最後の「ひ」/白昼夢
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- ただのみきや 
 
作者より:
また歳を取りました。
いつしか君の歳を抜かしてしまいましたね。
もう分かっているんです。
止まってしまった日はもう二度と元には戻らない。
私がつかもうとしていた物は一体何だったんでしょう。

答えを知る機会を逃したまま、君は応えること無く、すべて過去に置いてきてしまいましたね。
でもきっとこれが忘れるという事なのでしょう。
君の戒名ももう覚えていません。
君のお墓は作ってもらえたのでしょうか。

私は許しません。
たくさんの人々をおいて行ってしまったあなたを。
君が遠くへ行ってしまう一因になった彼を。

きっと、それを許せるようになる時は、私が遠くへ行く時なのでしょう。
君とは違う場所に行くときでしょう。

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