暗い闇の中。
小さな頃に失くした涙たちをお父さんのせいにした。
そうね。わたしは卑怯者でした。
甘い甘い砂糖を撒き散らす。
−どうしてそんなことをするの?
どうしてそんなことを ....
ピンク色のドレスを着るの。
頭にお花をつけて。
「わたしの王子様は嘘つきだから。
もういいんだわ!」
髪を伸ばすことも
日傘をさすことも
全て夢のためだったけど。
ただの習慣に ....
本当は助けて欲しかったのに。
歌を歌うのよ。
大切な歌を。
それだけで切なくなれるのは女の子の特権。
−掴めなかった!
どうして?
どうして?
何が足りなかったの?
わたし ....
画用紙にピンクのクレヨンで描いていた。
好きな音がたくさん詰まっていた。
周りが全てキラキラして見えるから、
墨で塗りつぶした。
眩しすぎて、目が痛いんだもん。
もう、わたし一人でだって ....
あ、来た。
掴めちゃうんだ。
雲って本当は食べられちゃうんだ。
割り箸に刺しちゃう。
−あ、でも心優しい人だけね。
「空の色は本当はたっくさんあるの」に、
あの子、聞こえない振りし ....
あの子がとっても憎いのは
真っ赤なリボンが似合っているから。
「パパとママに買ってもらったのよ」
わたしはせっせと働いて、働いて、働いて。
お母さんもお父さんも嘘つきだから、
歪んでいた ....
わたしは歌っていない。
わたしは呪文を持っていないの。
あの子が勝手に毒入り林檎に手を伸ばしたんだわ。
声が枯れてしまったから、魔女にはなれなかったの。
ふわふわ浮いていたかったの。
....
流れてきたんだね、あの子。
−だって、水が濁ってる。
太陽の光を浴びたことがないのかな。
でも、真っ白な運動靴、素敵だね。
これからどうなるかも知らずに
一日中、笑っていたの。
空がと ....
わたしのお姫様はちょっと変わった男とお付き合いをしているようで。
この間も突然、雪の中を裸足で駆け出していったんです。
真っ白なドレスを灰色に染めて帰ってきました。
熱いコーヒーを入れて ....
背筋を伸ばして歩くことが難しい世の中。
−あら、わたしったら、世間のせいにして。
探し物が見つからないから、
困ってしまう。
ミルクティーが精神安定剤になってしまうようではいけないと思 ....
傘をみるとどきどきするの。
「それって、前衛的だね」と担当の美容師さんは言う。
小鳥はくちばしでつつくんだ。そして、破れる。
それを見てる猫は小鳥を食べる。
「頭だけ残さないで、最後までし ....
日傘 レモン水 チョコラBB 水玉 クレープ・・・
例えば、こうゆうものが挙げられます。女の子のアイテム。
いっぱいいっぱい思いつくんです。
女の子って不思議だな。
わたしは女の子が大好き ....
歌えなくなってしまったの。
声が届かないの。
あの看板を見ると泣いてしまうんです。
おじいちゃんと昔よく食べにいった、牛丼屋の看板。
掻き毟った場所には
泡立った石鹸水が気持ちいいん ....
「あの子が行くなら行かない」
爪とチョコを一緒に食べてる。
−それは何の味?
火星人とお話をしているみたい。
毎週月曜日になると、ピンクのカーディガンを羽織ってる。
−北って、どっちよ! ....
青ちゃんのおまじない。
−真っ黒に塗りつぶす。
例えばね、クレープをふたつたいらげる。
だって、壊されちゃったんだもん!
たくさんの空を。
だから、作るしかないの。
そうして、見つ ....
悲しいことがあるとトイレを詰まらせて、
水浸しにするあの子。
べたべたになってしまったわ。
だって、運動靴の踵を踏んで歩いているんだもん。
反則だわ。
それが涙の代わりだと気付いたの ....
あの子の持ってる実、とっても苦い。
だって、「寺田さんはガール度が足りない」ってため息ついてた。
リボンで縛ったらいいよ。
美味しいものはありふれていて、
三半規管が反応して、ゆらゆら ....
お父さんとお母さんが嘘つくから、
橋を渡ってしまったんです。
−指を切っても、吸ってくれる人がいないのよ。
ボロボロのドレスを脱ぎ捨てても、
髪を金色に染めても、
わたしの意志はそこ ....
青い枠にはお花の絵が似合う、と教えてくれたおじちゃん。
わたしはこんな風になってしまったのよ。
見えなくなっても、がっかりしないで。
ちゃんとあの靴を履いて見せるから。
わたしはおりこうで ....
カスタネットの音が好きなんです。
あ。ごめん。嘘だった。
破壊力のある音。
脅威的な破壊力。
何かを間違っていたみたい。
間違えていたみたいだ、わたし。
わたしも歌うわ!
チ ....
パパが自動車を買ってあげるって言いました。
パパって、お父さんのことじゃないのよ。
「パイナップル色のが欲しい」って言ったの!
黄色じゃないのに!
だから、パパなんだわ。
−もお!こ ....
防衛する力を備えていないわたしは、
ダメなんだわ。
泣いたって、残されているのは鳩のフンの始末だけ。
「女の子はお姫様でいたいのよ。
ピンクのドレスを着て、
微笑んで王子様を待ってい ....
「真似をしてはいけない」と誰かから教わりなさい!
−罪は重いのです。
ここに居てはいけないの?
ここに居てはいけないの?
わたし…。
赤のボールペンより青のボールペンで書いて欲し ....
「ねえ、お母様。最近あの人よく笑って下さるのよ」
だってたくさんのドレスを新調したんだもの。
若い頃を想い出したかしら。
「あら、不安定なのねえ…」
そう。一日着たらもうおしまい。
カラ ....
「冷静になることも大切だ」とわら半紙の裏に書いて丸めて投げられた。
痛かったんだなあ。それが。
背負いなさい。ルールをさあ。
泡を吹いて苦しみなさい。
そして、死んでしまえばいいわ!エゴな ....
「小さくなったら、白雪姫になりたい」んです。
あのかわいいドレスを着て、王子様とそれはそれは幸せに暮らしたいのです。
ネジを緩めたりね、
土に触れたりして、
得たものをどう致しましょうか。 ....
分からず屋はまた言います。
「あれも欲しい。これも欲しい」と。
早速、履き違えたわね。
きらきらしていたいのよ。
だから、全身ラメにしてみた。
「頭の先から、つめの先まで」
わたし ....
お姫様は考えていました。
「やっぱり武器は必要かしら」
もう、大好きなオレンジジュースを飲むの、我慢するから、
と泣いていましたとさ。
最大のヒントです。
自分を愛してくれない人たちのせ ....
赤のテープと黄色のテープ。
母の嘘と父の嘘。
知ってしまったら、黒のテープで口を塞がれてしまったわ!
もうぐちゃぐちゃだもん。
ぐちゃぐちゃだもん。
靴下にぎゅうぎゅう詰め込んで、
....
お気に入りの真っ白なマフラーに
コーヒーをこぼしてしまっても、
「あら、バケツを持ってきてくださる?」と言える余裕。
それをココアで満たして、マフラーをココア色に染めてしまいます。
「雪が降っ ....
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