カラスが鳴くと
太陽が海に沈んで
世界のきまりをまったく知らない人は
もう何も見えなくなってしまったのだと 泣き出すだろうし
あなたは ほとんどの社会人がそうであるように
明日を乗り切ること ....
冬の土曜日
太平洋側特有の水色の空
布団も必要以上に乾くのが感じられて
今日は気持ちよく眠れるだろうな
三階の窓から
まわりに建っている新しくない家々を眺めながら
部屋の中に顔だけ突っ ....
季節が次々変わっている間に
いつの間にか私の外見も変わったよう
伴って
私への評価も変わっているかもしれない
ぶりがはまちに出世する時
ぶりは はまちの心を手に入れるのかな
おたまじゃ ....
風花くらいしか吹かない町は
冬のにおいも忘れさせるほど
年を越しても
秋の連続
生活態度にむらがある僕が
君に会う前の日は不思議なくらい
よく働くように
冬というのはもっと身勝手に荒 ....
知らないうちに大きくなりすぎていた、
僕の中の 壊れそうにないひとつの柱を
周りで飛び交う無責任な全ての意見を無視して
全力で壊しにかからなければならない
そうしないと僕が好きだったあの頃 ....
イタリアンレストランでとりあえず出された
コップ一杯の水
その中の四つの氷が
カランと鳴った
その音は
僕が心の入り口にはっているフィルターを通らずに
そして
入り口でさえない場所か ....
心にまかせるという自由奔放さは
感じることを思いのままに表せる気がするけれど
穏やかな日々では 甘えや妥協が生じるもので
適当に言葉を繋げるだけで満足できてしまっていたら
いつまでたっても ....
自動販売機に 百円いれて
みんなで同時にボタンを押そうと
あの娘が言った
あの娘はオレンジジュースの前
僕ら8人の小学生は
それぞれ適当なところに立って
いっせいのーで
ミルクセ ....
あの頃よりもたくさんのお金を手に入れて
僕は例えば日常品を買う時に
少し値段の高い方を選んでしまう
あの頃の僕たちは 手に入れるすべもないのに
どうしても欲しいものというのがあって
だか ....
大切な人への手紙は
必要以上に 重い部分をを伝えてしまうから
僕は二通の手紙を作ります
さらけ出す文を一通作って
あなたに出す二通目のほうには
一通目の表面だけを丹念に ひろいあつめ
恥ず ....
透きとおった空が 青く浮かんでいたので
たくさんの洗濯物を干したいと思った
できれば僕が持っているもののほとんどを
洗濯機の中にほおり込みたかったけど
それできれいになるものと
そうでな ....
人が結果として出来事を捉えるのは
迷って苦しくなった時に
手っ取り早く思い出すために
落ち込んでしまうと 自分の感覚は
どこまでも当てにならなくなるから
周りの他人からの評価を支えにする ....
この先の二週間ぐらいがとてもつまらなく感じたら
目をしっかりと閉じて
頭の中から全て
掃きだしてしまうのがいい
つまらなく感じるその原因も、楽しみな事も、
好きな人についても、信念もこだ ....
ハンバーグ屋さんで出てくる、
付けあわせのサラダの中のミニトマト
へたをとって横によけると、
小さな亀みたいに見えた
こういう亀がもし本当にいたら、
どこかの国の人達は、
から揚げか何 ....
僕が悲しい事実を知ったとき、
あなたにそのことは伝えない。
人生はなかなかいいものだと
あなたにはずうっと感じていてほしいから。
悲しいことを知らないままでも
結構暮らしていけるもの。
....
ばたばたするだけの十二月は好き
前にも後ろにも進めずに ただ騒いでいられる
夢のような月
あるところでは雪も降って
もう誰もばたばたとした雰囲気を止められない
すこしも進歩のない期間は
....
綺麗なものだけで成り立つものは好き
そういうものには邪魔がいっぱいあるはずなのに
それを感じさせないものは素敵
手品みたいにしかけたっぷりでも
僕をすっかりその気にさせてくれるなら
すっ ....
なりたいと思って真剣に頑張ってみると
とても今のままでは敵わないような人を知って
一番になれそうにないからいっそあきらめようと思う
あきらめてしばらくすると
やっぱりそれになりたくなるけど ....
人生は素敵
今は彼女と離れて暮らしてるけど
いつかは一緒に住むつもり
人生は素敵だから
そういうとんでもなく素晴らしいことも
時には叶うんじゃないかと思う
難しい言葉はきらい
難しい言葉は 結局
何も表現していないことがあるから
でも
簡単な言葉ばかりをよく使う人が
難しい言葉を使うのはすき
きっとその言葉でしか表せない感情なんだろう ....
思うとおりにいくことが多くて
すらすら前に進むことができる時
空気の抵抗さえも感じないのは
私が歩くのと同じくらいのスピードで
例えば 銀杏を揺らした風が
追い風となって吹いているから
....
周りの全員が間違っている
と
極端な事を思う時
足りないのは自分の余裕
他人に歩みよる努力の不足
周りの全員が間違っている
と
破滅的な考えを持つ時
私は鏡をみる
人の顔はいつで ....
恐怖は
人に前向きで信じられないほど大きい力を与えるから
もう駄目で駄目で動けなくなる直前に
私は断崖絶壁へ海を見に行く
碧くて強い波に
私のほとんどのものが飲みこまれ
本当に大事なものだ ....
「全ての物理現象は、難しい式は別として、
子供にもわかる言葉で説明することができなくてはならない。」
アインシュタインが言ったそうです。
私は天才に憧れ、真似る癖があるから、
人間の気持ち ....
その女の人とその男の人はどちらも、
目的のために動きまわってはいたけれど
本心ではそうなったらいいなと思っているだけで
形式的な行動を 自己満足のために繰り返していた
悲しいほどに形式的で ....
散らかった部屋だけが僕を落ち着けてくれる時、
僕は次にどこへ向かえばいいのだろう
私はどういう人間なのか 知りたくなって
家から 遠い遠い学校を選んだ
じいちゃんや ばあちゃんや 妹 母 父 に包まれた
優しい雰囲気のある家庭で
家族の誰の失敗も 結果的には許されていた ....
いつもむすっとしている人はきらいだけど
必要なものについてや どうでもいいような事についてまで
ほとんど全ての知識を得られたら
僕はいつもむすっとして ふんぞりかえっちゃうかもしれない
む ....
久しぶりに会って その後の別れが悲しいとき
その気持ちを 言葉にしてみる
たとえば
切ない と
病気と感情はよく似ていて
お医者さんに病名をつけられると落ち着くように
自分が消えてし ....
ピザを好きな理由は
ピザは 楽しいときに食べるものだから
ピザを注文する人は 楽しい時間を過ごそうとしている人だし
心に余裕がある人だから
とても忙しくて お金に余裕のない人は
ピザは ....
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