速報に躍り出た文字 どうか君いないでくれよ "震度5 花巻"


背を向けたテレビジョンから遠く聞く 誰の業火に燃えている里


「大丈夫ですか、心配」 遠くから虚しく ....
い 飯豊山まで傷心旅行
ろ ロマンチックくれ新宿
は 破瓜知る大田南口
に 匂うタクティクス静岡の人
ほ 本当のことは言わない目黒
へ 平気平気と泣いた十条
と 東武野田線やれず終い
ち ....
ほしいのは鋭く研いだ剣よりも手製のやじりで衝くようなキス


唇をあわせたままで手を握り締めても離れてしまう気がする


このキスがオープニングになればいい どうやったってエンディングだか ....
背を向けてカーブを曲がるその音の悲鳴の如きを聞く深夜二時



どうせならノンブレーキではねとばすほど盛大に私を振って



ドゥカティの鼓動のような音・排気ガス・タイヤ痕でも愛しく見 ....
「今四条通りに居るし出てきいひん?昨日の喧嘩は白紙に戻して」


「なら広隆寺で泣き仏像でも拝む?」「今どこにいる?」「外語大前」


バスよりも歩きが似合うこの気持ち 天神川を静かに下れ ....
煙あげ無情に焦げるアタリメの曲線に似た情けない意志


「ザル通り越してお前はもう底の抜けた筒抜けの樽か何かだ」


鶏なんこつ ねぎま 鶏もも 豚カシラ つくね 手羽先 タレより塩で
 ....
あたしのこと忘れたことも忘れる頃にあたしは君を忘れるんだろ


何もかもうまくいかないそんな日々 カレーさえ悲観的な味付け


鈍行の列車の速さでは駄目だと堪らなくなり目を閉じている

 ....
知らなければよかったのに黒髪を愛でる手すがり埼京線に


一時間半待たされたコンビニで君にくちづけ投げつけてやる


石段に足掛け君は仁王の前 ほどけた靴紐かた結びして


もう結ば ....
延滞金さえ払えば帰さなくてもいいですか君 レンタルみたいに


したかった 最初で最後のセックスを 春には里に帰る君と


無人駅 待合室に金の沈黙 止めても君は笑うだけだろ


お ....
君はもう忘れたんだろ角にあるセブンイレブンでキスをしたのは


冗談にならない嵐 外に聞き“永遠はない”わかってはいる


「もしもし」とのろい私を罵ってくれるウサギが君ならよかった

 ....
町田アキラ(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
逃亡者短歌2*16/9/7 12:47
色破瓜留多自由詩009/4/21 23:44
一線越える短歌3+*08/1/26 4:07
ドゥカティ短歌2*07/10/29 23:48
京で休日短歌2*07/10/4 23:16
酒場で短歌4*07/10/4 2:24
特急を待つ短歌6*07/10/1 20:07
飯山観音短歌1*07/10/1 4:23
君、帰郷す短歌8*07/9/28 21:46
君ならよかった短歌8*07/9/28 16:33

Home
0.04sec.