君が見た最後の日
目には何を映していただろう

君が見た最後の火
天に登る煙
空に散って

君が見た最後の非
とても滑稽に見えただろう
もがく私を見て
それでも過去は壊せず

 ....
あの子は行ってしまった。
遠い遠い、遥か向こう側の世界に。
たった一言が言えなかった。

あの子は行ってしまった。
暗い暗い、丸い壺の中に。
もう手は届かない。

あの子は行ってしまっ ....
           風
    ビ      ニ      ル

苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗
    熱             暑
苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗苗 ....
わたしの国では、女こどももいくさへ行ってしまう
みぶんとかよくわからない
わたしもいずれたたかいに行くのよと言われていた

おしろに火がまわってまっかになってしまったあの日
わたしは怖くてお ....
夢を見る

なくなってしまった花園が
満開の花たちであふれているのを
今年の春も暖かい
鳥たちも歌っている
真っ白なドレスを着た少女が
花びらを一つ口に咥えて微笑む

噴水の近くに小 ....
冬は去っていった
私の行く道に
もうあの冷たさは無いだろう

そうだ
別れの言葉はそこには置いていかない
亡国に花束はいらない

あの果樹園も、植物園ももうそこには無い
南から吹く風 ....
遠くの森で蜩が鳴いている
遠い遠いどこかの森で

穂を啄ばみに来る雀の群れを追い払う
生きるためにはしなければならない、どちらもそうしなければならい

秋の足音が聞こえてきた
私の後ろか ....
空だ
空が見える
ああ、あの空へ
手をかざせば
すぐさま雲が手に掴めよう
ほうら見てご覧なさい

あの空こそが私たちの死への道標
眼を瞑ると見える光の道を行きなさい

こみ上げる涙 ....
長いブロンドの髪を靡かせて、あの娘が私を待っている。
早く行かねばならぬ、彼女を待たせるわけにはいかない。
走りながら噴水のウンディーネを横目で見る、私を見ていた。

薔薇の咲いた庭を駆ける、 ....
たくさんの夢が過ぎていったカーペットの上
歳月だけが流れ、後に残ったのはゴミだけだった

積み上げた夢は崩れ落ち、私には何も残らなかった

新しいカーペットを敷く

クリーム色の憂鬱が広 ....
冷たい風が吹く夜には
つめたい星空が空を照らしている

烏たちが飛んでいく夕暮れは
茜色の夢へ消えていった
最後の群が散らばったとき
彼方の空へ
一筋の光が消えていった
いなくなってい ....
遠くの空からやってきたものが
通り過ぎていったから
私の体は水を含んでしまった
かさを閉じて空をみあげる
灰色のくもが笑いながらうたっている

ついてくる雨音が聞こえる
歩いても歩いても ....
みてごらん
あれが空だよ
そうつぶやいて
私は放物線をえがく

どんなに荒んでしまっても
その運命は変えられない
流れていく景色
夕暮れの空

夏のなごりが残るなか
野焼きのにお ....
付けっぱなしのテレビから
砂嵐が流れてきました
コオロギの鳴き声も
少しずつ増えていきます
私は耳をすませて
色々な音を聞いているうちに
どこか遠くへと
意識を流しました
暗い部屋の中 ....
私は晴れた空の下
木々の溢れる緑の下に行く
甘い香りに包まれた少女を、二房口に含めば、たちまち脳の中に痺れる甘酸っぱさが広がった
少女の桃色の肌はなめらかで、照れているのか、恍惚として息を吐いた ....
見よ!この空を
私は冷たい塊の上に立って
流れ行く雲を眺める
金が流れていく空中庭園には
眩暈と倦怠が空を飛ぶ
暗い牧場には
金に眼が眩んだ蝿が集った豚の屍骸がゴミ箱に溢れ出す

違法 ....
空に不穏なコンクリートが飛んでいたとき
電信柱の足元の花は飛んでいく鳥の歌を行進していくカラスの群れ
夜の蛍光灯に集まる憂鬱が午後に花咲く草むらの倦怠

そして歩いていく灼熱の蜃気楼を
遠目 ....
青空の交差点で雲と海が重なった
飛んでいく鳥は遠くを見ている
照りつける太陽に入道雲がのしかかり
ぬるい雨が大地を濡らした

締め切った部屋で起きたそれは
終わってしまったものの果て
生 ....
(読み終えたあとに、眼を瞑り最初からもう一度
思い起こす風景を、思い出す風景と比較してみましょう)



