暗闇の中目を覚ます

手探りをする

目を凝らす

耳を澄ます



ここにいるのは

ひとりだと

気づいた瞬間の

絶望



いつかあなたが言った言葉 ....
駆け抜ける光の中

たくさんの想いも駆け抜ける

次から次へと

流れる

走り去る

街も

車も

想いも



ねえ

何を考えてるの

心地よい音 ....
思い出して

追いかけるのなんか

好きじゃなかったはず

いつだって追いかけて欲しくて

風に髪なびかせて

ゆうゆうと歩いていたじゃない



なにをそんなに怖れてい ....
登る朝日に背伸びして

今日の一日が輝かしい日であることを祈ろう

自然のドラマの前で

人はこんなにも真っ白になれる



何も考えず

朝を迎えられたことを素直に喜ぼう
 ....
木漏れ日の落ちた

静かな川の流れに



映してみる

日々の暮らし

己の姿

こころ



清らかな水面に

とうてい映しきれない

複雑模様

 ....
ちいさな羽根を休めている

かと思えば飛び回る

ほんの少しもじっとしていない

短い命のかげろうよ



おまえにとっての一生は

おまえにとっての時間は

人間にとっ ....
眠くてたまらない

朝が早かったからだけじゃなく

たとえようのない疲労感

泥沼にひきずりこまれるような

けだるさ



今の目

きっと死んだ魚のよう

濁って ....
ひっそりと

川べりに咲く小さな露草

青い色は清清しくて

けして自己主張しないのに

なぜか心にとまる



青空の青よりも

太平洋の青よりも

綺麗な青

 ....
ひっそりと

ここで生きている

奥深い森の中





このときを

燃えるように

生きている



誰にも気づかせない

この想い



 ....
ぎりぎりのところで頑張ってきたけれど

寄せる波が大きくて

いつかは

境界線からはみ出されるのだろう



なんの境界線なのか

常識と非常識

大人と子供

う ....
迷い込んだこころのラビリンス

誘いかける声が聞こえるのに

探せない

辿りつけない

重たくなったこの足では



道しるべをください

ほんの少しの手がかりでいいか ....
それと気づかせないくらい

ひそやかに雨が降る

フロントガラスに微かな水滴

ワイパーもいらないくらいに



夕暮れ時の街は

帰りを急ぐ車がせわしなく

まぶしいヘ ....
こころの深いところから

湧いてくる言葉を

拾い集め

並べてみる



いろんな顔の

わたしがいる



泣いていたり

笑っていたり

怒っていたり ....
ただ微笑んでいる

ただ笑っている

否定もせず

肯定もしない



雨に濡れ

風を受け

わずかの陽を堪能して

いきをひそめて生きている



それ ....
ゆるやかな川の流れの

水底の見える

たまりのなかで

ゆらゆらと

ゆれるように

静かに佇んでいる石



水面がゆらめいて

水底の石が煌いている

水流 ....
夜の明かりに憧れたわけじゃない

その冷たい横顔に

抱かれたかっただけ



この身を投げ出して

涙を出さずに泣く



そんなことも可能な街

誰も見てや ....
この広い世界で

たったひとりのひとと出会う

なんて不思議なこと



約束したわけでもなく

だれかに教えられたわけでもない

ある日あるときある場所で



 ....
キミの笑顔がまぶしかったから
おもわず目を伏せてしまった
けして
つまらなかったからじゃない

隣にいるだけで
どきどきしてしまう
僕の心臓が壊れてしまったのかと思うくらい

ふと目 ....
輪郭のはっきりとしない夜景
光がぼやけて見えて
とても美しい

これは私の瞳にだけ映る世界
目が悪い
ただそれだけのことなのだけど

眼鏡越しに見える世界は
くっきりはっきり
 ....
静かによこたわる湖水の底には
起こされたくない想いや
忘れ去られた過去などが眠っているのだろう

まわりの山々は
何も語らず
緑の湖水を守り続ける

都会の喧騒
日々の悩み
人との ....
暗い空に
そびえたつ建物のシルエット
まるで怪物のように
たちはだかっている


立ち止まるな
わたしの足
家はもうすぐそこ


怯えるな
わたしの心
たかが建物の影じゃ ....
空に憧れて
ないはずの翼を広げてみた
なんとか舞い上がったものの
行き先が決まらない
道しるべが見つからない


呼んでくれてるのは
誰?


