だれかがゆってたんだけど
かわのむこうには
いけないんだって

ああ
それはイケナイ

川の近くには
セイタカアワダチソウが茂っていて
いつものパルプの臭いがして

高架橋の下は ....
言葉なんて
置いて来てしまった

それなりの生活で
それなりの物を食べ
それなりに歩いている

言葉なんて必要が無くて
どこかに失くしてしまった

それなりの地位を得て
それなり ....
かしこまりました。
上司に電話で確認させて頂きたいと思いますので、少々お待ち下さい。


午後5時43分四十秒をお知らせします。

お疲れ様です。

午後5時43分50秒をお知らせしま ....
不快な肺の浸透率に咽返りながら
圧された熱気に項垂れる

刺さるような日差しに
吸光度を考えていた

洗浄される事も無い内側に
籠もった音が響いていた

隠れる事も出来ずに
晒され ....
ついでに牛乳を買ってくると
君が出ていったまま
何回目かの夏が来て
僕は未だに
コーヒーをブラックで飲んでいる

砂糖くらいは
入れさせて欲しい

白と黒で言ったら
どちらでも無い ....
非常に申し上げ難いのですが
今の時期ですと
雨天の日は増えておりますが
日にちの確定が
困難となってしまうのです

ですので

申し上げさせて頂いた通り
その希望は承りますが
確約 ....
圧された湿度に水分を奪われながら
移り行く言葉を考えていた

偏光さえ失くしたら
計算した屈折率さえ
間違えているのだと知った

声を上げることすら忘れて
息を飲んで悔やんだままだった ....
今日こそは一軒めで帰りますよ

言ったはずが
最初はビールだけと言っておい

プリン体が気になるから

焼酎を頼んだ辺りで
赤い顔をして
乗ってきた

本部長が言うから
 ....
初期化しなくてはならないと考えたのだが
形式が解らない
互換性が無くなるのが嫌だったので
そのまま

付随して行くのは
切れ端のようなもの
切り取られた消し屑のように
散らばって
広 ....
束ねられた紐は縛られてどれか解らず

お前はアホか
あないな所にアタックかけるだけ無駄やで
あんなぁ
ああいうとことかはなぁ
もう決まってるんや
じゃなきゃ何の為に落ちてきた奴を雇ってる ....
ふと
首から
肩にかけて痛みが広がり
ゆっくりと左側が痺れてしまって
頭までぼーっとして来て
呻く事
約三十分

左右に揺すると
音がするようになってしまったので
どうにか成らない ....
初期化しなくてならないと考えたのだが
形式が解らない
互換性が無くなるのが嫌だったので
そのまま

景色は形骸化され

付随して行くのは
切れ端のようなもの
切り取られた消し屑のよう ....
言うのだが
それは不連続の話で有って
連続で考えなければならないと
言い返す

そして
角膜の上を撫ぞる様に
明滅する活字を流している

ふと
どこかで動作音が鳴っている
鳴いて ....
僕等は虫かも知れない


モニターを見続ける事
どの位になるだろうか
眠くなって来ているのに
目を離す事が出来ない


爺さんが嬉しそうに出かけたので


画角からピントまで合 ....
夕暮れ時間

謝る姿勢がなっていないと
夜中の二時に怒鳴られて

周波数は応答せず

じっと見ていれば
何だその目はと言われ

気がつけば

必死に声を絞れば
聞こえないと笑 ....
風が少しだけ冷たくなって
銀杏が足元で潰れていたら
秋なのだと思った

多分
長袖が必要になり
電車でマスクを見かけ
過ごし易くなったように
見せかけられるのだろう

線路脇に目を ....
夜に聞こえた気がした

アリガトウ
タノシカッタヨ

夜に歩き出して
みたのは
都会の
夜が
余りにも
田舎と違って
眩しく
見えたからだった

ゲンキデスカ
マタ
オ ....
四季の間は
言葉に出来ず

続いていく
日常を
区切る

言葉を探す

暁を覚えないのは
全てが曖昧だから

そろそろ
春だと言うのに
咳が止まらない

この身
 ....
喉が傷んで
腫れてしまって
声が出ずに
呼吸すら苦しくても
煙だけは
呑んでしまうので
あの日々を思って
探してみる

濃いような
ドロリとした
甘苦さを
飲み干したら
 ....
あの水平線の向こう側と
言うけれども
水平線は
向こうには無いのかも知れないと
眠るような
丘からの眺めに
呟いた

