増えていく 母親{ルビ草=グサ} 父親{ルビ草=グサ}
友だち{ルビ草=グサ} 恋人{ルビ草=グサ}
どぶ川の{ルビ草=グサ}
高校生の少女はまだ
規制されていたので
母親{ル ....
その夕暮れに僕だけが
駅のホームに赤く貼りつけられた
君は隣にいるけど
なんともなくて
そのため僕は
だだをこねる子どものようには
うまくいかなかったが
君を困らせた
しかし残念な ....
まもなく
小鳥は飛び立ち
僕はベンチに座っている
いつもの朝がやってくると
孤光が空に映し出されいる
それを辿った夕暮れに
惑星が避けるように背を向き合い
世界は瞼の重さに1敗を重ね ....
都会の向こうで
星がスモッグに身を隠している
広がっていく
存在が箱の中に限られたまま
「ここにある気持ちは
単にあなたに平行するためで
微熱の色は
そこへこぼれ落ちる ....
見る空は失ったもの
塗りたくるように薄い
今日も窓際
白紙のノートの開拓者を演じ
筆を転がす たった一日
考えている そこまで
表向きならただの学生
「反旗は資料室に
ここを出る ....
友だちは無免許の医者で
いわく
何にもできないけど
開業している
らしい
患者は患者で
無免許の言葉を聞いて
うれしくなるから
痛みを訴える
うちに
元気になって
そうし ....
あの人といる時間が私を
小さな種から芽にしました
腐っていた木が倒れ
そこから純粋な心が生えました
「枯れた私を救ったのは
あなた。」
その木が育つ頃にあの人は去り
君が現 ....
今日も宛名不明の封筒が
また一枚重なりました
もうそれは群れというよりは
山になっているばかりです
比べれば私など
都会生まれ田舎育ちで
都会に戻ったときには
もうそこは違っていまし ....
降る雪は空から戻る天主堂
記念像花火に涙をかざりけり
週末に運ばれてくる
人参くん
牛乳くんに
ラーメンくんは
せまくて ぎゅうぎゅう
さむくて かちかち
みんな凍りつきそうだ
あいつもあの子も
たちまちあばよ
ぼくがスキマから
....
たまに窓のむこうから
春の風がやってくる
なんだかはやく起きすぎて
胸のあたりが窮屈だ
やることないからテレビをつけて
それにもあきて漫画を読んだ
年老いた木の下では
大きな影が夏を ....
手でたどる円は
加速すればコースアウトしそうで
気づいたら
ただそこには器があった
底は見えてる
それほど深くもないのに
真っ白で曖昧になる
もしここに
入れるものが存在しても ....
ふたつの半分につづることばは
ぎりぎりのところでするつなひきのようで
果てのない隔たりは存在する
ふたつの半分につづることばは
ぎりぎりのところで見たゆうわくのようだ
すべてを遮断した爆発で
大地の上にヒトリ転がった
流血が命を語って
それからすぐに洗われた間
魂はいつまでもヒトリだった
あたしは
勉強とつくものはほとんどすべてできる
ほとんどというのは
数学だけがどうも苦手で
そもそも社会にでれば
公私混同は厳禁だって
それなのに数学ときたら
はっきりしない数列が
....
昼休みに
飛び出した君を
追いかけた僕
風が手の中でやわらかくて
あのまぶしさも
ゆっくりと体透けていった
そのまま僕らだけ残して
時が進めばよかったのに
聞きそびれた言葉
何度 ....
空に浮かんだあの林檎
照れてすっかり赤林檎
手を伸ばしてほしがった
口のなかでも赤いかな
もしもあなたがこの体
ぽっと赤く染めたなら
すーっと胸に染みこんで
わたしもわらう赤林檎
....
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