憧れた空は大きすぎて
どちら ....
波の音

波の音

寄せてはかえす



風の音

風の音

潮騒の音に協和して



透き通るような青い空に

真綿を薄く伸ばしたような白い雲



 ....
あなたが好き
あなたが好き
なぜだか悔しいけど
あなたが好き


時々拗ねてみせれば
いたずらっぽく笑う
ばかだなって


追いかけるのなんか大嫌いなのに
気づくと
いつ ....
空に白い爪あとひとつ
段々と色を変えてゆく空に
段々と浮き立ってくる
細くて白い爪あとひとつ


薄暮れてゆく空の下では
灯りをつけはじめた街
行き交う車のヘッドライト
テールラン ....
電車の窓から覗いた空は
まわりの暑さにおかまいなしの秋の雲
白い雲の間から
どこまでも青い空が笑ってる

車窓の外
流れゆく景色を見ることもなく
いつまでも青い空を眺めていた

電車 ....
街が夜を受け入れて

静かに眠りに付き始めたから

私も自分のねぐらへ帰ろう



輝く街をおきざりにして

夢をむさぼる闇をしりめに

ぬくぬくのねぐらへ



 ....
ふと見上げたら飛行機雲

白い線がまっすぐと伸びていく

空はこんなにも大きい

そして

ひとは

ちっぽけだ



泣いたり

笑ったり

大忙し



 ....
夜の空に大輪の花

あでやかに咲き

はかなく散る



まるで

恋のように



あんなに激しい花が

散り際は何故

あんなにも儚いのだろう


 ....
手のひらをすぼめて

夢を拾い集める

たんぽぽの綿毛をすくうように

そっと

そっと



そんなふうに

ことばを拾い集めて

ふうっと吹いたら

どこまで ....
椎名(177)
タイトル カテゴリ Point 日付
「 たったひとつの灯り 」自由詩204/9/19 15:24
「 ドライブ 」自由詩104/9/18 3:59
「 妖しく笑って 」自由詩004/9/17 22:43
「 決意 」自由詩004/9/16 19:24
「 せせらぎに 」自由詩104/9/15 13:57
「 かげろう 」自由詩004/9/14 21:57
「 渇望 」自由詩304/9/14 7:00
「 露草 」自由詩2*04/9/13 21:37
「 曼珠沙華 」自由詩204/9/12 17:57
「 大きな顔のアンタへ 」自由詩104/9/11 23:22
「 思考回路 」自由詩004/9/10 15:02
「 帰り道 」自由詩3*04/9/9 23:36
「 漂流者 」自由詩204/9/8 20:15
「 雑草のように 」自由詩004/9/7 23:49
「 まあるい石 」自由詩004/9/6 21:37
「 新宿の夜 」自由詩2*04/9/5 23:28
「 出会い 」自由詩104/9/3 6:49
「 真実 」自由詩004/8/31 22:31
「 曖昧な景色 」自由詩104/8/30 23:35
「 友へ-奥多摩湖に想いを馳せながら- 」未詩・独白104/8/29 0:49
「 夜にのまれる前に 」自由詩104/8/27 1:18
「 空よ 」自由詩004/8/23 0:22
「 海辺にて 」自由詩004/8/21 22:30
「 ピエロ 」自由詩204/8/20 22:47
「 空にかかる爪あと 」自由詩2*04/8/19 22:59
「 夏が終わる前に 」自由詩004/8/18 21:38
「 帰巣 」自由詩104/8/16 1:32
「 空を見上げて 」自由詩304/8/11 23:44
「 花火 」自由詩104/8/11 2:54
「 飛んでいけ 」自由詩104/8/8 1:07

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