一人立ちつくす
嘘みたいに静かな
夜明けの街

がれきの間から吹く風

右肩に背負った
黒くて冷たくて
重い鉄の塊

いつしか感情さえも
死にかけて

だけど
あまりに美し ....
どうしようもなく

朝はやってきて

世界は幻なんかではなくて

このまま夢の中にいられたらと思っていても

それは無理で

僕は今日という日の再生ボタンを

無理やり押して
 ....
無数の魂が

空へと昇って行くのが見えた

今日もいくつもの命の灯が

そっと消され

帰るべき場所へと帰っていく


そして同時に

無数の魂が

空から舞い降りてくる ....
僕の心のどこかに

ぽっかりと穴が開いたままになっていて

それはまるでブラックホールみたいに

さまざまなものを吸い込んで

闇に消し去ってしまうみたいで

だからなんだか

 ....
世界は
喪失に満ち溢れていて

咲き乱れた花も
やがて散り

君の肌のぬくもりも
体温も

つかもうとするほど
距離が近づくほど

遠ざかる

この掌にあるのは
酸素 窒 ....
それでも太陽は光る

僕のいる場所にも

光は届く

世界はちゃんと

光に満ちている

いつか僕の心が

光に満ち溢れるように
風のない

真夜中の静寂

僕は立ち止り

遠く遠く

広がる星空を見上げた


どこまでも続く日々の途中

いまここにいる自分

いつか

隣でほほ笑む誰かに

 ....
いつか君と見た景色
地平線を見渡す展望台

僕は君と
地球の愛を感じた





考えた

しばらく考えた





そのうちに君は僕のもとを去って行って
僕は途 ....
人はいつから

空に憧れたのだろう

遠い昔から

変わらずあり続ける空

そこに心を映し出したり

明日を夢見たり…

精一杯の

未来予想図を描いたり

遠いようで ....
背中で傷ついている

孤独の翼を

今こそ広げて

飛び立てばいい

傷跡で光っているのは

まさしく自由だ

恐れることなど何もない

君が手にしているその自由を

 ....
僕の見ている世界と
君の見ている世界

人の数だけ世界があって
そのいくつもの世界がつながって

この世界はできている

そしていつも

僕はその世界を傍観している

その世界 ....
僕はいつも僕を超えられない

果てしなく続く日々
立ち止まる時間もないのに

歩きだすことも
戸惑ってる

僕はどこへ行けばいい?
行き先もわからぬまま
また朝が来る

太陽が ....
あの日

いくつもの物語が

いくつもの愛が

いくつもの夢と希望が

一瞬にして奪われた


叫びも届かぬまま

祈りも届かぬまま

真っ青な空が

真っ赤な炎と
 ....
世界の片隅で

また今日も誰かが

傷ついて

苦しんで

悲しんで

独りぼっちで

絶望して


だけど

どうか忘れないで

あなたを想う

誰かが必ず ....
月光にのびる
私の影

過ぎゆく日々の中で
月を見上げることも忘れ

ただ朝が来て
また夜が来る

私はどこへ行くの?
私はどこへ帰るの?

