リトマス紙のような自分を
ときに
あきらめる

深呼吸して穴を掘る

王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳


あの日以来
つきあうようになったさまざまなものたちと
つきあう ....
ひときわつめたいものが
のどにさわる
 朝、ふとんのなかで


きょうは雪
ちいさいころ
しあわせになることが夢だった、
とおもっていた

けれど
しあわせとは
なかなかやっかいなものだと

やさしくもなく
むずかしいともいえない

けれど、
なかなか ....
 
 つれあいと結婚した時、ニつの部屋がついている市営住宅に住んでいた。義弟もいて、三人で暮らし始めた。義父は亡くなっており、七回忌に遠方からの親戚を呼んだとき、私たちの結婚も報告した。住んだ部屋に ....
めざめ て
1 という数字に安堵する
紙をぺらり べりっとやぶり
くしゃっと捨てる

とりだしたければ、箱に手をいれるだけ
小さい緩衝地帯にどんどんほうりこむ
あれも あれも

 ....
コンソメスープ、
玉ねぎをスライスしていれる
ことこと すこしだけぐつぐつ

くろい器のなかで
玉ねぎの繊維がゆらりとスープで艶めく

 誘われる
 こっちへおいで

すべて体の中
目覚ましをとめて、ちょっととろとろ
台所に行ってお弁当箱に炊きたてごはん
ヤカンに水をいれ湯をわかす
コーヒーの粉を2杯
ウィンナはひとり3 ....
 あなたに
  
 結ばれることの
 よきことと美しさを

なにかのために
 ではなく
 理由をみつけるために
 くだらない世間が
 一番近しく思えてしまう陳腐さを
 蹴飛 ....
月と太陽


 
 どこで生まれたのとむすめに聞くと
 ここ、
 と指さすのは居間の床


 その居間で月見をする
 高窓から見える月を
 まっさきに見つける子どもたち
 私の ....
  母はいつも眠る前に鍋に水をいれ、煮干をいれる
  朝になると
  はりがね色の文化釜でご飯を炊く
  そのかたわらで
  煮干のだしでおみそ汁がつくられる
  その朝が私のふ ....
かんしゃ



つかまれた
 足か
 腹か

 ぐっぐっとひきずりこまれる
 もっと
  もっと

もぐっていたのは
20分

 ようこそ せかいへ
とどけもの



 ぶどうがとどき
 さんまもとどく

雨もときおりふっている
風もつよい

 あんぜんな部屋の中で
 恋だと愛だのにうつつをぬかす

 これから柿をおく ....
なつのそら


そろそろ
 そろそろこうたいなのだけど
 まだ空は青く、たかく、しろいくもがはえている

あついくうき
すずむしのなきごえ
バッタがとぶ

 ざるのうえにはミニト ....
 ぜひ

 それがはじまり。
 はじまったものが、まわりはじめ、とるるるといまはとまっている。
 とまっているだけか、
 とまったのか、

  それは。

 自立を、ぜひ。
  ....
さかな(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
深呼吸して穴を掘る自由詩311/6/18 19:27
つめたく自由詩208/1/23 19:09
やあ自由詩508/1/18 21:55
仏壇散文(批評 ...107/6/4 21:09
カレンダー自由詩007/3/1 22:53
玉ねぎ自由詩107/1/15 10:26
いちにち自由詩206/11/8 10:15
結婚自由詩106/10/2 10:22
月と太陽自由詩505/10/18 23:17
ふるさと自由詩605/10/4 8:06
かんしゃ自由詩105/9/11 21:24
とどけもの自由詩605/9/6 14:24
なつのそら自由詩305/9/1 16:13
自立を自由詩705/8/26 11:56

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