新緑に
心あわせて
我ひとり
輝き求め
空を仰ぎぬ
いつまでも
忘れたくない
思い出を
胸にしのばせ
歩く雑踏
あの日から
灯った想い
頬染めて ....
その日の朝は
前日から降った雪で
この地域には珍しく
一面雪に覆われていた
黒い屋根
緑の松の葉
赤い車
全部白に塗られた世界は
白黒テレビのような
懐かし ....
薄青き
夜明けみるみる
朱に染まり
今日という日が
荘厳に開(あ)く
波の音
聞こえたようで
振り向けば
遠い晩夏の
私がそこに
さわやかな
....
別れ際
ふっと寂しさ
しみてくる
またねの響き
友達みたいで
なぜ泣くの
答えられずに
また泣いた
どうしょうもなく
好き過ぎたから
踊り字に
意味はないのと
笑う君
あなたの存在
神秘に満ちて
九つと
八つの間に
横たわる
縁起のハザマで
揺れ動く君
遠い目に
映る異国の
空を観て
....
群青の
天空見つめ
はっとする
あの日と同じ
月の微笑に
吹き付ける
風に心を
たなびかせ
愁いを飛ばそ
ひらひらひらと
ビブラート
きかせ ....
歯ブラシをくわえたままで操作するパソコン見つめ時は動かず
明日というどんより雲が垂れ込める時の隙間に恐怖覚えて
来ちゃったよついにその時ぎょろりんと視線感じて背筋凍って
幸せは 笑顔に向かって やってくる 心の笑顔 磁石になって
純粋に 想い想われ 広い空 透明な息で いっぱいにしたい
大丈夫 大丈夫だよ 確信の 種を植えつつ 水やり生きよう
書き留める 心の動き 五月雨か インク滲んで 心細げで
ぽっかりと 開いた空洞 埋まらずに 八年巡り 響く雨音
空見上げ おぼろに光る 輪郭を なぞってみたい 月夜に酔って
....
職場
北側にある給茶室
窓の外から
もくもく、と音がした
お茶を注ぐ手を止めて
眩しいほうに目をやると
昨日までの雲とは
まさに雲泥の差の
白くて大きな積乱 ....
衝動に駆られて打ったメール文字 やっぱり無理ね つぶやき消去
マニキュアを ぬる宵明日を ばら色に 夢に描いて 指先キラリ
太陽の 恩恵光に とどまらぬ 必ず明日も めぐる希望と
....
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