もっと先まで見せてあげる、と
君が伸ばす手を
掴む勇気が足りなくて
でも離れたくはないから
迷子になりたくないの、と
嘘をついて
どこまでも
その声に導かれて

君のぜんぶを抱きしめ ....
水たまりを泳ぐ花びらに
君の名前をそっと書いて
空中分解させたら
上手に吸い込めるように
僕は咀嚼の練習を

幾度も歩いた道なのに
旅人のように惑うのは、なぜ
ゆるやかな風に舞って
 ....
記憶と記録を埋葬して
夢想と理想を創造して
そうやって生きて
邂逅が多すぎて挟みきれないから
少しずつ こぼして
それを掬い取ってくれたのが君で
そうやって出会って
また握りきれなくなっ ....
耳の奥でふつふつと沸く熱
湧き出て世界を解凍する
ぼくの指先が羅列して
凍えた先の春をよぶ(それを まっているの)

花咲く銀河に辿りつくのはいつ
その日まで 消化し続けなくてはいけない
 ....
泣くように、どんなにきれいに笑っても
その一瞬で何も変わらないことを知ってしまった、と

あなたが欲しがった未来はどこに落っこちたんだろう
どこまでも手を伸ばせると信じていたのに
嘲笑うかの ....
世界が輝いて見えた頃
きらきらひかる理想を描いた
それが使命であるかのように
そのすべてを捨ててしまった今はもう
定型でしか夢見ることが許されないの

現実の中で やっと見つけたものだって ....
すべてを見透かしてみようとしたって
別になんにも きづけそうもない
手のひらで そっと
あなたに触れられたら
流転する世界を願うのかもしれない
夜空に輝く星たちが
宇宙のどこかにいるように ....
わたしの腕を強く掴んだその先の熱に溶かされていく 誰も傷つけずに
救えたらいいのに

やさしい嘘なら
さし出してもいいって
誰が言った?

魔法はいつか解けるなら
全部 嘘だと
あなたは気付くのでしょうか
今日の次に
明日がくると
疑いもなく生きているのだろうか

明日とは
不確実な未来であるが

明日が来ない未来を
想像する人は
どれほどいるのだろうか


今日という一日を
 ....
座席の前に立って
席が空くのを待つ人がいるように
このせかいも きっと、

(席の数が増えることは ないのでしょうか)
この手で
守りつづけたくて
必死に抱きしめてた

誰からも見えなかったら
意味なんてないのに
ぼくが持ってるだけじゃ
意味なんてないのに


(ぼくだけのものに なるわけがないのに ....
日曜の午前九時
小さな風と太陽の光
ホームには数人の待ち人
レールの先はどこへ
夢だったならば全て捨てて

一時間の空白
潰し方が見つからない
それでも待つと決めた
待ち時間と過ごす ....
自分こそが
世界の中心だと
思っていた あの頃
それを否定したのは
たぶん
自分だったよ


間違いじゃなかった と
気付いたのも
ぼくだったから
しろい指と遊ぶ君のさらさらとした前髪に惚れた すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった

書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ

忘れたふりを
できるよう ....
ねお(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
wait for自由詩016/6/4 23:45
春雨自由詩012/5/27 17:25
スイム自由詩0*10/7/16 17:00
沸点(銀河へ)自由詩0*10/1/18 23:03
まだ足りない、コール自由詩0*09/11/18 16:44
光源/発光自由詩2*09/3/29 17:22
世界に自由詩2*08/7/14 16:09
(ゆうかい)短歌1*08/5/17 16:48
嘘と魔法自由詩0*08/3/23 14:56
今日という日に自由詩2*08/1/22 16:26
循環自由詩1*07/12/1 15:27
適切でない自由詩107/11/22 17:07
日曜日の駅と未詩・独白2*07/11/4 22:51
中心自由詩1*07/10/27 16:30
(しろ)短歌007/10/26 22:29
とおく きおく自由詩4*07/10/8 20:20

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