遠くで静けさが
音している
丘の上には
段々の
畑の向こう ....
鉄塔を仰ぎ見る

CO2を排出せず、地球に負担をかけない発電方法で有り

並んだ
鉄塔に
回らない
羽が
錆びた
音を立てて
軋んでいる
誰も居ない
海岸沿いの
道路には
 ....
夜だから
長波が
響いている事だろう
コールを返さないと
pingみたいに

ねえきこえてるの

直接は
辞めてくれないか
角膜だって
鼓膜だって
継ぎ足されて
いるんだから ....
閑寂の晴れ間に
目を伏せる
足元に落とした
日の光が疎ましい

ふと
思い立った訳でも無く
サンダルで
歩き出した
日曜日の午後は
ごったな匂いが
溢れており
湿った空気に
 ....
今日の次が
明日だと言う矛盾

薄暗い朝に
夜が引きづられて
音を立て
撒き散らかされた
声を
防ぐように
傘を深く鬻ぐので
見える物が見えなくなるような
気がするのです

 ....
僕らが幽霊を見た夜は
夜釣りの帰りに
君は
黙って自転車を漕いで
僕も
黙って
並走していた

僕らが幽霊を見た夜には
誰にも話さずに
お互いに黙ったまま
次の日に
確認し合っ ....
顎まで
滴る液体が
不快なまま
ぬるい風が
吹き込んでいる

この暑いのに
エコだってんで
窓からの
温い風を
浴びてる午後に
急に今日中だって
現場入れられて
人手も足りな ....
あの頃は
手紙を
書くことすら
手が震えて


コンパイルをして
焼き込んでみたが
何処かにバグがあったのか
正常な動作をせずに
制御する事が出来なかった

フィードバックが不 ....
誰も居ない道で
信号を待っている

静けさは閉じたように
木々の音も聞こえず

ただ独り
ずっと信号を待っている

一本道は見渡す限り
何も無くて
草が風に揺れている

伽藍 ....
風の冷たさと
周波数の長さ
変調
及び
同一の周波数

煙草の味が
変わったなら
また節気が
刻まれた気がした

肌寒さに
息を潜め
かけられている
バイアスを思う

 ....
潮の匂いに
咽返るように
薄っすらと目を開ける
密閉されていると言うのに
滲み出して
すぐに染まる

手を伸ばして
助手席の地図を
掴もうとした時に
ダッシュボードから
エアコン ....
ねなぎ(187)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩123/12/2 9:24
ふゆどなり自由詩323/11/12 16:15
自報自由詩119/10/14 18:30
変換効率自由詩219/9/7 18:44
カフェオレ自由詩219/8/12 15:56
ですから自由詩019/6/15 18:29
ノーカットフィルター自由詩119/6/6 2:10
酔劫回帰自由詩019/6/1 13:30
低レベル初期化自由詩019/5/25 18:08
大人の紐くじ自由詩118/7/5 2:50
あっても自由詩218/7/1 14:55
離散自由詩018/6/7 3:01
その解像度の荒さでは読めないだろうと自由詩118/5/22 1:08
しょうけら自由詩018/5/15 3:00
単振動自由詩118/5/6 19:21
あけ自由詩017/9/24 15:37
よるがきこえる自由詩015/9/14 23:43
かわりめ自由詩215/3/15 3:30
固泥自由詩014/7/23 7:23
不海知自由詩114/7/16 0:17
代替えれじい自由詩214/6/23 2:10
周波数応答自由詩114/6/18 1:04
あいま自由詩214/6/15 23:10
うどく自由詩014/6/12 2:19
僕らが幽霊を見た夜自由詩214/6/10 0:35
われまどぎわりろん自由詩114/6/4 1:18
のーど自由詩114/5/13 0:31
ていし自由詩014/2/24 3:16
変調自由詩213/10/1 3:56
砂情自由詩213/9/29 12:35

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