カラフルなタイルをしきつめた
ハート柄の遊歩道をふみしめて
表参道から代々木公園まで
いつまでも人の声 車の音
夜風にバブルのか・お・り

帰りたがっているのは30の
いいえもはや40中 ....
何か違うことを知っていた
諦めない心というものが勝手に
野心と希望に結びつく

人は一億人以上いるらしい
世界中だともっといる
でもここには少しだけ
十人と一匹

些細な夢も嫌味もす ....
頭の良いふりをするのをやめろとあなたはいった
馬鹿にするなともいった
私はただの石ころなので
道の上に立っていただけだった

自分の価値を信じない者は大声で
石ころにさえ怒鳴るのか
 ....
もう、難しいことはいいわよ
”今すぐ難しいことをやめなさい”
歩くなら、右の道の方がいいわよ
”右の道しかいけないじゃない”

寂しいでしょう、こちらへおいで
”寂しくなくてはこまるの”
 ....
なぁ
おまえは
誰も知らなくても
自身さえわからなくても
あいつには初めから
勝っているんだぜ

テストでいい点を取ることや
かけっこで一足分秀でることを
嫌ってたって
その類のこ ....
始まりは
四角である
下に続くはしごに
腰掛けながら
マザーテレサについての
本を読む

偶像崇拝を嫌う
あなたは
形あるものとして
正確に私の心に
像を刻んでいると
思いたい ....
おかあさんも
おばあちゃんも
ひいばあちゃんも

おとうさんも
おじいちゃんも
ひいじいちゃんも

命をつなぐために生まれた

まだ名もない
こどもも
まごも
ひまごも

 ....
プリズムの
宝石が飛び出したの
のぞいてみて こころ
晴れの日は
青空と雲よりも
退屈そうな蛙と目が合うの

きいてみて こころ
雨に打たれたても
雷鳴と鳥達の慌だたしい羽音よりも
 ....
弟の卒業式で
誰よりも大きな声で
校歌を歌ってやった

頭の固いやつだけど
さようならのために
いっちょ明るい歌でも
歌ってやるか

よいよい
それでも悲しいな
校歌しか知らない ....
光輝く朝の海 春の散りゆくサクラに
郷愁と隣り合わせの切なさ
それだけではつまらないと思った

楽しいことで埋め尽くして
悲しいことにも立ち向かって
光、影、春、夏、秋、冬、風、夢、眠りも ....
空は空と関係されている
分かつことのできない関係を
散り散りにして何がしたいのだか
青と紫と赤にわけたりなぞして

アフリカの太陽が
インドの太陽が
モンゴル平原の太陽が
太陽は太陽と ....
ナポレオン
起きてこいよ
日本の朝日も
きれいなもんだぞ

おはよう
一番にそう言うのさ
教えてやろう

正義と野心にもえていた
そんな日もあったね
教科書に書いてある
僕は君 ....
 まだ寒い日の明け方。日が、万物への儀礼的な会釈を終えると、待ち構えていたように南風が私を捕まえた。南風は厳格な風らしく、風を信じてやまない者達に[詔]を伝える。聞きたくないと言っているのに、右の葉が ....  リルは結婚することにした。悩んでいてもしょうがない。明日には明日の風がふく。半年も悩んで答えが出なかったなら、あとは思い切りやるしかないのだ。

 リルが長年卑しい親父と関係を持って手に入れた中 ....
こんにちは
そのような書き出しで
いったい何を伝えたいのだろう

いや、何も
伝えたいことはないのかもしれない
だって生や死や愛ですら
あなたと会う口実だもの

メロンを買ったよ
 ....
ちりぢりになった
個はなぜ
女として固まるのだろう

いちど断裂せしめられ
求心力により
私の中で女と言う星がやがて
かがやく

寂しくて
悲しい
心の奥底の詩は
男としての小 ....
みな僕のように
神経症患者さ
細かなことを気にして
人の評価ばかり気になって
何度も何度も手をあらうように
何度も何度も愛情をたしかめる

