ああ 破裂した 薔薇
君のように
潔い
信じるままに 流されて
生きていくままに 道に迷い
ああ
時の環が廻らんとする
我が胸より出でて
そらにまでとどいた光は
今
どこに在るのか
木影の濃い森に迷い
二百歳の木の ....
火星と木星の
間の小惑星で君に会いたい
そしてそこから
地球を見たい
地球はどんなに小さいのだろう
宇宙空間は
どんなに青いのだろう
世の中に横行する
様々な言説
人はそれぞれの物語を
生きている
今
星はまたたいて
夜の闇は
いやがおうにも澄んでいく
心は澄んでいくのに
内部は充実していく
ほとんどの言 ....
理性的な言葉と共に吐かれる
暗い情念
どうしても
止められない。
言霊はどこへ
どこへ行くのか
夜明け前の空気は
いかにも澄んで
私を浄化してくれるように見える
しかし私 ....
今日もニュースで
心が暗くなる情報を知った
生活保護を受けられない
男性が餓死していたと
いうのだ。
殺人
強盗
世の中は暗いニュースばかり
「格差社会」
「ニート」
一方でテレビ ....
ピンと張った和音は
見事にハーモナイズされて
青空に溶けていく
その時 私は
風よりも風
雲と一緒に
どこまで流れていこう
人がさなぎに見えることがある
外はカチカチ
中はドロドロ
無限の可能性を宿した
それは小宇宙だ
人は時々蝶になる
青い青い無窮の空間に
おもいきり翼を広げ
自由に飛んでいく
私は ....
「修行」という言葉が胸をしめつける
もうなんにもいらない
人間としての幸福がほしい
みなし子にかける言葉があるか
みなし子に
かける言葉はあるか
霧のような冷たい雨が降る日
孤独と不信に凝り固まった心を持つ子
その子の瞳は何も知らない
知らないけど知っている
日 ....
終わらせることなどできない
終わらない
終われないんだ
永く遠く
その旋律は続く
終わらせることなどできない
終わらない
終われないんだ
低く高く
その旋律は続く
たとえば朝日が私 ....
事象の地平へと
私は翼を広げて翔び立った
すぐに行き着くかに見えたが
翔べども翔べども
それは見えてこない
続くのは
大いなる地平のみ
翼は上昇気流をつかみ
さらにさらに高みへと舞 ....
光景という
言葉が好きだ
光る景色は
その気になれば
どこにでも見つかる
輝いている街路樹
ビルに切り取られた
青空
ターコイズブルーの
川面
優という言葉が
好きだ
優し ....
とうとう私も年貢の納め時か
私は絶望し
傷つき
疲れ果てていた
体中から力が抜け
指一本動かす力も残っていない
その女性はあらわれて 言った
「あなたが何をしたのか分かりませんが
....
ゆっくりと冷えていく
宇宙の中で
生命が生まれてくる
ゆっくりと冷えていく
心の中で
情熱が生まれてくる
今度こそは明かさない
明かせないと誓っても
詩は生まれる
それは生きようとす ....
「いかせてくれ
頼むからオレをいかせてくれ」
お前は咽喉を破裂させて
そう叫んだ
「いかせてやりなさい」
あの女は
静かにそう言った
そうさ
いかせてやろう
お前がそういう ....
ポスト・ポストモダンの世の夜に
三世の生命の夢を見る
これが夢なら
永遠に覚めないで 覚めないで
眠ったままで
いさせてください
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