半分の 
半分にした 
レポート用紙を

もう一度

半分の 
半分にした ような
折鶴が

いろんなところに
隠してあるの

とても とても 足りないので
いつも
 ....
お遊戯が 原型で
手を つなぎ
輪で おどる

お昼寝の おふとんは
ふかふかの
おひさまで

おとなりの おふとんは 
ふくふくの
まあるい手

まどろんで 握った手

 ....
夏休み
自由研究のテーマは
距離に ついて

だから
きみが 必要

逆さにしたフライパンの底を叩いて
大気の震え
300km先の君の朝を起こす
という 確かさ

湿らせた ....
むっつ前
私は アルバムの整理をする
出し忘れた手紙と 昔もらった手紙を 交互に積み上げて
そうして また お菓子箱にしまう

いつつ前
私は キッチンを磨く
いつもは手の届かない  ....
わたし 嘘を つきませんの

わたし 嘘が つけませんの

嘘のように見えるものは
きっと 
嘘じゃありませんの

キライ キライ キミガ キライ

私 嘘は つけませんの
 ....
偉い人と 偉い人の話は
よく わからないので

ぽつん

私は 蚕蛾で
さくさくと 桑の葉をはむ

ずるい人と ずるい人の話は
よく 聞こえないので

ぱりん

私は 繭 ....
正雄さんは 今日はいらっしゃるのかしら

律儀に今朝も 同じ時間に
サクさんは 二階の詰所にやってきて
繰り返し そう 尋ねる

わたし 頭がおかしいから 心配なんです
杖の先を遊ば ....
あなた行きの切符
点滅する鼓動
ラブホテルに行きたいわ

クリスマスにどうしたいかって訊かれたら あたし多分そう答える

37階建てのホテルの最上階の夜景もそれはそれで良いのだけれど 
君の瞳に乾杯するほど嘘なんかつい ....
今夜は 
無性に 胸のあたりが苦しいので
闇の中
家の裏山に ドラえもんを探しに行く

おそらく
好物のどら焼きをえさに 
すずめを捕るような仕掛けで
竹篭を逆さにしておけばよい よう ....
鉄火巻きをこよなく愛する
あなた
まぐろだったら 握りでいいんじゃないのって
訊いたことがあったけど
海苔が ね
合うんだそうだ なるほどね

パスタなら タラコスパゲッティ
中華 ....
「勝ち組」 なんて言葉があるが
そんなもの
どうでもいい

認めようと 認めまいと
私たちは 間違いなく
「生き残り組」 だ

街路を覆う銃弾の嵐も浴びず
怨恨のナイフに刺される ....
かね かね かね の 世の中ですね

いにしえならば
女郎屋にあずけた お菊さんの身の上

借金のかたの かなしみなど
誰も
尋ねやしないから

時々 忘れてしまいそうになる
 ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
土曜日の朝
うすぐもりの駐車場

ねこ が
けむくじゃらの腹をだして
大の字で 寝ている

ねこすけ

尊敬の念をこめて
そう 名づけよう

まるで 王様の余裕

僕ら ....
そうですね

いってみる

そうですね そうですね
そう かもしれません
そう いう考え方もあるかもしれません
そう いうものの見方は
ほんとうは
かなしくは ないですか

 ....
月音(46)
タイトル カテゴリ Point 日付
アルベルト未詩・独白305/9/1 22:17
カモマイル未詩・独白305/8/25 21:27
幻肢痛未詩・独白205/8/5 21:46
revolving lantern自由詩305/3/24 21:31
さんざし未詩・独白105/1/25 21:04
おかいこさん自由詩505/1/13 22:29
匂い硝子自由詩604/12/16 0:45
警告携帯写真+ ...104/12/2 20:27
聖なる夜の過ごし方自由詩804/11/24 19:55
もしもボックス自由詩1204/9/26 21:14
ごちそうさま自由詩304/8/31 22:10
微熱自由詩404/7/15 20:18
自由詩204/5/28 20:43
てんぷら自由詩4004/5/23 21:05
ねこすけ自由詩304/5/18 22:00
ことわり自由詩1404/5/14 22:24

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