さみしさを纏う外套があったなら
輪郭を縁取ることなく
あなたと私の消失点で像を解き
互いの記憶の曖昧さに溶け込んでゆける


夕暮れの色にぼんやり佇むひとたちが
遠く住んでいた場所を忘れ ....
山田太一が亡くなった。
もう新作が出ることはないと思っていたが、訃報に接して、改めて彼の作品を見ることができない現実を知る。


私にとっての山田太一脚本作品は、人生の道標としていたよ ....
好きな詩人はたくさんいるが、石原吉郎ほどその言葉の碇が時代を超えて突き刺さる詩人はいない。私にとってもその都度読み返す大切な作家のひとりだ。




花であることでしか
拮抗できな ....
夜の品川の端っこから、東京タワーが見える。
覗き込んだビルとビルの隙間に、ぽっかりと、
なんだか場違いな感じ。背高のっぽが窮屈そ
うに、泣き笑い顔で困っている。春の夜の棘
はやわらかいきみの匂 ....
 エムと出会ったのは、ちょうど海の標識が立つ四つ角を曲がった交差点だったと思っているのは記憶違いなのかもしれない。御影石が欲しいというので三つ拾ってあげたところまでは、覚えているのだけれども、その先は .... 窓枠の向こう側に海溝が寝転がっている
紺碧が逆立ちした午後
ぼくは物語と煙草を携えて
ゆらり生える象鼻の先に
時をぶらさげた





路地裏の化石にチャイを注ぎ
 ....
おぎゃあ
 
 
 
 
一字一句間違わないように強要された私のからだに
それとなく触れるだけであなたは最前列から並べら
れた裸体ばかり順番に、顔だけは別にするようです
 ....
ワタナbシンゴ(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
ある追憶に自由詩223/12/9 23:31
道標にしていた散文(批評 ...223/12/2 18:52
沈黙と言葉散文(批評 ...323/11/29 1:29
プルーンな夜自由詩220/3/5 0:27
やがてぼくらは輪郭のない自由になる自由詩1204/4/21 16:37
バラナシ自由詩804/1/9 11:17
飛光自由詩2004/1/3 10:12

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