しゃれこうべは髑髏って書くんだ
たぶん死ぬまで書けないと思う

僕らはサイズ違いを一つずつ持っていて
ときどき皮膚の上から
指でもってお互いのかたちを
たどたどしく確かめてみるのが好きだ
 ....
ハイウェイを飛ばして
地平線の向こうへ行こうって
ストロベリージャムの香りがする
彼女は突然に車を買った

エンジンをふかして
夜が明けてしまう前に旅立とうって
ストロベリージャムの香り ....
あらかじめ仕組まれていた
夏の日の終わり

目の前の景色が
ゆっくりと麻痺していくのさえも
そんなの当たり前とばかりに
君は背伸びをして見せた

土曜日の午後の
彼女の笑顔や
 ....
リーフ・ストランデッドは夜明けを待っていた

世界は大きな海と森
速度計の無いマシーンで
鋼のイルカを追いかけてゆく

草原を駆けぬける
大切な命のカーニヴァル
ここではありと ....
強い日差しが照りつけて
なにもやる気が起こらない
楽しい出来事なんて
人生にはそれほど起こらない

明日のことなんて
大体予想がつく
きのうまでもそうだった

だからあたしのくる ....
頭上を飛び回る一匹の蝿

よく目を凝らすと、その蝿は
小さな俺みたいな姿をしていた

小さな俺みたいな蝿は
耳元に近付くと
自分こそは天球の陥没により
俺という球体の内部に産み落と ....
本当に信じてくれるなら
何にも聞いたりはしないで
やさしい言葉をかけて
僕の瞳を覗き込んだりしないで

ねえ、君はいい子
だから白ゆりの歌なんて唄わないで

ほら、叫び声が聞こえる ....
丘の上で
誰かがずっと待っている

青ざめたハイエナの孤独と
袋に詰められた真実が
擦り切れた陽射しに照らされて
まどろみながらたたずんでいる

夏のように暑く
声のように響く
 ....
出掛けようぜパレードへ
脇に自分の頭を抱えて
天使のふりをした怪物達の列に全速力で飛び込むんだ
今すぐ
過剰な熱がアスファルトを溶かす
その光景を見て陽気な風船のあの娘は
ハーモニウム ....
赤い匂い、甘い、淡い青

羅針盤の形に姿を変えて木陰で待ち伏せして忘れ去られる、雨蛙になれば此処に居る誰にも気付かれはしないさ

無音で、玄関を、出て行くからそれは確かに、希望によく似 ....
それはいい眺めだった、コールサックで彼女を喰べる頭部、真っ赤なナイチンゲール、外圧を最大に高めた午後七時に女を手に入れ、都合の良い問いに助けられ、肌の隙間に、滑り込み車輪を浮かせる奴は緑色に錆びて .... 夜明けを別天地で迎えた
操気質なカモメの
オールドファッションドーナツ中毒の
症状を緩和するために、
蜂蜜酒を使った
サラマンダー式瞑想術の
やり方の書いてある
シルクのドレスを探し ....
あてもなく昼下がり
運命の意図に手を伸ばせば
終わらない旋回の始まり

エナメルの細い義肢が
つかんだ銀のフラフープ
とてもきれいで嫌いな色

錆びついた金属帽子が
口笛にあ ....
移動後にセッション5
6枚の写真に残された
さ迷えるフレーヴァー7

経験の為の円軌道
その上にいるうちは
誰かの左足の動き以外は
何も捉らえたりできない

揺らぎの合い鍵に
例の ....
死んだオルガン
蜂の巣を味方につける

骨を奪われた孔雀
地面を這い湖へ向かう

上昇する若い胃袋
頭から犬を喰べ尽くす

口のなかの未来
咀嚼して全部吐き出す

指先に飛び出 ....
バスに乗り込んで
マーマレードをパンにたっぷり塗り
ラジオの側から離れずに
ストロベリーシェーキにアイロンをかけて
トマトジュースをエッフェル塔にぶちまけたら
アマリリス!時計の長い針を ....
安っぽい香水と
死にかけたお前の体臭が混ざり合い
扉の隙間から流れてくるよ

生きているうちに
陽の当たる場所で見せてくれ
ストッキングで包んで
ベッドの下に隠しているんだろう?
お前 ....
в+в(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
髑髏自由詩4*12/12/21 11:35
ユーズドカー自由詩1*12/9/20 8:13
焦燥プール自由詩612/8/23 13:25
夜明け自由詩2*12/8/4 7:16
余熱自由詩212/5/2 9:03
破天自由詩112/5/2 8:58
太陽はいらない自由詩112/4/23 22:39
ライラック・イーターと数え切れない数の鳥たち自由詩612/4/19 20:52
パレード自由詩212/4/19 20:44
レイン・ソング自由詩512/4/17 6:53
車輪の下自由詩012/4/16 23:30
My Sweet Ox-eye Daisy自由詩312/1/16 22:25
ブロックフィッシュの背びれ自由詩2*11/11/25 22:58
フレーヴァー7自由詩507/4/2 18:28
19 very short stories自由詩207/4/2 3:21
バス通り自由詩207/3/28 23:37
地平線週間ブルース自由詩1*07/3/27 6:37

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