きみもぼくも
流れている

時代の影で
時空の隙間で

本当はこんなものの為に
生きたくなどないんだ

真実はいつも
泥と手垢にまみれているから

時々みんな絶望する

ただ
見て見ないふりしてるだけ ....
やり場のない怒り
やり場のない悲しみ
やり場のない苦しみ

だけど

僕が今抱いてるのは

やり場のない愛

誰かを愛したい

なのに

愛する相手がいない

やり場の ....
夜行列車が
夜遅い
駅のホームに滑り込む
旅人達は
荷物を抱え

短いようで長い
その旅路に
想いを馳せる

轟音とともに
闇を駆け抜けて
やがてたどり着く朝が

希望でも
絶望でも

何も語らず
ま ....
僕には

あの風の向こうに置き去りにしてきたものが
いくつもあって
ちゃんと置き去りにしないようにって
思ってても
気が付いたらいつも置き去りで

ある日
ふと振り返ったときに
思 ....
いつの日からかわからないが
僕の中で
言葉のビッグバンが始まっていて

もうそれは随分昔からなのだろうけれど

言葉は僕の中で宇宙を産み

その言葉達もまた
宇宙をさまよっている

その外側にあるもの ....
季節も
コンピュータも
風も
液晶画面も

叫びたいほどの
この孤独を
呑み込んでいく

そのたび
余計に孤独になりそうな気がして

あてもなく
答えのない何かを
探し始め ....
遠い星
夜空

そこと僕の間に
音もなく流れ続けていく
気流

それは
目に見えない
ここからはわからない
想像を絶する
過酷な空の営み

すべてを凍らせるような温度で
流 ....
最後のキスは
最高のキスだった

それ以上は
求められないね

心はもう
すれ違ってしまってる

君の部屋に置いてた
部屋着とかと一緒に
使いかけの
ゴムを
持ち帰る寂しさ

もう二度と
君と求め合え ....
土砂降りの夜
家に帰るのに車を走らせる
ワイパーが追いつけないほどの
激しい雨

タイヤが水しぶきを上げる
家に帰るはずなのに
本当は
どこへ行くのだろう
どこへ行きたいのだろう
 ....
きみに伝えたい思いなら
たくさん
いろんなところに
書き記したはずなんだけれど