蛙  蛙  蛙  

響きわたる蛙の泣き声

(ゲロゲロ。グワグワグワグワグ ....
(題を決めるのはあなた自身)

空に舞う幾千の星
掬った雨蛙は星を見ている

まるでそこに行きたがっているような、
つぶらな眼をして

でも蛙たちは気がついていない

蛙こそが星な ....
この腐敗したかたまりを越えて、わたしは空になる
「し」もなにもないそらへ

すべてをゴミ箱へ投げ捨てる、マッチで火をつけて飛び出す
なにもない空へ

空へ、空へ

空から降る炎をすり抜 ....
遠くに見えるやまなみの橙と

風が連れてくる野焼きの匂い

蝗は何処へ行ってしまったか

空を駆け回る赤とんぼの群れ

指に止まる彼らは

何処へ行こうとしているか

目に見え ....
ピヨピヨ、ピヨピヨ

聞こえてくる鳴き声

あの恐竜の子供は今どこにいるだろうか

繰り返す日常、遥か遠い夢
叶えられなかった願い


地面に影、一羽の烏

少女は晴れ渡る青空 ....
濁った空にひとつ白い煙を浮かべた
真っ白な夢が多い尽くしていく

(ここはどこ?)

静かな起動音と、雑踏の雑音
どうか聞こえないように

木の葉を揺らすそよ風
私は風になる

 ....
森の中で熊に出会った
花も咲かないような森の奥
手には一本の縄
少女が熊に語りかける
「わたし、このままだとしんでしまうわ」

熊は頷いた
「あなたがしなないほうほうをおしえてあげましょ ....
右向き首の骨を外した
既に瞼は下がりつつ私は土になり、水の底に沈んだ
ひび割れた鏡には今はもう何も映らなかった

「あの日灯した火はもう消えてしまったの」

闇に聞いても誰も答えてはくれな ....
雫が落ちるのは
空が綺麗に晴れていたから
鳥が歌うのは
雲の合間から光がこぼれたから
夢が踊るのは
カンバスに色彩が溢れたから
波が止まるのは
白い部屋から見える木の葉が落ちて、空に還っ ....
また薔薇に火を付けて、煙を吸い込んだ。
吐き出した煙は薔薇色ではなかった。

気がつくとフィルタまで燃えている(これは吸えない)

薔薇が燃えていく。
薔薇色の煙はでない、白い煙だけが昇っ ....
(読んだ後に眼を瞑ってもう一度)



かえるのなきごえ

暗い道

かん高い女性の声

切れかかった蛍光灯の灯り

雑音

空に舞う星たち

かえるのなきごえ

 ....
蛇口から
出てきたものは
髪の毛だ
白昼夢(36)
タイトル カテゴリ Point 日付
最後の「ひ」自由詩1*13/2/11 2:24
青空に登る灰煙自由詩1*12/3/29 0:42
苗、ビニル、暑自由詩1*11/4/25 23:29
女神は死んだ自由詩1*10/4/1 3:07
白い夢自由詩2*09/4/1 7:19
去る冬自由詩1*09/2/5 4:04
稲穂の実る頃自由詩1*08/8/27 20:10
空の憂鬱自由詩0*08/4/15 3:20
植物園自由詩3*08/4/10 2:40
カーペットの上で自由詩1*08/4/5 4:16
オリオン座自由詩2*07/11/16 3:48
秋雨自由詩2*07/10/27 2:40
終日未詩・独白4*07/10/12 13:29
九月十四日、夜の街灯自由詩0*07/9/14 2:03
九月七日、果樹園自由詩0*07/9/8 16:15
空中庭園、八月三日自由詩2*07/8/5 0:41
塊の倦怠自由詩0*07/7/23 22:39
妄想の露自由詩0*07/6/17 0:11
蛙の歌は自由詩1*07/6/13 2:41
「    」自由詩3*07/6/13 2:16
空を一粒未詩・独白0*07/6/12 4:38
饒の空自由詩2*07/6/9 21:02
潮騒の町自由詩0*07/6/8 5:07
寝起き自由詩1*07/6/7 11:04
ある日のこと未詩・独白1*07/6/3 11:58
残香自由詩1*07/5/29 1:53
消え行くもの自由詩2*07/5/29 1:34
薔薇の夜自由詩3*07/5/25 5:56
月夜自由詩4*07/5/24 5:33
仄暗い水の底から未詩・独白0*07/5/24 5:21

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