その前に決められていた雨上がり言葉をひとつ少女は知った

ひそやかに水は逆流していると富を嫌った国語教師は

ペンギンと乗れば寂しい 24時25分に出る終電車

いましがた呼び合いました。 ....
さかさまに作業療法士の寝息

繊毛が(気づかなかった)揺れている

剥かれつつなぞられてゆく葉脈比

半熟のすきまはここにある。アハハ!

歩いても減らない もはや雪の毒
チェス盤をたっぷり呑んだクジラの死

涼やかに 孤独な消火器の揺らぎ

百合を手に走る土曜日そのすべて

遊郭が透過してゆく左心室

脱獄囚 ピーチ・メルバを待ちながら
泣きそうなsex 君とパプリカと

シャツを着て隕石だった砂時計

軽い波 教授の舌の数え方

すねの痣バニラアイスをのせてみる

アナコンダ捌く淋しさ遊歩道

夏満ちてグラニュー ....
中山うる(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨の構造短歌209/7/7 8:35
いま、午前四時から九時俳句008/10/26 9:26
秋の受諾俳句108/9/26 11:24
乾くものたち俳句1*08/9/11 14:06

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