もこもこマカロニ ろにーの冒険。
耳の中からこんにちは。
耳からきのこが生えたから茸と読むのです。
僕たちはみな茸から生まれた。
茸は母親なのだ。
茸を馬鹿にしてやいないか?
だめだよ。馬鹿にしちゃー。
茸は突如として現る ....
鏡の裏から七色の道化師がひょっこりと顔を出してこう言う、
この中に入ってみないかいとおおざっぱに誘われた、
箱の中に入ってはいかがかな?
箱の向こう側からは七色の幻がうねりながらこちらを傍観して ....
あたし、とある女です。
出ちゃったからさぁ。そう、出ちゃったんです、あたし
くらやみの中でこの膀胱の中から、じょんじょんじょんじょん
音出して
それはそれは良い香がした。
まるで焼いたお ....
あのね
あっけらかんとした空を見上げてる。
夜空の真空ににんげんの息がしゅうっと吸い込まれていく。
またたく星たちも息づく夜の海は
僕を誘惑して誘拐するんだろうって
こころの中で沈ませて ....
世界の裏にいたとき
とりとめもなく群がる人間の雑踏の絵が、ありました。その絵の中に、自分の体はハッカ飴みたいに白く浮いているのではないかとふいと足下を見つめる女の人が、いました。女の人ははたからみて ....
だいすきなコナラの樹とさようなら、今までありがとう
あなたは本当に素敵でした
これからは動物園アパートで赤いちっぽけな宝石を持ったなら
ぱあっとした夜空に叫ぼう!
サラリーマンさんが帰宅してる ....
でっきゃな海の荒波にね
ちっこな鋼鉄の船一隻放り投げるね
きゃんきゃん
きゃきゃん
女の子の鳴き声ね
犬と間違え大家さんも半狂乱のね
動物園アパートでね
よよよよヨットが5,6お出迎えか ....
あついあつい
とりでの中から出てみたら
あついあつい 燃えて死ぬよ ばか
急に ねずみうた おもいだした
クッキー齧って うそのしあわせ ちゅーちゅう 雄ネズミ
あついあつい 焼けて焦げるよ ....
けろっとしたかおして
ぶなんな こたえばかりさがしてる
でこぼこも じょこびょこも なんにもないじゃない
そんな おめん うしなってしまえば
いいのに しろすぎたつるんとした おめん
あいつ ....
小さな逃亡
取り除かなければならないものが
屑篭のすぐ内側にこびりついているようにみえたので
きみはこれをスプーンでくりりとすくいだし
ベランダの出窓から
解き放ってみれば
森の広がる ....
かぁ
それをくり返すと云い
確かなる少女と
確かなる母と
確かなる父と
やわらかな波
シーソー
今宵の夢に現れし鏡
色彩を持ちながら父の元に現れる幻の鏡
(幻の鏡は何があれど幻は ....
ふぁりふぁりのしあわせしあわせを
食べるんだ!
どうしたらいいんだそんな幸せ食べんなよ!
からっぽにくり抜かれたその柱も愛して信じてみる?
なんだか見た事のない哀しみが中でうねってるよ。
....
やわらかに浅い林道で、群衆は足元そろえてそう仰ってる。
そこは海じゃねえ。
夕方は蚊が多いネ。
刺されて赤く腫れてきた群衆。
鈍くあたためながらにして増殖してんの、誰?
少しはなれた ....
昨日、黙って家を抜け出したので母さんに怒られるかも知れなかった。
けれどキッチンにいた母さんは、薄く呆れるだけでふわついた目は違うどこかをみていた。
彼女がスーパーの大袋にごたごたに詰めたクッキー ....
本を持ち歩いてる男爵様は、右肘のかさぶたの開け閉めを怠らない。閉めた侭にすると
48時間内に、この彼の帰らないお家、かならず天井から、ふんわやんわやわらかな霧が舞い降りる仕組み。もし南東の書斎がふん ....
夕方に
いつのまにかテストの点数を消しさられたって
やはり怒っていて
勝手口の裾っぽで兄ちゃんは車を壊して遊ぶよ。
ゴインゴインのシュートだゴキン! 嫉妬シット だネ!
夏の夕暮れの虫たちの ....
小さな頃に
時計を忘れて
ベランダ越しに
ゆっくり空と雨を眺めてた。
殺伐としたアスファルトの上は
不思議なほど 臆病で 落ち着きなく
速く 淋しく 意味は薄く 汚れ 喜びまでもは は ....
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