僕は夕べ夢を見た
君とキスする夢を
でも唇が触れる寸前
呆気なく目が覚めた
きっと君は恥ずかし過ぎて
自分の夢に逃げ込んだんだね
今夜は夕べの続きをしよう
僕は君の夢の中へ
....
ずっと足踏みしている
足元の岩は削られ
砂となっている
足掻いても
足掻いても
全く前に進めない
このまま足元が削られて
深い深い穴になり
地の底に堕ちてゆくようだ
命綱 ....
きな粉のような怠惰さが
僕の肩にのしかかる
ババロアみたいに呆けた頭
バランス崩れた脳内麻薬
ギシギシ軋んで崩れてる
パイみたいに崩れてる
サイケデリックな夜の街に
僕はすー ....
君に憂鬱が訪れるたび
向日葵が深紅に染まる
太陽に背を向けて
哀しげに項垂れながら
闇を一身に背負った向日葵は
自らを切りつけ
地面へと倒れ込む
ひとつ
ふたつ
みっつ
....
夜の蝶は艶やかなのに
昼の蛾は惨めに見える
明る過ぎる世界では
どこに行けばいいのやら
あて無く羽ばたく羽根は
まるでボロ布が舞っているよう
それでも蛾は翔ぶ
じっとしてたら ....
碧き湖
哀しみの涙は
湖底に沈めた
やがて涙は天に昇り
癒しの雨となるだろう
昇華された哀しみは
いつか喜びに変わるだろう
水神の住む碧き湖
いつでもあ ....
雲が太陽を隠していく
鈍い鉛の空気が充満する
不快感が絡み付く
じとっじとっと雨が落ちてきた
水銀の雨
身体に染み込んでくる
血液が金属に変わっていく
やがて ....
遠くまで逃げたら
僕は救われるのかな
いや
逃げきれない
逃げる道なんてない
世俗の破片が体に刺さる
どこまで行っても降り注ぐ
そんな僕を見て
君は泣いている
涙を流して ....
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