雨音が融和した

水滴が調和した

なんとなく隷属した

迎合は心地良い、と

終には繋がる事に陶酔した

霧も靄も集い雨粒になればいい、と


固まることで優位ぶるおまいら ....
優しさなんてものは
いとも簡単に覆される

甲斐甲斐し過保護と
揶揄した数式によって

頼もしさなんてものは
いとも簡単に透かされる

曖昧な齟齬と
ちょっとした拘泥によって
 ....
1)
アスファルトの裂け目から
木漏れ日浴びたいが為
懸命に掬おうとした


どこにいたって
どこにいたいんだって


所詮 澆季なんだし
渡世 猟奇なんだし


 ....
それは傘マーク寝起きに刺さる尖った音階だ、とか

それはキャブドライバーの憂鬱とケミカルな気分だ、とか

それは雲間に見せる僅かな隙に流れる青空と削れるワイヤーの調べだ、とか

それは息し ....
「よわい…よわくなったな、じぶん」



呟いてみたりしても

纏わりつく湿度に
相も変わらず淡々と絡まれ

風に煽られたいが為に
扇・風機ならぬ
煽・風機を爪弾く

 ....
ヒトは

決まった時間に瞼を開け
決まった時間に瞼を閉じる

自分で自分を縛る『時』の縄

憧憬はいつしか退廃したパラレルに

ドラマも
映画も
漫画も
きっと
ワタシの日常 ....
サイケデリックな朝焼けにくるまれながら
春先賑わう潮騒と
柔らかに靡く飛沫の行方を
粒羅なその瞳で追いかける童心を忘れないでおこう

そこに巌として存在し
晒され削られ続けた岩壁のように生 ....
〜第14回花かご文芸賞投稿作品



強い者だけが生き残る
そんなこの世は泡沫
気付けばとうとう
独りになってしまった
ライオンの涙




こちらからあちらへ
あちら ....
生きた心地よ
ドコイッタ



純真なる背徳には
阿修羅の如く
瑪瑙貫く強靭な動と
深紅の静で胚胎す


俺は背く
課せられた日々に背く


肉をちぎり
骨を断ち
辛 ....
縦でも横でもいいからさ

自分を半分に切ってみなよ

割れたところからほら

層がみえるよ

まるで切り株の年輪みたいだ

その朴訥として

幼きいたいけな青臭い中心が

 ....
零下100度だろうが
摂氏100度だろうが

純然と滅亡を抱き
生を繰り出す分子達

宇宙の縁を
想像の果てを
超越すべく
今にもちぎれそうな僕のシナプスは細い糸を綾なす

 ....
云うに事欠いて

波動と粒子の二重性についてとか

矛盾許容論理についてとか

それぞれの箱庭に追想を重ね

非現実との狭間に浮遊する彷徨ひ人を羨む

磨り硝子に映り込むこともなく ....
彩を振る

ソメイヨシノに

母なる地

早咲き早散り

気付く儚さ









朧雲

袂見つめる

我を越え

軌跡霞みて

空に暮れ染む ....
苦しみに浮かぶ廃油のように滲むなないろ

浄化槽には沈殿した感情が泥濁の坩堝となり
清心の河川には支流があり
浄化されたなら
生まれた海へと還って往く

それが熾烈を極めた後の成り行きな ....
そこは暖かく
傍に居るだけで
漂流する

大切に、大切に育てた蒼いサボテンの蕾みをも

丸く優しく
包み込む
無数の光の交叉

一滴一滴の
重さすら
浸透することなく

ほ ....
Leaf(75)
タイトル カテゴリ Point 日付
『案山子と槍雨』自由詩1*09/5/18 2:45
『少年と渡り廊下』自由詩009/5/16 19:45
『グレアを聴きながら蒲公英の行方を想う夕立ち』自由詩1*09/5/16 18:59
『蓄・脳・症』NEO DADA自由詩1*09/5/14 2:33
『オレンジと煽・風機』携帯写真+ ...1*09/5/12 19:20
『国民総無感情計画〜演者の晩餐会』自由詩1*09/5/9 21:51
『摩耗カタルシス』自由詩0*09/5/9 21:22
五行歌自由詩1*09/5/8 17:59
蟻ん子の心音自由詩009/5/6 23:55
『レムとネムの層』自由詩009/5/6 21:34
『僕のシナプスは細い糸を綾なす』自由詩1*09/5/6 21:31
『疎マシクモシラバックレル日常ノ窓枠』自由詩0*09/5/5 20:44
春らしさとは?爛漫らしさとは?短歌0*09/5/5 19:30
『廃油 is myself.』自由詩009/5/5 19:01
ORANGEの交叉自由詩009/5/5 18:52

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