詩人はピッコロ大魔王
口から言の葉ならぬ
詩という名のマジュニアを
ゴボゴボと生み出す

詩人はピッコロ大魔王
マジュニア達を
時に天下一武道会で戦わせたり、
能力を褒めあったり批判し ....
誰もいねえよ
目には無人バス停
足元振り払え
闇の声

飛ばせ遠くの
走りながらの
石ころドライブシュート

空を切れ
月がきれい
一瞬夢心地

だけど汗模様
涙は見えない ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日

おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
目を閉じると
浮かぶ君の笑顔に僕は
必死で硫酸をぶっ掛けている

「会いたいよ」
かなうことのない願いは
今頃カリブ海を彷徨っているだろう

(君を忘れられない)

恋を失った後に ....
町はずれの図書館で
無言の空間に酔いしれて
鉛筆の音が心地よい

もうぬるくなった{注お茶=いえもん}
少し暗いライト
冷たい本
窓を眺めて
生まれる雲を見届ける

メルヘンチック ....
誰か傘を貸してくれ
哀しみで濡れた心を
乾かす場所が欲しい

僕の見ていた世界は
淡すぎた
世界はこんなに
クリアで脆いもの

細胞壁くらい欲しい、
僕の体。
哀しみが心の中に染 ....
学校の中へ
夕焼けの進入。
黄昏ロマンス

掃除終わりたての匂い
反射する水浸しの地面
まだ少し
絞り足らないぞうきん

とくとく
静けさの中にも
かすかに僕の鼓動の音

と ....
アルバムには
渦ができると聞いたから
日曜日の夕方
アルバムを見る。
紫色の空気が
包み込む

どんどん青くなる僕。
神は哀れに感じて
渦を作り出し
僕を渦に押し込む

ぐるぐ ....
ひとり
ぷかぷか浮かぶ
プール
ゆらゆらしている

日差しが水に入る。
青に光が混ざり
ライトブルーが産声を上げる
上を向くたび眩しい

深くもぐったら
その泳ぐ先には
未来が ....
じいちゃんの初盆
霊がいっぱい飛び回るよ
八月十五日

船にあなたの思い出
ゆらりのせて
{ルビ黄泉=よみ}へ流そう

どーいどい
鳴り止まない爆竹

どーいどい
浮かぶあなた ....
オレンジと黄色の光
混ざり合って
照らされた僕は
午後3時の憂鬱少年

明日は今日、
同じサイクル。

日常は迷宮
僕を永遠の空間に
浸らせたまま逃さない

迷宮を出ようと
 ....
かえりみち転んだら
夢が転げ落ちて、
下り坂を走り出す

過ぎ行く時に
流されないように
小さいころの夢、
つぶやきながら
闇の中 必死で
転がる夢を追いかける

夢、
追いか ....
その写真の中に
飛び込んだら
私はあの頃に
戻れるかしら

時が経ち
幼き
思い出
薄れゆく

写真は
私の幼き日を
覚えてゐる

ゆらゆら
ゆらゆらり
ゆらゆらりら
 ....
緑色に染まった
腐敗したむき出しの肉
舐めて少し気持ちいい

ロボットはセクシーだ
股をあらわに広げて
そこからオイルがもれている

全てはTVゲームの世界だ
みんな顔が死んでい ....
おいお前
ビオフェルミンもってこい

ありがとう
オイラは少し病み上がり

おなかにいいからって
ゼリーはいらん
お前がいればいい

ありがとう
オイラは少し病み上がり

風 ....
スライムお前は
ぐにゃりとしてて
すねているようにも見える

ドロドロとあふれ出そうで
あふれ出ないもどかしさ
固まったまま じっとする
ああ憎たらしい
ああ憎たらしい

ワゴ ....
木漏れ日を見たくて
木の下から
ブルースカイを見上げたら
葉についていた水が
夏風と混ざり合い
雨が生まれて
僕にだけ降り注ぐ


緑をばらまく夏風
受けた僕は
色づいて大人にな ....
一瞬
光った

綺麗な光だ
全てを
終わらしそうな
綺麗な光だ

爆発音が聞こえて
自分は死んだと思った

私の体の奥底から
赤い怒りが
飛び出す

大量の血だ
私 大 ....
ありえない数の
人の涙は
知らぬ間に
雲へと吸い取られ
雨となる

(僕の目の前で雪が死んでゆく)