それでもまだ
きみを思うほどに
想いはあふれる

僕がつらくて寂しいのと同じぐらい
本当はきみも
 ....
過ぎ去りつつある夏
残像のような
真夏のそれとは違う
寂しげな熱

ゆっくりゆっくりと
季節は移ろってゆく
どうかまだここにいて

太陽と空が
ほんの少しずつ高くなってゆく

 ....
雨が降っても
あまり傘はさしたくないんだ

雨が降ってれば
打たれれば良い

洗い流してくれそうだから

隣で同じ傘に入ってた
きみはもういないけど

歩いていけるよ

雨で ....
変わらないものなどない
終わらないことなどない

もう君を抱きしめることも
触れ合うこともできないと
気づかされた夜

僕はただ立ち尽くし
途方にくれて
涙も出なくて

君の隣は ....
詩はいつも孤独だ

本当に伝えたいことが
伝わってるのか
誰に伝えたいのかもわからず

本当は何を伝えたいのかもわからないまま

衝動にかられるままに
言葉を紡ぐ

それは独りよがり

誰にも届かなく ....
いつの間にか空き地になってたあの場所に

また高層ビルが建とうとしている

そうやって街は
空を埋めていく

まるで何かを隠すみたいに

より高く

そして都会の人々は
空を忘れていく

心を閉ざして ....
言葉はいつも
孤独に震えて
切なさに揺れて
悲しみに濡れて
憎しみに耐えて
苦しさに怯えて

あなたに届かなければ
言葉さえもあまりに無力で

無口になって

それでもまた

静寂の中で
言葉を探し続 ....
僕はいつも
詩を書こうとするたび

伝えたかったはずの想いを
掴みきれず

途方に暮れる

まるでそれは
風に流れる雲のようで

見つけて
絵に書こうと思った次の瞬間には
もう違う形に崩れてしまって
 ....
最近よく

戦争だか
テロだかに
巻き込まれる夢を見る

すごく不快な気分で目を覚ますけど

世界のどこかでは
それも現実で

夢でよかったと
思えるだけマシで

そんな世 ....
街は雨

夏の終わり

もうすっかり
まだ8月だというのに

肌寒くなって

僕は部屋からぼんやりと
外を眺めている

祈りも
叫びも

雨雲に
吸い込まれて

今日は夢を見ることさえも
忘れてしまい ....
いつもあなたの歌に救われた

だから今

聴かせてくれよ
現実逃避のロックンロール

あの頃の自分を
取り戻したいのさ

絶望と希望と興奮と

その後にある
かすかな安らぎ

いつしかそんな
心のリハ ....
あの向こう

ぼんやりと揺れる
陽炎のような

ボクノユメ

草原の風とともに
流れてゆく

真夏の空は
呼吸を忘れそうな

快晴で

太陽は
僕の外側を焼いているはずなのに

内側まで
焦がされそう ....
夜明けごろ

朝日で空が白くなるまでの
わずかな時間を

朝焼けが埋め尽くしていく

それは壮大な宇宙のシンフォニーの序曲

あの向こうにあるのは

きみとぼくのハーモニー

信じることと
愛すること ....
夏の日の朝

外はまばゆい光があふれて

テレビのニュースは
原爆の式典の様子を伝える

平和を願う
人々の祈り


そのニュースの後で流れる

外国の空爆の事


沢山の人々が死んだって

こんな矛 ....
みんな何もないような顔で
街を歩いて

だけど夜になれば
男の前で

その内側にあるものをさらけ出す

欲望が先か

愛が先か

それによって

満たされるものも変わってくるのに

誰かにしか見せない ....
いつも答えを探してる

路上の白線の上
電車の床下
人工の護岸
森を吹く風

だけど

最後の答えは
世界中のどこでもなく
この脳の中に生まれる

与えることと求めること

その間の
不確実さに揺さぶ ....
今日のぼくはからっぽだ
なんにもない

誰かがぼくのなかで叫んだら
こだましてしまうくらい
からっぽだ


だから

何かで埋めたいんだ


満たしたいんだ

言葉がほしいよ
音楽がほしいよ
快楽もほ ....
果てしない快晴の空
意識をずっと高く高く昇らせて

その先にある宇宙の広がりを
想ってごらん

無限のように広がる宇宙の
どこかに僕たちの帰る場所がある

未来も過去も
もしかした ....
何か大切なものをいつも忘れながら今日も

僕らはこの世界を動かしていく

信じるものさえ見失い

今じゃもうぼろぼろの
世界を漕いでいく

そうやって昔から歴史を繰り返し
大砲はいずれただの
鉄の塊に ....
あの風船のように
旅に出よう

雲を越え
山を越え

やがて海に出る

風に乗って
潮騒を聴きながら

列車に揺られ
あの町よりも
もっと遠くへ

子供の頃から憧れてた
 ....
一体何を記そうとしているのか

いずれは私も煙になり空へと昇り
この魂は宇宙へ還り
星になる

しかしながら

生きている
今を

乗り越える力が少し

少し足りない


眠れずに
今日を否定しようと ....
ヒロシ(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
時代の影自由詩208/10/2 1:51
やり場のない想い自由詩008/9/19 3:39
夜汽車自由詩108/9/18 21:51
時の隙間自由詩208/9/16 3:44
言葉の宇宙自由詩108/9/13 22:57
孤独のつぶやき自由詩7*08/9/12 2:08
気流自由詩208/9/10 5:01
最後のキス自由詩208/9/9 2:39
土砂降りの雨自由詩008/9/8 3:13
旅立ち自由詩308/9/6 5:03
残暑自由詩108/9/6 4:37
傘もささず自由詩008/9/5 4:47
大切な君へ自由詩108/9/4 4:18
孤独詩自由詩208/9/2 16:31
都会の空自由詩008/9/2 15:16
旅の果てに自由詩008/9/1 7:29
途方に自由詩108/8/31 4:02
戦争の夢自由詩008/8/29 1:43
夏の終わり自由詩008/8/27 8:23
ロックンロールアゲイン自由詩108/8/19 23:59
陽炎自由詩008/8/18 8:28
夜明けの歌自由詩008/8/17 4:35
ある夏の日自由詩208/8/10 15:35
ヌード自由詩108/8/10 4:34
届かない夜自由詩108/8/5 21:40
からっぽ自由詩308/7/30 13:50
快晴の空自由詩208/7/30 9:40
破壊自由詩008/7/28 21:00
風の旅自由詩308/7/19 4:19
自由詩108/7/17 17:24

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