君の体中の血管にレジンを流し込んで毛細血管までカタドリしたい
でも本当はそんなことしたくないよ
君の周りを絶えず公転している8つの衛星に君は気づいているのかい
僕もその仲間に入れてほしいだけ
....
心を枯らしながら彼は何かを叫びんでいた
オアシスを求めて赤い砂漠を彷徨っていた
自分に何が足りないかとか自分は何を言いたいとか
そんなことはもうどうでもいいのかもしれない
僕は今、心と日々に満 ....
今までとこれからのことをテープで貼付けて
昨日からまた少し遠くなった夜空の星に謝りたくなった
僕はいますぐ砂漠の故郷に帰りたい
雨は無責任に季節を進めたあといつのまにか止んでいた
この ....
私は今日も汚れた生糸を手繰っていました
手持ち無沙汰の暇つぶしでした
宙に消えていく煙草の煙を見ていました
過ぎていく日々を長く見ることしか出来ないのです
私はもう夜に眠ることが難しいです
....
渋谷の街を歩いて多くの人とすれ違いながら思うこと
すれ違った女の人たちの中に一人くらいは下着を履いていない人がいたかも
すれ違った男の人たちの中に一人くらいは小学生とセックスした人がいるはずだ
....
グラスゴーに行きたいな
潜水艦に乗って行きたいな
ピースの煙みたいな重い空
が僕を待ってる!
せっかちな老人たちと虚ろな目をした若者たち
僕でも仲良くなれそうだ
ああ
右翼が一人もい ....
緑色の風に吹かれて小さく震えている
兎の睫毛に咲いた水晶の花
東の空からやってくる黒い雲に気づいても足は進めない
小さくて馬鹿な君のために出来ること
考えて考えて考えて
やっと思いついたのさ ....
夜に虫が鳴き出して 少し肌寒い風が吹き始める
街のみんなはわざとらしく思い出したかのように
「寂しい」と呟く
僕は月の窓から覗く君の視線を気にしながら
新しい洗剤を買いに行く
白く清潔な泡が ....
世界中の人の優しさと勇気を紡いで毛布にしても
それでも尚うずまく悪意を包み込むことなど
きっとできはしない
あなたの胸の愛おしさは
卑怯さと狡猾さと悪意で守ってもいいと思う
そしてそれを本当 ....
「老いぼれて皺だらけに成る前に死にたいの」
君は言う
「そうなる前に消えたい」
ただ寂しいだけ
もしも幸せが花と同じ仕組みなら
永遠が来る前に枯れてしまうから
種のまま隠しながら持ち続ける ....
最後の夏をいたずらに過ごすだけ
細い腕を太くしたのは自分の首を絞めるため
か弱く装って
僕は一つ目の怪物
目が一つしかないから僕は人が嘘をついても気づけない
優しい嘘も見抜けない
夏、君の薄着の向こうを想像した
コスモスが咲いてる丘
君が向こうからやってくるのを今日も待ってる
....
ピースの足りないパズルをみんな必死にやってる
それを端から見て
「馬鹿だな」
と言う
君が居ない未来のこと
明日からはちゃんと考えなきゃな
今日こそこれが最後で
それがこれで何回目?
すり切れるような音に怯えてた
粒だった日々を足の裏で踏みつぶした
悲しいを想像ばかりし ....
八月の太陽は僕らの上に張り付いてる薄っぺらな色彩を全て弾き飛ばしてしまうだろう
この部屋に閉じこもってる。美しい言葉は波間で煌めいてるけど
砂を噛もうなんて考えはさらさら浮かばないのさ
馬鹿な少 ....
全ての虚無を抱き抱えて
宇宙の果てで眠ろう
僕にはもう
朝も夜も関係ないんだ
闇の向こうに浮かび上がる
君の姿
無限に広がる升目で
終わる事のないオセロをしよ ....
ねえ神様
宇宙はもうちょっと狭く作ってくれても良かったと思います
地球のみんなが力を合わせて
最果てに手を伸ばす
そんなハッピーエンド
「違うんだ。僕が今まで過ごしてきた長く寂しい時間が、ある日ね、愛し愛される人を見つけたからってそれで全部
救われるっていうのはなんだか凄くもったいないことのように思うんだよ。春になったら溶けなくちゃ ....
%
もしも君がブサイクだったら
君のこと好きにならなかったので
黒い狼が走り回る正午過ぎ
風の止まったハイウェイの上
僕らは透明な車に乗ってザッきそうな空を眺めてた
老人の皺だらけの瞳に刻まれる躍動
視界の隅で色彩が蠢いてる
隣に座った君の着てるカーディ ....
イエスとノーで点滅する夜の街
煙を挟んで向かい合った僕とあなた
時々目が合ったり合わなかったり
弾まない会話と駆け引き
それは多分無意味
赤い唇の中で唾液が糸を引いた
何故か咄嗟に
....
僕はお前らと力を合わせたくない
僕は自分から友達を作りたくない
僕はお前らに良い人だと思われたくない
僕はお前らに陰口を叩かれたくない
僕はお前らを喜ばせるために自分に心労をかけたくない
僕 ....
君の事を考えると歯茎が電磁を帯びたみたいにピリピリし始める
そしてそこから全身の毛細血管つたって
指先、二の腕、脇腹、×××、膝の裏、足の爪
ビリビリビリビリ
僕の全身に回路が ....
古時計の長針みたいな君の睫毛
まばたきをする度、刻まれる時間が脳裏に浮かぶ
今日も本当に言いたいことは何も言えない
そのまま時間は我が侭に流れて
もうお別れの時間なの
夕日のストロボ ....
二十歳になる
僕が積み上げてきた記憶は欠陥だらけで穴だらけだ
中学三年生と高校一年生の夏休みに一体何をして毎日を過ごしていたのか全く思い出せない
小学校の頃の友達の顔をほとんど思い出せない
初 ....
生まれた時から漬物石を心に乗っけられてたってわけ
あいつら俺の心を浅漬けにでもするつもりだったのか
おかげ様で今の俺の心はこんなにも不自由です
世界に対する弾力を失った
全力で人と戦う強さ ....
若者が悩んでる感じ。あんたら好きね。
でもさあ、知ってるかな。あいつら割とそういう風を装ってるだけだよ。
家に帰ったら家族がいてさ。電話して恋人と喋って、たまにセックスしてね。
あいつらみんな寂 ....
僕の言葉はいつだって核心をすりぬける
誰かの胸に届けたいっていつでも思ってた
みんなに僕のことをみて欲しいのに
僕の姿形は恥ずかしいな
いっそ誰もいない国へ行って
作物を育てて暮らそうかな
....
心が選ぶ答えはいつだって頭とバラバラで、知ってるのに間違った道に進まされる
見える景色は白っぽいだけ
心を病むことなんて一切ないだろ?
のらりくらりとかわしながらあざ笑ってやるよ
何とか集めた ....
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