フレーヴァー7
в+в

移動後にセッション5
6枚の写真に残された
さ迷えるフレーヴァー7

経験の為の円軌道
その上にいるうちは
誰かの左足の動き以外は
何も捉らえたりできない

揺らぎの合い鍵に
例の赤いストール、そして
大胆な形のクローゼット
低い位置にあるルール

それはきっと
原則に操られた弾丸に
名前をつけた場合に起こる
避けられない衝突の
予行演習なんだと思う

あなたが私と誰かとで
目的を失ったとしても
もともと、それには
私有地なんて無かったんだ

私たちは渚で
観念衛星の乗降客
オー・ディーは約半分で
血を分けたはずの
真っ青な天使だったわ

懐かしさによく似た
熱の宿り木へと指を触れ
深く紛れてから
未知を濡らしたあの坂道

軽いめまいを覚えた
駆け巡るシアンの旋律で
車輪に絡みつく霧の何かに
そして不意に交じりあう
焔で解かれた、影の陰りに

青空に抱かれたまま
消え去ろうとしている
その不確かな確か

輪郭を持たない
問いかけのスプールを
柔らかい袖だけが
ゆっくりと撫でていた

接近する暗い彗星が
やがては、私を掠っていく
かつて、誰かがいた場所へ
それは眩しい鏡の世界だわ


自由詩 フレーヴァー7 Copyright в+в 2007-04-02 18:28:06
notebook Home 戻る  過去 未来