空に届くぐらい 高く跳んだところで
鳥にはなれない
空を震わすぐらい 騒いだところで
月や星は 落ちてこない
けれど
此処へおいで 此処へおいで
此処は自由の翼を 手に入れる所
....
鏡よ鏡 あなたはだあれ
今日は あなたのバースデイ
50才の誕生日
ウソよ ウソでしょ 信じない
きっと 何かの間違いよ
小人達に 囲まれて
楽しくワイワイ 生きてきた
20才のまんまで ....
興味のない話の中で 孤立する
表情を失った 笑えない自分が そこにいる
凍りついた心が キシキシと泣いている
聞こえない 届かない
退屈な会話は 続く 延々と
目は 遠くに
心は どこかへ ....
満開の桜の下
ピンクに染まる 自分が悲しい
ブルーシートの上
正座する 自分が悲しい
ピンクとブルーの間で
はしゃぐ 自分が悲しい
やがては 散るであろう
薄ピンクの花びらに
はかな ....
たった一言に ムッとして
手から コップが 飛んで行く
脆い自分に 気がついて
怒りが さらに こみ上げる
しずまれ しずまれ わたしの心
コップの身にも なってやれ
ねこ花子 泣いて甘えて おもいきり 短い命 知るかのように
拾われて 可愛がられて 三年間 花子は眠る さくら木の下
不安が胸に 落ちて来て
目を 覚ます
どうしよう どうしよう
真夜中に 立ち上がる
暗闇の中を 歩き回る
狂気が 目を覚ます
遠いところで 正気も目を覚ます
ゆっくりと ゆっくりと
....
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