いきどまりまで
あるいて
いきどまって
しかたなくひきかえす
しょうがないよ
いきどまりなんだから
べつのみちを
えらんでも
またいきどまり
こぶしでかべをうちつづければ
いつ ....
えにかいたように
みごとにころんだ
あたまのうしろで
ものすごいおとがして
なにがなんだか
わからなくて
だいのじになって
ぽろぽろなみだがながれて
たいようのまわりの
にじいろ ....
じめんにぶつけて
かどをおとし
いわにこすりつけて
かたちをととのえ
すなでみがいて
ひょうめんをならし
どろでこすると
やっとぴかぴかになった
さっそく
むねのおくにしまって
 ....
きらきらした
しずくが
そらからおちてきて
てをのばしても
とどかずに
じめんで
ぱちん
とはじけました
どうして
もっとはやくに
きづかなかったんだろう
もうにどと
うけ ....
おーい
いっぽうからこえがきこえる
だれかいますか
もういっぽうにつたえる
おーい
へんじがかえってくる
ここにいるよ
よびかける
おーい
おーい
たくさんのこえが
いりまじ ....
えのぐでも
けせなかった
いろがみをかさねても
けせなかった
くぎでめちゃめちゃにひっかいても
けせなかった
もやしても
あきびんにつめてすてても
うらにわにうめても
けせなかった
 ....
どろどろに
くさってしまったから
もう
あわないほうがいいとおもう
じゅわきのむこうの
こえはかすれていました
そんなのかんけいない
へいきよ
って
いえませんでした
じゅわき ....
ぜんまい
をまくのがすきだった
きりきり きり
ねじをつまんで
まわすと
ゆびさきから
きんぞくおん
がつたわってくる
めろでぃが
とつぜんにぶくなって
おとがゆがんで
ぷつ ....
かけら
かばん
「か」ではじまるものを
てあたりしだい
かきあつめて
へやをとびだした
かんかんをけっとばして
かびん
かがみ
せかいじゅうが
かたちのないものばかりなら
よ ....
やっとのことで
いれものにふたをした
かぎをかけて
ひもでぐるぐるまきにして
たおるでくるんで
かばんにつめて
おしいれのいちばんおくに
つっこんで
ほっとひといきついた
りんり ....
えいえんについてかんがえるたび
きまって
とほうもなくながいでんしゃ
がおもいうかぶ
くらやみをきりさいて
でんしゃはひたすらはしりつづけていて
いくつ
とびらをあけても
つぎのしゃり ....
うつむかずに
かおをあげてあるこう
うでをふって
まえにすすもう
って
だれにおそわったわけでもなく
いきてきた
すわりやすそうなきりかぶも
きれいなこいしも
ふみこえて
たど ....
いつでもいいよ
って
ついいってしまった
じゃあいつか
かならず
って
てをふってくれた
ほんとうは
いますぐ
っていみなんだ
とおざかる
とおざかる



     ....
ながいはりを
ゆびでまわす
ぐるぐる
なんどもまわす
まどのそとは
くらいやみ
わたしひとりじゃ
たりない
のかもしれないけど
ぐるぐる
ながいはりを
まわす



 ....
なんとか家に帰り着いて
荷物を投げ出して
冷蔵庫を開けると
それは鎮座ましましていた
深い色の瓶
に貼られたラベルの文字
オルガンビール
顎からぽたぽた汗が落ちた
膝が震えた
あ ....
白いペンキを買ってきて
塗りつぶした
とにかく全部塗りつぶした
ぺたぺた
わたしの
痕跡はきれいさっぱりなくなった
ぺたぺた
とても静かになった

丘のうえの大きな木のした
ご ....
吸いこんだ空気
に含まれた
酸素をひとつのこらず
わたしの体は
吸収しているんだと信じてた
全身の二酸化炭素を
呼吸するたび
すべて酸素と置きかえるのが
生きている証拠だって

 ....
テスト用紙の四角い枠に答えを書こうとすると
鉛筆の芯がぼきっと折れた
クラスメイトの鉛筆が
かりかり音をたてて問題をといていた
ふで箱をあけても
先のとがった鉛筆はもう一本ものこっていな ....
みよこさんを
つくりました
まゆげがくっきりしていて
みぎみみのうしろに
ちいさなほくろがありました
みよこさんはあさはやくおきて
ごはんのよういやそうじやせんたくをしてくれました
 ....
                                             