おかしいのは僕だけじゃない
そのことに気づか ....
冬の匂いを忘れてしまった
生々しく 研ぎ澄まされた
孤独の葉の匂い

確かにかいだことのある
凍土という 死
うらぶれた 世界の
むしろ普通の人々の
冬の匂い

寂しいということは ....
生まれる時に
聞かれました

青 黄色 オレンジ 桃色
さまざまな色が地上にはあって
人はみな生まれる時に
一色を選ばなくてはならない

私は答えましたそれなら
赤がいい

産道 ....
もし人生が
”こう”と決まっていても
私は抗いたい

あなたの深い瞳を
拒否したい
宿命とか運命とか
信じたくない

いつかきっと
大人になれば分かるといった
映画のストーリーは ....
運動機能を重視した
子供向けの運動靴
底が磨り減り
外に向かって
傾くようになった

履きつぶして
ようやく味が出た
革のローファー
途を小走りで進む
帰途につく会社員の
足元と ....
打ち上げられた
貝の中に
真珠ではなく
小宇宙が
波の形を
ひびかせて
おもしろげに
反芻している


波打ち際に
アメフラシが
空の青を受けても
ちっとも色を変えずに
お ....
鞄を腕の下に滑り込ませ
たましいを守っている
誰にも触れさせないぞと
柔らかい心を守っている

歯向かうには小さい手
笑うのには邪魔な鼻
あの子のようには戦えない
君のようには笑えない ....
友達
家族 私心

あなたたちは劇場にいるのに
見ていない いくらかの身銭を切った -3500円- であるのに
激情 執心 
焼け付く 水 渇望
大地 風
なにも上演されていない
D ....
自由

正義

私にはこれらが胡散臭くてたまらない。

自由の定義など無いのに
人は
自由とはなんぞやと考える

愛のマニュアルなどないのに
僕は私は
愛されているか日々考え ....
目が見えているとき人は
明かりを尊ぶ
暗がりを恐れ
不自然に遠ざける

生きているとき人は
生を尊ばない
死をも尊ばず
無為なときをすごすものもある

目が見えなくなったとき人は
 ....
こんな孤独のなかじゃあだめだ

ポッチリ 宇宙に咲いた花
何のはなだかしらないけれど
その中にある宝石に
手元狂いで付いた傷
それでも全然たらないな
小さい小さい僕の部屋

ポツ 部 ....
ひとをあいせるなら
あいしてほしい
あなたのこころが
ゆたかになるように

えみをしっているなら
わらってほしい
あなたのせかいが
きらめくように

つばさがあるなら
とんでみて ....
弟が居間で音読をしている
小学五年生
勉強もそろそろ難しくなってきた
何度も何度もつまづきながら
大きい声で読んでいる

教科書には
四匹の生き物がいた
にわとりコケッコッコー
犬ワ ....
濁った池に
あめんぼうが浮いていた
何にも考えてないような
のんびりとした浮かびようだった

池の周りは夏だった
数メートル下の底に沈んだ
黄土色の軽薄な泥が
水面を死海のように見せた ....
まきび(39)
タイトル カテゴリ Point 日付
30自由詩217/5/19 20:53
速く流れる自由詩014/11/19 3:05
いじわる自由詩213/11/15 2:38
井蛙自由詩113/10/9 20:06
最後に笑う自由詩113/10/9 19:56
四角と平和自由詩013/9/10 22:58
Happy Birthday自由詩111/7/16 3:14
こころ自由詩211/6/27 2:12
さようならのための明るい歌自由詩011/4/27 2:30
明るい道には街灯を、暗い道には暗闇を自由詩111/1/20 23:02
関・係 自由詩011/1/12 0:14
Napoléon!僕は自由詩110/3/30 1:56
3席2夜(春雷)散文(批評 ...010/3/3 0:19
3席1夜(終話)散文(批評 ...010/3/3 0:16
ただ、さくらの日によせて(咲く)自由詩109/3/28 23:51
夜のささやき自由詩408/6/2 19:24
愛の果実と真実と自由詩008/6/1 15:10
寒々として自由詩108/6/1 15:00
色色色の渦自由詩108/4/3 6:04
女性へ自由詩4*07/6/19 0:45
玄関先のできごと自由詩207/6/17 3:50
寄り道せかい自由詩407/5/26 16:29
I Know-君すらしらない君と僕-自由詩107/2/28 1:34
あ、役者より、道化師の唄自由詩306/12/14 22:57
みはる自由詩206/11/1 20:35
ゆら自由詩106/10/1 4:53
鶴とハス自由詩206/7/12 1:13
すべてせかいのありようは自由詩106/5/12 13:38
にわとりは鳴く、それも、こう鳴くという自由詩5+*06/4/20 1:39
あめんぼう自由詩2*06/4/17 23:51

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