神はそれを固体化し
白くペンキで色をつけた
人はそれを
「雪」と呼んだ
 ....
夢と心を
夕空に放ち
林檎を かじる

しゃりっと
音を出す度に
淡くなる空

雲のドミノ
神が倒さない

ミルキーロード
気流が駆け抜ける

鳥のダンスに拍手を送る
夕 ....
ニキビひとつ
君を想えば

潰れてしまって
君への愛が
膿となって飛び出す
愛愛アイタタタタ

潰れてしまって
君に会えない哀しみが
膿となって飛び出す
哀哀アイタタタタ

 ....
澄んだ蒼い世界
青春の色

車に引かれた君
蒼い世界に、
目の前で飛び散る、
君の赤い血。
あまりに綺麗で
見とれてしまった

死んだ君との別れ
瞬いて、涙

ミッドナイトに ....
独りの少女
家でぽつん
パンをかじる

朝も昼も
よだれを垂らしながら
愛のない快感、
思い出しては泣く

日は沈み
「夜」は家に
ゆっくり めりこむ

夜はいつまでも
セ ....
秋の静けさに
少しいらだつ。
冷たい風に
買った冷たいコーラ。
同化するコーラを見て
少しいらだつ。

落ち着いた秋に
反抗したかった
静かな秋に
半そで半ズボン
まだ夏が染み付 ....
藍色が漂う時の中
体くっつけあって
悦び かみしめる
飛び散る白い雨の中
異様な匂いに
ベッドも犯される

そんな時に
あなたと会った昔を
思い出す

まだ私達が
色づいて ....
黒に染まる夜は
怖い
闇にある光は大好きで
暗闇の中に
蛍をばらまいて
自分の夢を数えている

お寺の鐘は
友達に
バイバイを言えという合図
妙に寂しくなる
そんな鐘がなる6時を ....
トマトをおとす
そいつはあまりにもろくて
ぐちゃってつぶれ
赤が広がる
大地が赤になる
全てが赤になる
僕のおとしたトマトで
世界は赤色

赤い町で
君とばったり
どくどく
し ....
青春が溶けて
空に垂れて広がる
そして空は
青色になる
雲は青を食い散らかさずに
自分の色を忘れない

僕は青色の靴を履いて
神よりも空が好きだと
外に見せびらかす

黄色の ....
僕が小さい頃
おじいちゃんは
100まで自分は生きると
言ってたから
あと半年で死ぬと言った
お医者さんは
嘘が大好きだね

病室は薄暗い
やせこけたおじいちゃんが
窓の方を眺 ....
学校の帰り道
人間たちに会う

みんなには足がある
それで動く

のしのし歩く
大地を踏みつけ
のしのし歩く

歩かなければ
動けない
だから
踏みつける
大地は
そ ....
ゆうさく(98)
タイトル カテゴリ Point 日付
ピッコロ大魔王自由詩2*07/3/31 0:47
真夜中ジョギング自由詩3*07/3/8 20:36
いつかの梨自由詩8*07/2/18 20:50
失恋クラシカルオーケストラ自由詩2*07/2/13 20:09
「耳をすませば」に憧れて自由詩8*07/2/11 19:55
失恋レイニィ自由詩3*07/2/10 21:22
サンセットトイレット自由詩2*07/2/3 18:03
自由詩4*07/2/3 0:06
揺らめく夏自由詩4*07/2/1 20:06
精霊流し自由詩6*07/1/31 21:12
レモンライムモラトリアム自由詩7*07/1/30 22:06
少年の終わり自由詩5*07/1/29 19:39
残像ゆらゆらりら自由詩1*07/1/6 17:22
第三次世界大戦自由詩2*07/1/5 20:39
病み上がりの詩自由詩2*07/1/3 15:16
スライム自由詩2*07/1/2 20:41
夏うた自由詩4*06/12/31 0:41
ナガサキ自由詩6*06/12/29 14:03
死ぬ雪自由詩2*06/12/28 20:26
18歳モラトリアム自由詩6*06/12/27 17:48
ニキビうた自由詩4*06/12/26 18:19
蒼い詩(死)自由詩2*06/12/26 10:06
セックスフレンド自由詩2*06/12/25 13:39
少年コーラ again自由詩6*06/12/24 14:11
おままごと自由詩006/8/25 23:26
少年コーラ自由詩5*06/6/11 22:56
トマトのうた自由詩2*06/6/4 0:45
群青ラプソディ自由詩5*06/4/4 2:56
おじいちゃんと雨自由詩106/3/25 0:45
歩くものたち自由詩006/3/21 0:28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 
0.11sec.