毒水をコップにくんできて
テーブルに置いた
毒水は透き通っていて
普通の水と変わらなかった
そのま ....
カバンにしまった
ドロップの缶
立ち止まって
取り出して
そっとフタを開けてみる
やっぱり
中はからっぽだ
今さっき
走ってるとき
カラカラ音がしたと
思ったんだけど
まあい ....
ものほしざおに
おばあちゃんがおふとんをほしてくれた
ぺしぺし ぺし
いきおいよくたたいていると
だめだよーおって
おばあちゃんは
ひょうめんをぱたぱたはらった
でも だって
こん ....
高く頑丈な壁だった
男は毎日まいにち
石を投げつけて崩そうとした
辺りに転がっている石は
どれも脆く
壁にぶつかるとぐしゃりと潰れて
壁にへばり付いたまま固くなった
毎日まいにち
 ....
こっぷのみずをこぼしたら
ちゃんとふきなさい
ってよくしかられた
でも じゃあ
こっぷのそとへみずがながれだすのも
わたしのせい
なんだろうか

すすみつづけるのは
あんがいかん ....
ガラスの瓶が
たくさん手に入ったので
縁側に
一列に並べた
ふちを棒でそっとたたくと
ひとつずつ
ちがう音がした
家じゅうをごそごそして
ひとつ目の瓶を
薬でいっぱいにしてみた
ふ ....
となりで
しばふにねころんだひろこちゃんが
りょうてをそらにのばして
ぐー ぱー
をくりかえした
おいしそうなくもが
ながれている
わたしあのへんかなあ
せのたかいきの
てっぺん ....
茶色がとてもきれいな
マンションだった
フローリングも
壁も
キッチンも
なにもかも

わたしのマンション
自分で見つけて
自分でなにもかも整えた
わたしの居場所
わたしだけ ....
虫が一匹
やってきて言いました
もそもそ なにかください
足を交換すると
あたりを闇雲に踏みつぶしました

鳥が一羽
やってきて言いました
ぱたぱた なにかください
手を交換する ....
ピンク色の
豚を飼っていた
あのころ
わたしたちはいつも
豚のことで
毎日のように罵りあった

朝も昼も晩も夜中も
ブゥブゥ鳴いた
楽しいときも
深刻に話しあうときも
寝ていると ....
くうきを
よせあつめて
かためて
わたしをつくった
とてもうまくできたので
ふくをきせると
やあやあ
あとはすべてまかせたまえ
くうきのわたしは
さっそうとでかけていった
きょ ....
アンテ(350)
タイトル カテゴリ Point 日付
せい[group]自由詩2*05/8/4 0:50
すべってころんで[group]自由詩13*05/8/2 22:51
しかくいだなんて[group]自由詩905/8/1 17:41
さよなら[group]自由詩6*05/8/1 1:32
こどく[group]自由詩405/7/30 23:11
けせない[group]自由詩505/7/30 0:04
くさってしまったから[group]自由詩405/7/28 22:00
きりきり きり[group]自由詩205/7/26 1:43
かなしみ[group]自由詩505/7/24 10:31
おもいで[group]自由詩505/7/23 20:12
えいえん[group]自由詩8*05/7/23 0:23
うつむかずに[group]自由詩4*05/7/22 1:16
いつでも[group]自由詩8*05/7/20 22:08
あした[group]自由詩1*05/7/20 0:48
オルガンビール自由詩3*05/7/12 1:09
ペンキ自由詩405/6/26 0:03
自由詩4*05/4/26 23:16
鉛筆[group]自由詩305/4/23 18:48
みよこさん自由詩3*05/4/20 22:39
毒水自由詩005/4/15 2:35
空耳自由詩305/4/12 1:07
たきび自由詩5*05/4/9 8:07
自由詩105/4/6 0:30
じゅうりょく自由詩3*05/3/29 0:02
瓶の底自由詩2*05/3/19 17:39
そら[group]自由詩505/3/16 1:03
茶色自由詩205/3/13 4:23
一心不乱[group]自由詩6*05/3/10 0:07
わたしたちの豚[group]自由詩5*05/3/4 1:19
ぐるぐるかぜが自由詩205/3/1 0:10

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