出させてあげよう
感情のパルス。信号。アンデルメイセン。電気。
路 ....
夏雲が焼けた匂いの午後に僕らはシャツを脱いで
世界の瞬きに姿をくらます
がらんどうのまま揺れてる液晶ランプの形はつかめない
輪郭の無い感情はそれでも溶け合うことは無く
だからこ ....
君と出会った12月30日、僕の胸には檸檬が埋め込まれた
それは彼の言葉で言えばきっと時限爆弾。
でも僕に言わせればもっとおぞましい何かだよ。
心臓のすぐとなり、拳一つ分のスペースを陣取って、
....
不意に
胸を 風が
攫う
泥が 溢れて
宙に舞う
あと何回?
あと何秒?
渡り鳥は惑星のルールに縛られてる
「魂だけになって旅に出たい日だってあるさ、
魂だけになって ....
その年の中でも一番の冷え込みを見せた冬の朝、
いつもの駅への曲がり角で猫の死骸を見つけた。
キンッと張り詰めたような冷気の中で、真っ黒なアスファルトの上で、
その死骸は透明な毛布にくるまれて ....
19年、何かを追いかけてここまで来た
19年、何かから逃げてここまで来た
「繰り返してる」なんて言うなよな
後悔するだけの一日を積み上げて、一段飛ばしで駆け上れば
誰でも見れそうな街並みだ ....
寂れた団地の公園、
君がブランコを漕ぎ続けるのを僕は黙って見てた
たかが遊具にムキになってさ、高みを目指そうとするから
どっか遠くへ行きたいのかなって
少し心配になって
....
気がついた時にはもう僕は他人の傷つけ方を覚えていた
手の平の果物ナイフは家の裏に流れる小川へ
何度も何度も捨てたはず
なのに
気がついたら僕はそのナイフを右手に握って
誰 ....
たむろする自意識に飲まれ自暴自棄自爆寸前
シラナイシラナイアンタナンテシラナイ
シラナイシラナイアンタナンテシラナイ
ついついトリガー弾いちゃって
腐乱する死体にさっそく虫が湧 ....
冷たい窓ガラスに頬をくっつけて夜の向こう側を見つめてる
雨粒が落ちて跳ね返る音とバイクが走り去る音と子猫の鳴き声のオーケストレーション
向かいの家の橙の灯りが水溜りに写ってる
精神操 ....
線路沿いの桜並木は君の町へと続くから、いつだって居心地が悪いんだ
ティッシュの山に埋もれた初恋を掘り返しては苦笑い
背の低い僕より背の低い君のことを誰より愛おしく思ってた
大好きな人にも必要とさ ....
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