主役だった太陽にみんなが飽きたころ
テレビや広告ではもみじの情報が盛りだくさん
僕はその先の雪景色に思いを馳せるけれど
あせって冬を求めなくても じきに景色は変わっていく
絶対的なものはただ待 ....
あのときはあのひとが
いいひとにみられるためにわざとおとなぶっているとおもった
たぶんいっしょうけんめいじぶんをまもっていただけなんだ
だれがみてもそれなりのしょうさんをえられるようなすがたにな ....
声を聞くことが日課
日課だけれどあなたの声はいつも想像よりも穏やか
あなたは不安を次々に吐き出し
僕はなるべく解決策を出して
あなたのあふれる不安に人間をみる
だから落ち着くのだと思う
....
大切だと思い
失いたくないと思う
どんな状況でも そして永遠に優しく
幸せを分け合って
寂しい時は寂しいと伝える
守ってもあげるけれど頼らせてもらうことも多々
万人の心を落ち着かせる力を振 ....
夢を見ることと 今を上手に生きて見せることは
反対のことだと思う 人はそんなに器用じゃないから
反比例するものの間には丁度バランスする点が存在して
いつも人はバランスする見つけて出そうとする ....
頭が回らないほどの陽気の中で
なつかしい感情だけは僕に触れることができるみたい
どうしてか分から無いけれど
ひまわりと太陽は 絵にするとよく似ているなぁと思った
思考が停止すると感情はここぞと ....
僕が知っている二人が決定的に別れてしまうのは悲しすぎて
いつかその二人がもとどおりに戻る事を祈る
人の感情はどうしようもなく頑固な部分を含んでいるから
出来事に関係の無い人間があれだこれだと言っ ....
思い浮かべられる限りの聖人を浮かべたとしても
僕の元気は分けてあげられない
どんなに凶悪な魔物を倒そうとしている最中でも
僕の元気は分けられない
僕に残された元気はほんの少ししかなくて
誰か ....
季節が夏に変わり
緑色に いつもどおり敏感になって
見たことのない虫をじっと眺めては 目をそらす日々
テレビの中でばかり素晴らしい人が紹介され
生活に影響を与え続けるようなものとは なかな ....
誰も間違っていなくてもいいのだけれど
あなた達の正解に
僕を引きずり込まないで
何もかもが自由だと感じていた 少し前の感覚は
どこへ行った
いつかまためぐりめぐって
出会うことができる ....
散らかった部屋の片付けをして
ついでにウォールポケットの中の写真の一枚を
この前もらった写真立てに飾る
僕が一番好きな
あなたがひよこを両手で包んだ写真を飾る
でもこの写真立ての表面はガラス ....
目の前の全てから逃げるのは不可能
そしてそれは 不本意
やりたくない事をやらなくて済むには
やりたい事を精一杯やるしかない
徐々にだけれど
それはもう 確信に近い
夏は他の季節より ....
ひらがなはあの人の特権
あの人はどこへいったのだろう
一日を過ごすたびに
何かを覚える事を期待されているけれど
僕はそんなに沢山の事を覚える気はないし
たぶん覚えることはできない
おぼえられることは
好きなことだけ
例えばあなたの好きなタ ....
どこかに属すと
魅力が無くなる怖さを覚える
悪い癖
悪い癖だとすら思っていない
のんきな性格
ばぁちゃんよりと 表に書かれたお年玉用の封筒
もうお年玉をもらう歳ではなくなったけれど
僕が帰るたびに ばぁちゃんは封筒にそう書いて渡す
そんな事をしなくても 僕はあなたたちに感謝をしているから ....
時に感情の起伏は
生活をうまくこなす一番の邪魔者になる
現実と想いは結構いつも一致しなくて
だからできる限り叫ぼうとするけれど
感情の起伏が収まると
叫びは気の迷いだと収束させてしま ....
難しい言葉
印象に残った言葉
単に明るい言葉
全てを包含してしまうような言葉
誰からも批判を受けにくい言葉
もう誰も使わないで
どんどん目をつぶりたくなる
なぜ人を殺してはいけないのかという事を
他人に聞かれた時
答えられる自信が僕には微塵もないことが
ことあるごとに僕を不安にさせていた
殺してはいけないことは分かっている
周知の事実は人間の感 ....
僕はあなたのことは好きだけれど
他の最近出会った、誰のことも好きじゃない
僕が悪いとは思わないけれど
まわりの人間が悪いというわけではない
合わないだけ
本当に小さかった頃の僕は、
....
愛とは
此の世に起こりうる、何が起きても動じないこと。
そしてもっと難しいのは、
この先何一つ変わらなくても、心が変わらないという確信。
人間の心を超えて
人間の心に守られる、絶対的な力。
葉桜から降ってくる毛虫の事を思うと
五月の桜の木の下
自転車をこぐのは憂鬱
未だ残っている桜の花と
例えば鳴く鳥のために懸命に散る花びらを思えば
晩春の桜の下
土の道を行くのは生きる喜 ....
いわしというのはかみのけと
ちゅうせいしぼうにいいらしい
地球に一番多い花は 桜
そう思えるほど あちらこちら桜
菜の花畑に行ってしまえば
世界に一番多い花は そう それ
そう思わせる力に浸る
事実とは違う世界に居るということについて
....
なんとなくの予感が外れ続けて
はずだったのに
ですぎていくことが多い
僕は全てをそれなりにうまくこなして
相応の評価を浴び続けるはずだったのに
と思いながら過ごすと
現実はぜんぶ見当違 ....
夜中につめを噛んで
夢を見ることに必死
幼い頃に余裕があったのは
その先に数え切れないほどの
イベントが待ち構えている事を
なんとなく知っていたから
イベントの間隔が開いてきて
他人の結 ....
花が咲き
実をそばに混ぜて食べ
お茶に入れて飲み
ようかんを買って帰る
初々しさが一番すばらしいとは思わないけれど
現実的に想った人として
あなたが初恋
どこかの国の人はとっくに ....
あなたが笑う事を知りたいと思い
あなたの育った環境に触れ、
できないくせに昔の記憶を共有しようとする
恋をすることは 思慮深くなること
気に留めたことのないものに突然趣を感じ
実は楽 ....
僕がいない間に何度も
雪は降って
菜の花が咲いて
キャンプファイヤーが灯り
もみじが色を変えたから
ふいに戻っても
もう僕に向かって
輝いてくれるものはない
仲間とは一年前にも ....
右側にある林も見ずに
左側にある崖のような谷にも近よらず
真上の空もたまにしか気にせず
ただ揺れながら真ん中らへんを行くのは
もったいない
右側にある針の壁も
左側にある炎の壁にもぶつ ....
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