漂流者のような私の心を
月は見て ....
難しいことだらけの世界で
簡単に考えろと言うけれど

余計な事を考えながら
僕は今まで生きてきた

今もまだ
余計なことばかり考えて
怒られているよ

僕は社会人失格

だから ....
月光がかすかに照らす
夜空の飛行機雲

暗い夜空に流れる気流
ここには見えない速さで
ここには聞こえない音で

空は
また誰かの思いを運び
消し去っていく

そこに残るのは
星 ....
風の街で

もう一度
僕に会いに行こう

忘れていた笑顔を取り戻しに
叶えたかった夢を思い出しに

あの山見下ろす

風の街へ帰ろう

雲を超えて
海を越えて

あの森を ....
毎日

ただ毎日

息を切らしながら

汗を流しながら

ひたすらに働き

心を

魂をすり減らしては

真夜中の扉の前で

いつも立ち止まろうとする

だけど
 ....
時々ここがどこなのかわからなくなる

僕の居場所はどこだろう

心の休まる場所はどこだろう

明日僕は笑っているだろうか

本当に行きたい場所はどこだろう

今日誰かに話した言葉は ....
果てしなく続く宇宙の中で

この場所にいる自分は

果たして本当に孤独なのだろうか

そんな些細な疑問さえ

宇宙は飲み込んでしまう

まるですべてを知っているように

私はた ....
いっそのこと
子供みたいに泣きわめくことができたなら
どんなにか救われるだろう

だけど今の僕は
涙を流すこともできず

ただただ
心が闇に閉ざされてゆく

本当は
こんなに暗い ....
遥かここまでやってきた

僕は僕を忘れそうになって

雨の中
立ちすくむ

胸に渦巻く想いを
吐き出したくて
葬りたくて

だけど言葉が足りなくて

そしていつも
恋にすがろうとするけど

今の僕は
 ....
誰かを無性に愛して

愛撫したくなる
どうしようもない衝動


だけど今は

風が吹くだけ


誰もがただ

通り過ぎていく


叫びにも気付かずに
時よ
止めないで

振り返らないで

一瞬の今を
焼き付けて

消えないように
季節は巡る

頭上を

部屋を

森を

海を

空を

目の前を


光のうつろいと共に


きみを抱きしめた季節を

思い出す
世界の片隅で
絶望と
欲望を携えて

今日も日を暮らす

夜が訪れれば
少しは迷いや悲しみも
隠してもらえそうな気がした

ゆっくりと僕らは

墜ちていく

影となり
幻となり

未知の
ブラックホー ....
心が枯れていく
こんな冷たい日常の中で
疲れ果てて
涙も出なくて
呆然と立ち尽くす

時間は流れていくのに
僕はまだここにいる

助けてよ
神様
まだ生きていたい


変わりたいのに

動けない
星は巡る
遥かな宇宙の揺らぎとともに

僕は痛みを抱えた穴ぼこを
埋めるように
光を見つめる

やがて昇ってくる朝日が
君と僕を
つなぐ気がした

朝焼けの
グラデーション

その向こうに広がる
今日 ....
見上げれば



ちゃんとあるのに
届かない

そんな気がした

ブルースカイ


目に見えるものも
見えないものも

いろんなものが
浮遊している

遥か上空
飛び去る飛行機の

その上にも

ま ....
ヒロシ(66)
タイトル カテゴリ Point 日付
重いもの自由詩011/8/22 7:42
どうしようもない朝に自由詩2*10/9/24 0:34
喪失と再生自由詩010/7/2 23:52
ブラックホール自由詩010/7/2 23:48
喪失の彼方自由詩010/5/26 12:43
自由詩010/3/16 17:09
静寂の果て自由詩3*10/2/20 3:01
地平線の展望台自由詩010/2/10 2:04
自由詩109/11/3 4:59
孤独の翼自由詩009/10/10 0:44
いくつもの世界自由詩209/10/9 2:28
孤独な踊り自由詩109/10/3 2:05
がれきの下自由詩109/9/12 2:28
救いの言葉自由詩009/8/17 16:41
月夜自由詩309/8/1 2:42
僕は生きる自由詩209/7/23 23:17
夜流自由詩109/7/8 1:06
風の街自由詩109/7/5 2:00
働けど働けど自由詩209/6/28 1:09
居場所自由詩209/5/16 23:41
宇宙の中の孤独自由詩1*09/5/8 23:24
いっそのこと自由詩2*09/5/2 1:35
雨に消える自由詩4*09/4/14 23:54
衝動自由詩009/2/1 21:27
自由詩008/12/28 18:19
シーズン自由詩108/12/3 4:43
ブラックホール自由詩008/11/6 17:59
ヘルプ自由詩008/11/6 15:30
朝光自由詩108/10/17 17:47
ブルースカイ自由詩108/10/8 3:25

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