どこか遠くで煌めくような
そんな言葉ばかりで飾られた歌が
どうしてあんなにも心地よかったのか分からない

あなたは虹や光や波や月といったうつくしい言葉だけを並べて
さようならもさりげなく同列 ....
あこがれをさまようと書くテキストを前にむかしの空おもうとき


ブラインド指でおさえて昼前のひざしやさしく街に降りゆく
わたしもうやめますと言いたげなもの グラスに残る炭酸レモン

もうここでおわろうと言いたげなもの 曲がった傘の青いビニール

そっとしておいておくれと言いたげなもの ベランダに落ちたハンカチ
 ....
送電線をたわめて
音階をすこしだけ揺らす、風
それは記憶の
中にだけある透明

もうどれくらい
わからなくなっているのだろう、わたしは
君のやさしさをひとつずつ踏みしめながら
風に向か ....
アイテアクテアイタクテアイタクテ会いたいのにこぼれていたさようなら


キラキラガニジンデ虹になる街のネオンに紛れていた雨のなか


きっとこれで最後になることサイゴマデイワナカッタネサン ....
ダンジョンの宝箱できみはランタンを見つけ
碧の泉でぼくは剣を落とした
なくしたものの方が大きかったよね、って
きっと同時に思ったはず

明かりがあれば歩けるけれど
もうほくには強さはなくて ....
波の匂いがする。

まぼろしはわたしをさらうことはしない。

やさしさという風が、角のコンビニエンスストアに入っていった。思わず後を追う。ああ、ここにはいつも、誰かがいる。自動ドア ....
あるく
ただ、それだけ。
きみのこころをあるく
わたしにできるのはそれだけ
笑顔が欲しかった
できれば言葉も欲しかったし
ごめんも、いいたかった
ただ、それだけ
紺野 夏槻(8)
タイトル カテゴリ Point 日付
kirakira自由詩115/6/23 9:46
てん短歌012/10/5 12:38
無口なオブジェクト短歌212/9/10 20:52
送電線をたわめて自由詩112/9/10 20:43
キミト都会ノサンゴショウ短歌312/8/24 23:53
Game Over自由詩212/8/20 0:59
ひとつなぎ凪ぐ夏自由詩1808/7/23 19:58
ただそれだけ自由詩1307/7/22 23:32

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