悲しみの色だとか
優しさの音だとか
美しさに焦がれる匂いだとかが
雨に紛れて
胃の辺りを
右往左往している
明日が遠ければ遠いほど
身の丈に合わない闇に苛まれる
....
愛だ愛だと
実のない喧しさを尻目に
繊細であるが故の傲慢さを持ち
無欲に満ちた私欲を身に纏う
君の
横顔
溢れたから弾いたんだ
怖いから目を逸らしたんだ
君の
無 ....
指先で蠢く明日の匂い
触れられないから
ぼんやりと
唯々ぼんやりと
眺めるしかできなくて
願ってみたり
祈ってみたり
いつかしたようなことを繰り返す
優しさで世界が溢れ ....
夏の終わり
ちっと舌打ちした彼女の悪意は
秋の初めには
彼女のもとへ戻るだろう
向日葵のような少女の笑顔は
来年の桜の頃
少女のもとへ戻るだろう
悪しきの足は速く
良のもの ....
1 2
0.06sec.