えっと
昔 酒屋で一杯飲める場所があったんですが
それを『角打ち』って言ってたと思うんだけど
(子供の頃は近所の酒屋もそうだった)

椅子もなくてカウンターで
一杯キュッとやりながら
今 ....
祖母から母へ
母から私へ
結婚前に伝えられた言葉

「女として幸せになりなさいね。
    (私には得られなかったから)」

母はそれはどんなものかを考え
母なりに何だったかを見つけ
 ....
伝えてくるもの
伝わるもの

届けたいもの
届くもの

ねぇ 
そんな事より
抱きしめて欲しい

あなたに
失う事が怖いのではなく
失う故が解らぬのが怖い

流れがときと別れても
滞らなければまた続いていく

自分の場をしっかり保てば
何かを見つける事も
何かに見つけられる事も
容易くなる ....
右頬を乗せ
鼓動を呼び起こしてみる
左のこめかみを辿る指先が
優しく髪を絡めながら
微笑みと共に止まる
重ねた月日の長さ分だけ
白いものが増えた
それでも変わらず
伝わる鼓動も
辿ら ....
やじろべぇ 
ユラユラ  
こころ揺れて
右へ左へ 

やじろべぇ
ユラユラ 
こころ揺れて
光へ闇へ
 
大丈夫
手は出さずとも 
揺れながら 
バランスは取られている
 ....
伸ばしかけた腕より早く
その腕で抱きすくめて

ささやきかけた唇に
大丈夫だよとキスをして

不安で怯えていたら
髪を優しく撫でて

肌と曲線と香りを
忘れないよう
両腕に溢れる ....
伸びた髪が視界を遮る
一瞬 目を閉じ
吹き抜ける風

潮の香りを探す
どぉんと岩に打ち寄せる波
白い泡が風に混じり
こちらへ届く前に消える

今日の空は青い
波が作る白い泡のように ....
両刃の上では
留まれない
赤い靴は血の色で
ガラスの靴は涙色

愛している
愛していない

両刃の上では
留まれない
赤い靴は血の色で
ガラスの靴は涙色

愛している
愛し ....
頭でわかるだけでなく
心でわかるだけでなく

経験を積み
迷ったり
覚悟を決めたり
骨身にしみたり
飽きたらず
性懲りもなく・・・

何かを求めたり
何かを一つ選ぶというのは
 ....
高見を目指す為に
飛ぶ為に
沈み込む事もあるだろう

墜ちる事を目的とは決してせず
重力に翻弄されるようなものでなく
沈むなら
堕ちるくらいなら
闇を突き破る勢いで跳べ

心底闇 ....
憂いの水と燃ゆる火を掻き回し
ドレスのような水蒸気を立ちあげる
もくもく もくもく

デジタルの森の中
白い森をスクリーンに
見たいものを描く

ヨットハーバー
パスタ
グラスの中 ....
絡ませた腕の境に
意識を集中させ
形にならないものを
密着した境界線を越えよと
誘い出す
駄目だよと君は呟くので
塞いだ唇をついと離すと
駄目だよとまた君は呟く
距離感を計りながら
 ....
貴方は確かめるように
探るように
ゆっくりと私をなぞる

私はささくれた棘が
貴方を傷つけないかと
息を潜め身構える

何かあったの?と
問うような瞳で見つめる貴方は
髪に触れ ....
子を産む。
母を知る。
己を知る。
過去にさかのぼり
見えなかったものを見る
聞こえなかったものを聴く
忘れたものを思い出し
そして子の未来を願う
繰り返される
営みのなか
過去と ....
取り込まれ包まれるというのは
人生の全てではない
密閉された生ぬるい海の底では
尾ビレは腐って泳げはしないだろう

腹の内で何を思っているかを
馬鹿正直に打ち明ける必要はない
 ....
ノクターン(46)
タイトル カテゴリ Point 日付
角打ち散文(批評 ...2*05/7/30 22:34
伝えられし願い未詩・独白2*05/7/29 16:56
飛び越えて自由詩2*05/7/29 16:47
光と影自由詩3*05/7/28 0:34
鼓動自由詩5*05/7/26 21:58
危なげでも自由詩3*05/7/26 17:20
安堵自由詩3*05/7/21 23:02
自由詩7*05/7/21 22:49
両刃自由詩3*05/7/20 23:01
自由詩2*05/7/19 19:53
飛翔自由詩6*05/7/17 23:36
白い森自由詩3*05/7/16 14:05
恋欲自由詩0*05/7/14 17:02
君ゆえの音自由詩3*05/7/12 22:05
結び目自由詩2*05/7/11 17:53
シンカイ自由詩1*05/6/8 20:40

Home 戻る 最新へ
1 2 
0.22sec.